やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ゼロワン好きの『カメステ1/13(月)』感想 ライドカメンズ The STAGE

『ライドカメンズ The STAGE』1/13(月)の回を見た!
大阪公演の大千穐楽は事前に予約してたんだけど、元々2回行きたいなと思ってたのを金銭的な理由で泣く泣く諦めてたので(ハーフアニバで取り逃してた星4コンプを目指したせい……)、いざ始まってみてやっぱり舞台にはお金には還元できない体験があるに違いないと信じて、衝動で行くことを決意しました。
本当に前日いきなり予約したけど、空いてるとかそういう訳でもないのに(むしろパンパン)かなり見やすい良い席だった。どこの席でも見やすいようになってるのかな。
当日引換券は記念にもなるし、弾丸で行くのかなりアリ。

まだ見るか迷ってる方はこちら↓をどうぞ。

 

観劇前の方向けおすすめ予習エピ

がっつりネタバレを含んだ話をする前にまだ見てない方に教えておきたいことの話をするけども、事前情報とか一切なしで身一つで感じたいから余計なお世話だって方は……まぁそういう人はこんな記事は開かないか。
まず、原作ゲーム『ライドカメンズ』を未プレイでも十分に楽しめるというのは色んなところで口酸っぱく言われてることなのでそれは大前提とした上で、それでもモチベが高い方向けに予習,復習するならどこがいいかって話だろうか。
もちろんこれは自分の主観も入ってるのでひとつの参考としてだけど、優先順位としてはこんな感じ。

SS「0章 プロローグ」
S「エピソードゼロ(※)」≧「1章 無垢の魅上才悟」
A「2章 情熱の伊織陽真」≧「ジャストアピースフルデイ」
B「11章 報復のマッドガイ」=「12章 逡巡のジャスティスライド」≧「3章 慈悲の深水紫苑」=「4章 義憤の蒲生慈玄」
YouTubeのボイスドラマで、アプリゲーム内からは読めない

まずSSランクの0章、これは舞台に出てくるキャラクターが全員出てくるし、世界観への導入でありつつ今回の舞台のストーリーとも密接に関わってくるので、まず何を見るべきかと言われたらここを置いて他にはないかな。
次のSランクは今回の主役である魅上才悟の話を十分に楽しむために見ておくと良いもの。エピソードゼロに才悟本人は出てこないんだけど、そもそも今回の舞台と同様に前日譚的な立ち位置なことと、"誠実な男"ってキャラが才悟と何か関係がありそうってことを把握するために読んで損はないと思う。
Aランクは本編でも才悟とひときわ強い関係性を築いていて、舞台でも一応重要めなポジションに配置されてる伊織陽真に関するエピソード。イベントストーリー「ジャストアピースフルデイ」は他のイベストと違って特別なことをしなくても最初から読めるし、今回中心となるチーム・ジャスティスライドについて理解を深められるので、ここにランクイン。
最後のBランクは、本当に余裕があればって感じ。ジャスティスライド,マッドガイの結成と、深水紫苑と蒲生慈玄に関するエピソード。初心者がここまで読む必要はまずないというか、既にライドカメンズを楽しんでる人が「自分はこのクラス、このキャラが推しだからちゃんと復習していくんだ」って思ったときに読めばいい感じ。そもそも11章を読めるようになるのはプレイを多少進めてからだしね。

あ、あとこれは言うまでもないことな気はしますが、ライブパートの楽曲はある程度覚えるまで聞いてから行った方が盛り上がれるのは間違いないです。僕自身、ちゃんと聞いていって本当に良かった。
(死ぬほど私情を入れさせてもらうと仮面ライダーゼロワンの冬映画『令ジェネ』も予習としてはぴったりだと思うんですけど……アマプラで見られるし単品で楽しめるので……)

 

もうひとつ事前に考えておくべきなのが、ペンライトを買うかどうか。ほぼ同じ値段でパンフレットも売ってるので、どちらを買うかは悩みどころだと思うけど、パンフはあくまで舞台というメインの後に摂取するオマケだと割り切れるなら、舞台そのものを100%楽しむためにペンライトを買うべきな気はする。第1部からストーリーのギミックに組み込まれてるので、なんとなく疎外感みたいなものを感じるおそれがあるので。
未プレイの方ならそこまで気にならないかもしれないけど、既に「自分はエージェントだ」という意識がある人は、エージェントである証として間違いなく買っておいた方がいい。

