キャラクター
紅渡
・「もう戦いたくない……」
嫌な思いをしたくないから戦わないで引きこもるっていうのは、前回話した"文化"云々においても、全てに意味はないと言って何もしなくなることだ。負けたら悔しいからチェスもなし。失敗したら悲しいから音楽もなし。そうやって文化は消えていく。
勝つ嬉しさや、奏でる楽しさをも全て捨てて"隔離"してしまう。
・と思ったんだけど、結論を見るにそういう話ではなかったっぽい。この前「許せない」って完全に自分の意思で戦ってたじゃん。まぁそれを自覚したってことなんだろうけど。似たような話をBECKの感想(本物の月光に見惚れる『BECK(映画)』 感想 )でもしたけど、要するに他人の"影響"を受けてはいても自分は自分って話なんだと思う。(例えば)ガルルフォームがガルルか渡か問題も、多分それがアンサーなんじゃないかな。まぁ一応人を守れるって"メリット"に気付いたと捉えることもできるから、特に文句はないんだけど。
・ドガバキでの戦闘が特に誰かに偏ることなく絶妙にキバフォームなのは、つまり電王で言うところのてんこ盛りじゃなくてライナーフォームポジってことなんだろうね。渡がしっかり"自分"を持ったからこそ使いこなせたフォームなのかもしれない。
紅音也
・「俺はしたいことをしてるだけだ」
彼のスタンスは、僕は結構好きなんだよね。他に言うことはない。
名護啓介
・「……ボタンをよこせ!」
ボタンが外れなくて逃げられるのはいい演出。目的と手段を逆転させてるのが分かりやすく見える。彼は前回"イクサの新しい力"を手に入れて大人しくなったはずなんだけど、賞金首に逃げられるのはイクサのせいとか言い訳する余地なく完全に自分のミスだもんね。そしてミスは罪。取り乱すのも無理はない。そしてそのファンガイア(賞金首)よりもキバを優先させたりと、混乱し過ぎでしょ。もう何が目的なのか完全に見失ってる感じ。
倉沢マミ
・バイオリンをやめて始めたことがアーチェリーっていうのは、まぁ"たまたま"で済ませることもできるだろうけど、弓に引っ張られていると取ることもできる。きちんと最後まで演奏しきったし、別にバイオリンが嫌いってわけじゃなかった……好きか嫌いかなら好きだったんじゃないかな。他にやりたいことがあったり義務感があったりで、ややこしかったけど。前述した"影響"とも繋がるし、バイオリンという要素も彼女の中で消えずにきちんと残っていて、その上で"自分"を確立しているって構成なんだろうな。
うん、やっぱり面白いよキバ。唯一、キバットの風邪だけ意味分かんなかったけど、ドガバキ出すためのものだったのか? それにしては肩透かしな気がするけど。
次話