やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

転売は何が悪い?

転売の何が悪いのかイマイチ分からないので、思っていることを記事にまとめてみる。

 

そもそも転売とは何かと言えば「買ったものを他人に売ること」だろう。細かい疑問をつけるなら「手を加えて売るのは違うのか」とか「中古品として売るのは違うのか」とか出てくるが、まぁややこしくなるのでとりあえずここでは除外し「買ったものをそのまま買値より高く売り利益を出す行為」とする。

 

さて、先日我が家に「ヘボット!」というアニメのDVD-BOXが届いた。これはおまけとして全50話収録のBD-BOXが付いてくるのだが(頭おかしい)、当然内容はほぼ同じな訳で、片方だけでいいという人がいることは想像に難くないだろう。
発送が始まって間もなく、DVDあるいはBDのみが所々に出品され、一部のファンから非難の声が出た。
この件を受けて、記事を書こうと思った。

 

「転売」というと多方から轟々と怒りの声が飛んでくるが、そんなに悪いものなのか疑問なのだ。
まず基本事項として確認しておくと、転売は犯罪ではないらしい(チケット類は除く)。
考えうる限り最も悪質な転売というものを想像すると、「数量限定品を全て買い占め、延々と価格を釣り上げる」といったところだろうか? 確かにここまで行くと僕でさえ悪いと感じるが、何事も度を超すと悪い面も大きくなるのであまり参考にはならないかもしれない。
嗜好品でなく生活必需品だったらもっと悪質かなーとも思ったが、数量限定かつ代用不可能な生活必需品などあるまいし、大規模な市場でそれをやろうとしたら企業が示し合わせなければ無理になってくる(そうなると独占禁止法に違反すると思われる)ので。

 

世論的には転売は悪いことだという認識があると思うので、悪くないと思う理由を説明しよう。
・小売との違いが分からない
これに尽きる。
同じ物でも店によって価格が違ったりするのは、それぞれの小売店が自分たちで価格を決めているからだ。勿論商品に手を加えることはないだろうし、買値より高く売らなければ儲けは出ない。これは常識だろう。

 

極論転売を根絶しようとすれば、メーカー直売店でしか物を買えなくなる。仮に「手を加えて売る」ことも転売に含めるとしたら、一次生産物しか買えなくなる。
悪質な転売とそうでない転売を分ける明確な物差しがない以上、自分は特に転売を悪いとは思わない。
まぁだから、例えば「数量限定品の転売は許せない」と言っている人がいたとしたら、その意見には共感することができる。ただし「高く売っているから転売だ、許せない」みたいな曖昧極まりない転売批判の方がとても多く目につく。
これが気に食わない。

 

例えば入手が困難な商品を確保して「お金さえ出せば買える」状況にするタイプの転売がある。そういったものは、価格を上げることに正当な理由を感じるし、良いことだとすら思ったりする。要は手数料である。勿論度を越した釣り上げは良くないが、本当に度を越していたら買わない/買えないだろう。要はその手数(例えば長時間並ぶとか、最速で買いに行くとか)を惜しまなければいい話であって、だからそれこそ買い占めでもしない限り問題を感じない。

 

また、冒頭に出したヘボットのDVD-BOXの例は、不要な物(部分)の売却と言えるだろう。
この「欲しいとこだけ手元に置いて残りは売る」が駄目だと思う人は、例えばレストランで小皿に取り分けたりするのも駄目だというのだろうか? ドリンクバーみたいなのはまた別としても。

 

 

なんというかこう、どこまでいっても「得をする人がいるのが許せない」みたいなただの妬みにしか聞こえない。転売屋がいなければそもそも買えなかった人もいるかもしれないのに、そこに目を向けてる人はあまり見かけない。


得しないことを損だと考えちゃうから面倒なことになるんだろうなーって。気持ちは分かるけどね。3000円で買ったものを誰かが2500円で買ってるの見かけたら「損した……」って確かになる。
でも「安くしてんじゃねぇよ!」ってキレるのも筋違いでしょ。

 

ちなみに、メーカーは安く売られるの嫌みたいだけどね。「安売りされてる→人気ない」っていうイメージダウンに繋がるとかなんとか。だからって小売店を怒ったりはせず、「オープン価格」って言う制度を導入するようになったんだってさ。
自分の利益のために他人が配慮してくれることを当然と考えるのは傲慢。

 

 

 

Aさんの「Xという商品が欲しい」という気持ちと、Bさんの「Xという商品を売ってお金が欲しい」という気持ちに優劣を付けるってのが不思議で仕方ない。
どっちも自分の利益を求めてるだけじゃん……?
他人に迷惑をかけているかと言えば、まぁそういう場合もあるかもしれないけど、結局は早い者勝ちみたいなところもあるし……「買えなかった、がっかり」で済む話だと思うんだよね。転売に怒りの矛先が向くことには共感できない。
転売する人も、別に買いたい人に対して悪意を持ってやってる訳じゃないでしょ。AさんとBさんの欲同士(しかも現状合法)がぶつかって、努力の差、或いは運の差で負けた。それだけのことだと思うんだけどなぁ。