ただ舞台の途中で拍手が起こる場面が結構あるから、それにすぐ対応するためにはずっと持ってるのはちょっと邪魔だなと感じることもあって、そういう理由なのかは分かんないけど開演前にレオンが「膝の上に置いてください」みたいなことを言ってた気がするので、どうせ膝の上でチカチカ光るだけなら手元になくてもそんなに変わらないやと思うなら、最悪なくてもいいかも?
でも第2部のライブパートはやっぱりみんな振ってるので、あった方がいいのは確か。


あと、自分は東京ってなかなか行く機会がないので、ついでに仮面ライダーストアにも寄った。
カオスリングは前々から結構売り切れてたみたいな話も見てたから好きなキャラのがあるかはダメ元ぐらいの気持ちで行ったんだけど、少なくとも1/13時点ではカメステの公演に合わせてなのか、全キャラ分の在庫がかなり潤沢に用意されてました。おかげで出費が想定の3倍くらいに……。
定番のクリアファイルとか、僕は買わなかったけど缶バッジのガシャとかもあって、もちろん本家仮面ライダーのグッズもたくさんあるので、売り切れが心配で寄るか迷ってたみたいな方はひとつの参考にしてください。


最後に円盤や配信を待とうか悩んでる方に。
自分もファイナルステージとかはTTFCで見れるし、先日も高橋悠也の舞台『TXT Vol.1 SLANG』を見返したりして舞台ってものをなんとなく分かった気になってたけど、実際見たら生で観劇するってことのすごさを体感できたので、今となってはお金がないとか言い訳つけて円盤待ちしなくて本当に良かったなと思ってる。スモークの存在すら認識があやふやでしばらくなんだろうなぁと思ってたレベルの完全初心者だったんだけど、本当にめちゃくちゃ楽しかったです。
既に2.5次元舞台の経験が豊富な方は自分で判断つくと思うけど、人生で初めての体験なら絶対に1万円の価値はあると思うので、ぜひ見に行って欲しい。

 


……ということで、これ以降はネタバレありで、最初の方から思い出しつつ感じたことを色々挙げていきます。

ところどころはゲネプロの映像で見返せるので、そちらを参照できる場合はMM:SSで表記します。

シネマトゥデイ

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エンタステージ

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目次

 

オープニング

・冒頭でレオンがエージェントに呼びかけてくるのは本編と同じ感じでよかったし、カメステのレオンは第四の壁を超えてくるところとかも含めて絶妙にウォズっぽい立ち回りが多く感じたな。戴天さんは天津なので……。

・TTFCで映像として見てるぶんには「はいはい、よくある演出ね」くらいにしか思ってなかったけど、実際に観客席にまで演者さんが来ると没入感が段違いに上がるのだと初めて知った……。
今回は確かカオスイズムの戦闘員が光ったペンライトのカオストーンを回収しに来るってくだりくらいだと思うんだけど、敵だからこそ近くまで来られることでそれなりの圧力を感じたし、それによって自分の手元にあるカオストーンペンライトが本物なんだって実感が湧いたので、つかみから既にもう大敗北を喫していた。煮るなり焼くなり好きにしてください……。


才悟と慈玄のアクション

・変身、仮面ライダー才悟!(シネマトゥデイ00:00)
ゲネプロで一回見てたけど、大音量の音楽を全身で感じながらだと新鮮に興奮できた。
最後の方でずっと頭を抑えてたのは、マスクが取れそうになってたのかな? 12日以前の感想読んでたら、最終決戦で取れちゃってたのがマスク割れみたいで良かったみたいな声があったから、スーツの扱いは結構難しいのかも。
才悟は元々変身シーンで耳元に手を当てる仕草があるのでそこまで違和感なかったし、ちょうどハケるタイミングだったのかレオンが「ここは私に任せて魅上様はあちらへ」みたいな風に言ってたのも素敵だった。まさにPerfect Assistant。


