やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

JIN-仁- 完結編 まとめ感想

えー、結論から言います。

 

面白くはなかった。

 

これらは完結編の1話を見た時の第一印象だが、見終えた今全体を俯瞰してみても、これはそれほど間違っていなかったと思う。

 

1期のまとめで「求めるものが違う」という話をしたが、まさにこの2期は僕の求めているものとは違った。
"蛇足"とまでは言わないが、僕は見なくても良かったかな。完結編と冠されている通り、「タイムスリップの結末」を知ってスッキリしたい人に向けたものだった。
ドラマの出来としては……中の上といったところだろうか。良くできた2次創作と表現するのが自分としてはしっくりくる(まぁそもそも原作がある以上1期も2次創作なんだけど)。

 

基本的には坂本龍馬暗殺に向けて歴史の流れに沿いつつ、キャラクター達の"その後"が描かれる。いくつか完成度の高い話を挟みながら、要所要所で話を畳むための段取り臭さを感じる。
1期では各話軸となるテーマがあり、その周りに次回以降への前振りなどが配置されたいたのだが、2期ではテーマの見えない回がいくつかあった。

 

当然といえば当然だが、「タイムスリップの結末」に向かっているということはその"目的"が何なのかをハッキリさせる必要があって、今回の場合はその目的を持っているのは「神」であって仁ではない。
それ故、ジェットコースター的に話が動く。神の真意は最後まで分からない(幕末に保険をつくって、何がしたかったのか)し、そもそも神が歴史の修正力とやらで人の記憶をいじったりできるのなら、わざわざタイムスリップなどさせずとも突然思い付かせれば良いだけの話。
神には何ができて何ができないのか、結局パラレルワールドならば歴史を変えた意味はあるのか……等々、分からないことだらけのまま話が進むので面白くなかった。

 

特に、1〜3話に関しては正直くそつまらなかった。1期のラストと重複してしまっていて、「その話はもう終わっただろう」というイライラが溜まった。
予定になかった続編である以上は仕方ないことだろうが、少なくとも僕が楽しめなかったことは事実だ。
まぁ、そもそもうまく擦り合わせられないなら続編などつくらなければいい、と言う話なんだけど。

 

最初から1年放送する予定だったエグゼイドの後半が出来の悪い2次創作だったことを思えば、完全に後付けのJIN-仁-が出来のいい2次創作になったのはすごいことかもしれない。いや、エグゼイドを基準にするのはおかしな話だけど。
言ってしまえば本来の趣旨は「きちんとした医療ドラマとの比較」なので、つまらなくて、医療というよりは歴史ものの側面が強い作品と比較しても意味がない。ので、エグゼイドに関する直接的な言及を求めている方は1期の感想を参照してもらうとして、今回はここらで終わらせてもらう。