仮面ライダーパラドクス レベル99登場回。
パラドとCR組によるだらだらとつまらない設定語り、パラドの謎理論によるパワーアップ……あとなんかあった？ 一気に内容が薄くなった回でした。
キャラクター
鏡飛彩
・永夢のゲーム病だけやたら特別扱いするよね、こいつも大我も。柄にもなくストレスに配慮したり……。ちなみに永夢のゲーム病を治しちゃったら貴重な戦力(現状最高スペックかつリプログラミングというチート付き)が一人減るので、全く得策とは思えないんだけど。
・シャキーン
「パラドが永夢のバグスターだった」とか視聴者からすれば今更なことをさも大発見かのようにダラダラ語っておいて、パラドが永夢を乗っ取ってることには何故か気付いていない様子。間抜けにも程がある。
その癖もっともややこしい"M"については全く気にする様子がない。傀儡以外の何ものでもない。
パラド
・乗っ取ってストレスから開放って、要は一晩寝たらスッキリするみたいな、そういうこと？ なんかずっと「また意味わかんねーこと言ってんなー」ぐらいに思ってたけど、それをコンティニューって表現するのは違わないか。死にそうになったところを助けたってだけだろ？ 別に生き返らせた訳じゃないじゃん。
もしそれをコンティニューって表現するなら、「人間の命すらも、ノーコンティニューで救うって訳か」ってセリフと明らかに矛盾する。救わずに救うってなんだよ。パラドックスだよ。
・いや、まぁcontinueの本来の意味からすると、延命もコンティニューのうちだけど。
そもそも「continue?」って、「生き返らせる？」じゃなくて「(ゲームを)続ける？」だし。
前提がおかしい。
・ところでバグスターウイルスの基本行動パターンって「宿主にストレスを与えて完全体になること」だよな。なんでパラドは宿主の願いを叶えようとしてるんだ？
ポッピーピポパポ
・ヒロイン2人のカメラ目線説明絶叫は聞くに耐えないな……うるさいんだよ。これのおかげで理解が深まったことなんか一度もねぇんだからもっと時間を有意義に使えよ。先週起こったことならまだしも、つい数分前の出来事を振り返るんじゃねぇ。
・「もしパラドが永夢の体の中に逃げ込んだら、手出しできないよ」
レベル1で分離手術すりゃいーんじゃないすか(棒)
設定
・この回の伏線回収は、まぁ、良いと思う。まさかあれがそういう意図での描写だったなんて思わなかったし、普通に驚いた。
・ただパラドは普段からめちゃくちゃなこと言ってるから、そのせいでカモフラージュされて分かりにくくなってるって部分もあるんだよなぁ。どの発言をもとに推測を立てればいいのか分かるわけない。好きな発言を拾ってきて伏線回収です！ って言ってるだけにも聞こえる。
・感染対策
レベル0はバグスターウイルスを抑制するってのが主な効果だけど、それがどう"感染対策"なの？ そもそも黎斗の思想として、人間をバグスターウイルスとしてデータ化し、死を超越した生物にすることが目的なんだから、感染対策もクソもないだろうに。
・「これで俺はレベルアップできる。人間にしか使えない、ゲーマドライバーを使ってな」
ゲーマドライバーを使えばレベルアップっていうのはギアの仕様なのか？ だとしたら何のための？ 黎斗がそこまでしてやる必要はないだろう。そもそもパラドはゲーマドライバー使えないんだから。
強いて言えば、元々ゲーマドライバーがそういうもの(二本差しで2つのゲームを混ぜる・同時にプレイすることができる)なのか。ロボットアクションみたいに。
ただそうなるとギアデュアルβが矛盾するけど。
・「俺をリプログラミングしたことで、共有してた永夢の人間の遺伝子が俺に組み込まれた」
まぁこのパラドのマザルアップに当たっての理屈はいつも以上にむちゃくちゃというかわけわからんけど、そこは大目に見てもいい。新しいおもちゃが出ない以上こじつけるしかないのは分かる。そして、うまく辻褄合わせる能力がないのも分かってる。
・リプログラミング
永夢さん、明らかに扱い切れてないよね。前回のポッピーの件もロックされてる記憶があるなんて永夢には分からないから自発的なものではないだろうし、今回もリプログラミングしたら人間の遺伝子が組み込まれることは想定外だったらしい。
本来の意味でのリプログラミングは「初期化」なので、確かに永夢の知識量や意思等に関わらずただ初期の状態に戻るだけなので筋が通るのだが、ポッピーの回にて永夢は「ポッピーの悪い遺伝子を書き換える」と明らかに狙って改変している。
そもそも、永夢は今回、一体何をどうするつもりでリプログラミングしたんだ？ 筋が通るよう強引に考えれば「XXRの体が人間になれ」か？
良かった点
・Real gameかっこいいです
・永夢はパラド(というウイルス)のお陰でマキシマムになれて、パラドは永夢(という人間の遺伝子)のお陰でパーフェクトノックアウトになれたって構図なのか。で、お互いレベル99と。
構図自体は胸熱なんだけど、パラドは自分の策略でそれを手に入れたのに対して永夢はそんな感じしないのが駄目だけど。
まとめ
"パラドについて"は概ね説明されたけど、"Mについて"は説明されないどころか誰一人として疑問視しない。実際のところ説明しようとすれば、
ポッピー「じゃあ、永夢がゲームをやるときに性格が変わるのは……？」
飛彩「おそらく、研修医のDNAにエピジェネティックな修飾が起こったんだろう」
ニコ「エピ……何？」
大我「つまり、パラドが感染していた影響でゲーマーとしての腕や好戦的な気質が染み付いたってことか」
このぐらいで済む。
それをやらないのは何故か。
「あわよくばこの先Mと似たようなキャラを出すタイミングがあれば、その時に明かそう。あるいは後付け設定で盛り上がっているところで辻褄を合わせて出そう。もしタイミングがなかったら、"元の予定だとつまらないし"インタビューとかで軽く触れればいいや」ってことなんだよね、多分。
そもそもその「つまらない謎」でストーリーを引っ張ってきたのはどこのどいつだよって話。
第1話から永夢の性格変化は意味有りげにエフェクトを付けて描写されてるし、2クール目で「Mがバグスター人格？ むしろ本来の人格？」というミスリードまでつけて注目させた。
視聴者である僕は、当然これからドラマに絡んでくると思う訳よ。それがどうよ、「Mはどうでもいいことだから本編では描きません。後夜祭で説明したからいいよね」。ふざけんなって。
視聴者は真面目に見ない前提で作ってる感じがして腹立つんだよなー。
次話