・この冒頭のシーンで言及しなくちゃならないのは、まずは何を置いても慈玄だよね。
このカメステの中でも一番アクロバティックな戦いを見せてくれたのが彼で、側転から勢いをつけて戦闘員を倒したり(シネマトゥデイ01:05)、めちゃくちゃ華麗なバク宙でステージ横から登場したり(エンタステージ00:45)と、ファーストインプレッションで客の心を鷲掴みにして離さないという確固たる意志を感じた。
ちょっと特撮とか見てて通ぶりたい僕らみたいなのってどうしても、スーツアクターさんじゃなくて俳優さんが変身後もやるってことは、多少ハードルを下げて見ないとなみたいな気持ちがどこかにあった訳だけど、これ見せられちゃったらもうごめんなさいするしかない。
会場ではゲームと違ってギンギラギンな仮面ライダー紫苑のかっこよさに気を取られてて着地の部分しか見れなかったので、円盤が来る前に何度も見返せるのとてもありがたい……。

・対してこれはちょっとネガティブに聞こえるかもしれないんだけど、才悟って基本物静かで大人しいキャラなので、トータルの戦闘力では五期生の中でもトップレベルってゲーム内の設定が今まではイマイチ頭の中で映像としてイメージできてなかったところ、カメステ序盤では小技が多いというか、途中戦闘員と一緒に踊ったりなんかしちゃって(エンタステージ00:30)、結構小手先で戦ってる感みたいなのがあったのよね。
そこのところがうまい具合に新たなキャラ解釈として成立してて、確かにこんな風にまだ本気出してませんよとでも言うかのように余裕そうに戦いをこなしてる才能マンの姿を普段から見てたら、ひと一倍努力して一生懸命頑張ってる慈玄としてはそりゃ鼻持ちならなくて対抗意識燃やすのも分かるな〜と思って、2人の関係性により強い説得力を感じた。
劇中では才悟と慈玄の絡みはそんなになかったと思うんだけど、大千穐楽のユニットシャッフルは才悟&慈玄なので、せっかくならこういう細かいところでうまい出汁を勝手に取って楽しまなきゃ損だよね。

・せっかくといえば、普段は見られない戦闘の様子が見られるってことで星2【戦いの流儀】シリーズを一通り読み返してから行ったんだけど、この位置取りはJRF(ジャスティスライドフォーメーション)を汲んでるのかな?って思う瞬間が何度かあったのでこれも良かったかな。

 

まさかのSiru登場

・ライドカメンズは『ゼロワン』を書いた高橋悠也脚本なので、一応AIということになってるSiruの扱いについては出てくる度に気にしてはいるんだけど、まさか舞台にも出てくるとは全く思ってなかった(シネマトゥデイ01:30)。人格がある訳でも、ザットのように声優がついてる訳でもなくて、ただ画面上にテキストを表示するだけの舞台上では扱いにくそうな存在にも関わらず無理を押してまで登場させたってことは、ただの便利な舞台装置ってだけじゃなくて今後のストーリーでピックアップされることもあったりするのかな?
近未来の科学技術をテーマにしたイベントで、カオスワールド内でSiruがいつもの無機物枠として擬人化しちゃって……みたいな一発ネタとか、50話ある特撮だったらあっても全然おかしくなさそうだけど。特に戦隊がやってるイメージだな、タック(タイムレンジャー)とかボンパー(ゴーオンジャー)とかダイゴヨウ(シンケンジャー)みたいなサポートメカ枠が、家出したりして意外な一面を見せる箸休め回。


マッドガイとBクラスの一致

・今回はジャスティスライドとマッドガイの2クラスが登場する訳だけど、ゲームで言うところのクラス対峙イベント的なニュアンスもありつつ、ジャスティスライドの面々が着替えてる間はマッドガイが場を繋いで……みたいなリレーを自然に行うためのギミックとしても機能してるのが、すごく「舞台を見てるな」って感じられて楽しかった。
テレビドラマみたいにころころカットが変わっていくのもいいけど、裏方の様子に思いを馳せるって体験は"ならでは"だよね。メタ発言とかも多かったりして、かなり独特な磁場を持った空間だなと改めて思った。

・で、マッドガイのミュージカル調なキャラ紹介。
脳筋キャラな荒鬼が、音じゃ伝わらない「サイキョーサイキョーサイキョー!」のことをちゃんと「最も強い最強、最も恐ろしい最恐、最も狂った最狂!」って説明してたのがなんかいじらしかった。そうだよね、自分の中ではいつもあの漢字のつもりで発してるんだもんね。あの3つを決めゼリフにしようと思ったきっかけとか探せば二次創作漫画でありそうだな。
あと3回連呼するときに左手、右手、両手ってジェスチャーするところが、なんとなく両手で情熱と冷静を兼ね備えてる神威のライズを意識してる感じがして良かった。自分は2つじゃなくて3つだからお前より強いんだぞってアピールしてるようなイメージ。

