やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ブログで感想を書きたい方へ

「創造は破壊からしか生まれない」

 

この記事は、ブログを始めようとする人たちへのある種のブレーキとして作用するものとして書くつもりでいる。短めにね。

前提として、僕はより多くの人が自分の考えていることを発信するようになれば良いと思っている。



だが最近の"感想ブログ"を見ていると、全く価値を感じないものが多過ぎる。それに対する警鐘を鳴らしたい。

 

感想というコンテンツの特性として、感想を抱く対象となるものの存在が必要不可欠だ。だと言うのに、それの価値を下げてしまうような"感想"を多く見かけるのが腹立たしい。
ここで言うのは、主に「作品の中で起こったことや語られたことをそのまま羅列するだけ」ということ。
この記事の冒頭に載せたセリフは、紅渡とオーマジオウが発したものである。
正確にはどちらも微妙に表現が違うのできちんとした引用ではないのだが、合いの子だと思ってもらいたい。

 

僕の知っているあるブログ(流石に名指しは控えておくが)は、仮面ライダーのストーリーをト書き的に書き起こし、合間合間に「好き」だの「驚いた」だのという申し訳程度の感想を差し込んだだけのものを"ネタバレのある自分の感想"として出している。もちろん当人は盗作に近いような自覚は持っていないのだろうが、読む側としては本編を見ずともそれを読めば話がおよそ分かってしまう。剰え画面の写真までところどころに貼っている。
そのような感想には、作品への最低限の敬意というものが欠けているように思えてしまい、見ていて腹が立つ。作品は我々にネタを提供してくれるものではあるが、それを調理もせずただレンチンした程度のものを「自分の料理」として出すのはいかがなものか。
とはいえ引用が成立していると思うに足る割合のラインというのも人それぞれだろうし、僕も古い記事についてはあまり自信がない。ちなみに僕は"ブーメラン"というのは説得力を削がれはしても論の持つ正しさは削がれないと思っているので、これを書くに当たり過去記事を修正するなどのようなことはしていない。「お互い気をつけよう」みたいなスタンスだと思ってもらうとより受け入れやすいかも。
まぁ、少なくとも単純な時系列順にはしていないし、なるべく元の形とは離すようにしているつもりだ。それによって新たな発見もあるということは、他ならぬ僕自身が何度も体験している。

 

ただの同意や共感ならば、極端な話その作品を見てもらえばよいのであって、別のコンテンツとして起こす意味が薄い。
抽象化してみたり、趣旨に沿う具体的なエピソードを足してみたり、意外なものと組み合わせてみたり、否定的な内容を書いてみたりなど、何かしら「その作品そのものではなくその感想だからこそ得られるもの」があると、価値は増すし、本文の価値が増せば相対的に引用に対する許容範囲も広がる。
(というのは意見が分かれるかもしれないが、僕個人としては単純な文量だけにとらわれず、それの持つ価値と引用したものの価値の比で考えても良いとは思う)
このような作品に対するある程度の"破壊"をしなければ、その価値を盗用しているも同然の、縮小再生産品にしかならない。
破壊という表現が強くて気に入らなければ、変化とかでもいい。要するに"そのまま"に近い形で出すのはどうなんだ、ということ。ちなみに本記事はこちらの発展記事というか、ある部分にフォーカスしたものなので、ほぼ同じテーマを扱っていてもこれだけ差別化できるという点で参考になるかもしれない。まぁ自分の記事なので別にパクったっていいし繰り返したっていいんだけど。

86ma.hatenablog.com

 

最後になるが、価値がないことを書いてはいけないとは言わないし思わない。ブログは好きなことを好きなように書けばいい。昨日食べたご飯のメニューでも今日見た雲の形でもなんでもいい。
ここまで書いてきたのはあくまで、他者の価値を借りるならという前提の話である。
感想を書くにあたって軽いあらすじ紹介をするにしても、公式のそれを参考にして書く情報を制限するなどの配慮をすると良いかもしれない。

 

他人の価値観でしか見出せない価値というのはあるので、自分で勝手に価値がないと思い込んで発信をしないことは非常にもったいない。だからこそ僕たちは発信を促す。
だが他の価値を侵害する発信はその限りではない。
僕の言ったことが絶対に正しいとは思わないので、自分の道徳に従って、各々楽しんでブログ記事を書いて欲しい。間違えたらごめんなさいして改めればいい。

 

 

参考

www.jigowatt121.com

www.jigowatt121.comちなみに、僕もこの方がきっかけ(のひとつ)でブログを始めたクチ。もう1年くらい前になるけど。