今回舞台のオリジナルで久遠瞬十、白波一、千戸瀬数馬、万丈目恒臣の4人がネームドキャラとして追加されてるけど、おそらくあの4人が主にジャスティスライドと関わっててAクラスっぽかったのに対して、このシーンでダンスしてたベストを着た人たち(アンサンブル?と言うらしい)がマッドガイと同じBクラスのメンバーだったのかな?ってとこまで想像できるのがとてもいい。
特に神威のパートで画面の左下に写ってるダンディなヒゲの方(シネマトゥデイ03:15)はずっと目立ってて、第2部に至るまでとにかく世界の中に没入して楽しそうに演技してらっしゃるのがすごく見てて楽しかったんだけど、この人がヒゲを生やしてることで「Bクラスはヤンチャなやつが多い」って設定に説得力が付与されている。
元々ゲーム内で明かされてる情報だけだと荒鬼,神威,阿形,雨竜の4人がBクラスってことになってるので、ヤンチャなのが多いとは言っても(阿形や雨竜の一筋縄じゃいかない部分はパッと見で分かるものではないので)実質2:2で半々じゃんとはずっと思ってて、だからこそその他の細かい描写も込みで、僕は描かれてないだけで他のクラスメイトもいるんだろうなと理解してたんだけど、今回そこが目に見える形で描かれたことによって作品の世界観がグッと広がったし、強度も増したよね。


カメステ版阿形の解釈

・阿形さんは本編とキャライメージがちょっと違うって声を見かけてて、イメージショットとかだとこんなにぴったりハマってるのに!?と半信半疑で見てたら、確かにオリジナル要素強めではあった。
ゲーム内で「どんなトレーニングをしたら兄貴みたいな体になれるんだ?」と荒鬼が問うんだけど阿形は「特に何もしてないんだけどな……」って困惑するってくだりがあって(ランダム発生の拠点会話なので読む難易度がかなり高い、読み返し機能つけてくれ〜!)、もしかしてあれって本当は何もしてないんじゃなくて、イライラしたとき隠れてタバコ吸ってるみたいに、日常的にその辺でカオスイズムの戦闘員とかをぶちのめしてた結果つくられた肉体だから、なんやかんやで誤魔化してるのか……!?とも最初は思ったりしたんだけど、これは時系列が合わないことに途中で気付いた。

思い至ってみれば当たり前のことだけど、阿形さんのキャラ付けって「2人の手綱を握るさわやか兄貴肌」を除いた残りの半分は「カオスイズムへの復讐」に依拠してるし、彼のマッドな要素というのも主にはそこから来るものなので、アカデミー時代の彼をマッドなガイとして紹介することにはどうしても多少の無理は伴ってしまう。
そういった経緯の上でおそらく、元々演劇畑の高橋さんはその問題を思い切って「役者の味付けに任せる」という道を取ったのかなという気がする。
役者さんも「2人と比べていかに阿形のキャラを立たせるかには苦労した」と話してるし、かなり悩んだところなんだろうけど、(公演の中でまだ変わる可能性はあるが)最終的には、鬼の形相でチューチュートレインしながらピラミッドつくるちょっとアホっぽい妄想をしてるような愉快なお兄さんにすることで、そんな人が一転して憎しみに囚われてしまうほどカオスイズムのやったことは悪逆なものなんだと印象づける……という構成になったのかな、と。
独自解釈ではあるけど意図はよく分かるし、何より会場は普段とのギャップでかなりウケてたので、阿形さん好き寄りな自分としても十分アリ。


身長の差

・どういう流れだったか忘れたけどその後で五期生が勢揃いする場面があって、そのとき慈玄と荒鬼がちょっと対立して、瞬十がそれをなだめる……みたいなシーンがあって、そのとき並んだ慈玄と荒鬼の身長差がかなりハッキリ出ていたのも印象的だった。
ゲーム版での資料では荒鬼は相対的には身長高くない方のキャラではあるものの、それでも178cmって十分高いよね。慈玄は172cmで18人中下から3番目(平均が高すぎる)。
しかもその後、スネた荒鬼の方は舞台の一段高くなってるところにドカッと片足を立てて座ったのに対して、慈玄は反対側のステージ左側で、そこには腰が届かなかったのか三段ある階段のところに腰掛けてて対比みたいになってたから余計に記憶に残ってる。
でもそこが慈玄ってキャラの魅力にかなり貢献してて、彼の強がってる感が普段より可愛かったし、あとセリフないシーンでも佇まいがすごくカッコ良かったんだよね……。冒頭のアクションもあって、小さくてもめちゃくちゃ頼りになる背中というか。
ハイキュー!!』の西谷夕って言えば伝わります? あ、彼もCV:岡本信彦だ。

※追記 ちょっと待って??? 失礼ながら僕なにも知らないままカメステ慈玄のこと西谷みたいって言ったんですけど、マジで慈玄役やってた中西智也さんが、ハイキューの2.5次元でも西谷夕をやってらしたんですか!? なんという……だってそうだもんね、めちゃくちゃハマってるもんね。うわーそんなのちょっとズルい、見たくなってきちゃったよ。無理無理どうしよう。


久遠瞬十≒伊織陽真

・でもって瞬十ね。事前のインタビューから才悟と対になる存在という話は聞いてて、実際「他人の笑顔のために戦う才悟」と「自分(とその周り)の笑顔のために戦う瞬十」って対比にはなってたんだけど、それだけに留まらず、彼は言うなれば陽真のネガとしても機能してたよね。
いつも笑顔で、みんなのことをよく分かってて、ABクラスの垣根まで超えて五期生をまとめる良きリーダーとしての彼の姿ってこう……他にもっと分かりやすい例ありそうだけど、『進撃の巨人』で言うところのライナーにとってのマルセルみたいなかたちで、陽真の中に大きな影を落としてそうな気がする。

もう一回見て確認しないと自信ないけど、記憶を取り戻した慈玄が「お前たちは退学したはずじゃ……?」って言ってたってことは、瞬十たちの存在そのものが記憶の改竄で消されてた訳ではどうやらなさそうなので(劇中、形見のカオストーンで封じられてた記憶の蓋が開いたとかじゃない限り)、あくまで便宜上とは言えジャスティスライドのリーダーになった陽真としては、いなくなった瞬十のぶんも自分がうまく振る舞わなきゃみたいな気持ちがどっかにあったりしたのかな。まさかとは思うけど「おれの中の太陽」って瞬十のことだったり……?
まぁそこまではやや考えすぎにしても、瞬十の立ち位置的に五期生各々の中に「あいつみたいになれたら」って気持ちは多かれ少なかれあったんだろうね。
才悟と一緒に瞬十の死に際を目撃していたのもあって、今回のストーリーはかなり陽真の内面にも踏み込む内容になってたと思う。

 

僕らゲームのファンからすると、どうしても久遠瞬十って"オリキャラ"という先入観がまずあるんだけど、ニコ生特番の方では演者同士がめちゃくちゃ仲良さそうにワイワイしてる姿が見られて、少なくとも舞台の面々にとっては紛れもなく同じ「カメステ組」「共演者」の一人なんだなって実感できるので、実は彼も同期の仲間だったんですって設定に入り込みやすくなる。
僕が見た回では、才悟との戦闘訓練(エンタステージ03:22)の際に瞬十が剣を落としてしまうハプニング?があって、「やはりキミは強い」「お前もなかなかやるな……剣を拾うのを待ってくれたしな」みたいなアドリブが見られたのも仲良しポイント。

ゲームの第2部で荒鬼がおバカすぎて千の次が万なことすら知らなかったかもしれないってくだりがあって、今回のオリキャラの名前は数字が入る縛りで付けてる(万丈目)ってことと若干だけ齟齬があったりもするんだけど、まぁそこはそもそも第2部読んだ時点から「さすがに接客業のバイトしてて万の単位を知らないことはありえないだろ」って思ってたので、そこまで気にするようなことではないかな。金勘定はできないから本当にただ大きな声でお客さんを呼び込むためだけに雇われてる……とかでもない限り。


・瞬十以外にもネームドキャラがいること自体は初日の感想とかで知ってたんだけど、知ってた上でも一回見ただけじゃ瞬十以外の3人がどんな人となりなのかを把握するのは難しかった。
紫苑,慈玄,雨竜の3人と槍術の訓練をしてたのが残りの3人だとして(エンタステージ03:01)、あのとき紫苑に「優しすぎる」って言ったのが白波一で、慈玄に「もっと意表をつくような攻撃をしてみろ」って言ってたのが万丈目恒臣のはずだけど、千戸瀬数馬が何を言ってたのかあんまり覚えてないんだよな。その後の最終決戦で雨竜に対して「また他人行儀ですよ」って言ってたのは覚えてるんだけど、なんかもうひとくだりくらいあった気がする。槍術なのに雨竜さえも負けちゃってたのはかなり意外だったな。
瞬十もだけど、こうして眺めて見るとオリキャラ組は「みんなで一緒に」「連携が大事」みたいなニュアンスのことを言いがちで、そこんところが例え衝突することになろうとも各々の個性や価値観を貫いて曲げない仮面ライダーたちと、カオスイズムの思想的な同調圧力に屈してしまう彼らのひとつの違いとして描かれてるのかなと。


観客がいて初めて成り立つストーリー

・そんなアカデミーにレオンが乱入してくることで事態が転がり始める……この流れも後から思い返すと本編とほとんど同じだなと。
今回レオンと我々が介入しなければ、もしかすると瞬十やピアスの思惑通り五期生のみんなは歴史を捻じ曲げられてカオスライダーになってしまっていたかもしれなくて、それはプロローグでエージェントがアカデミーに迷い込んだことや、エピソードゼロで先代エージェントが誠実な男を助けに乗り込んだことと相似関係にある。
こういう風に整理してみて初めて気付いたけど、エピソードゼロのときに先代エージェントがカオスイズム本部に侵入したことで誠実な男を逃してしまったって経緯があったから、現実世界じゃなくてカオスワールドの中にアカデミーをつくってじっくり育成するって制度に変わったのか、なるほどね。確かにそれなら滅多なことがない限り邪魔する人間は入ってこないし、逆にカオスワールドに入ってこれてしまうということはその人自身も偽りの世界に魅入られて逃げられなくなるってことなので、主人公のように形見のカオストーンの力で入って来るみたいな特例的なことがないと彼らのカオスライダー化を止めることはできない。
「救えなかった人」がいることも共通していて、もし先代エージェントがもっと早く乗り込めていたら、誠実な男だけじゃなく薄情な男のことも助けてあげられたかもしれないし、もしも卒業試験よりももっと前に主人公がアカデミーに迷い込んでたら、瞬十たちも含めて本当の意味でみんなで脱走することができたのかもしれない。そういった小さなタイミングのズレで敵味方が別れてしまうって物事の捉え方が高橋悠也脚本の好きなところで、本人は自分のことを性悪説論者だと言ってるけど、"本来的に悪な人"というのは存在しなくて、あくまでもそういった環境の違いによって決まるものなんだという価値観で描かれてることが多い。
劇中でレオンが「人狼ゲームのようなもの」と表現する一幕があって、「人狼ゲームではないじゃん」って言ってる人も多いけど自分はここかなり好きなところで、あくまで人狼"ゲーム"ということは、瞬十は正真正銘の人食いオオカミなんじゃなくて、ピアスの策略もありたまたま今回人狼の"役"を演じることになってしまっただけの不運な存在なんだと強調する意図があるように思えたのよね。

公演後に雨竜くん役の方が「エージェントのサポートを受けて活動する仮面ライダーは、お客さんがいて初めて成り立つ役者の仕事に似てる」みたいな話をしてたんだけど、確かにこれってかなりクリティカルな話で、観客席のカオストーンの力で才悟たちの記憶が戻るっていう風に、僕ら観客の存在がストーリーに密接に関わっているということは、裏を返せばシュレディンガーの猫的に、もし仮に観客が0人の回なんてものが生まれてしまった際には「エージェントが介入できないまま才悟たちは記憶を奪われ、カオスライダーになってしまった世界線」が生まれてしまうことになる。
僕たち観客が公演を見に行くことによって初めて、もちろん全てがハッピーとはいかないかもしれないけど、才悟たちは助かって、瞬十も心から笑うことができるあのエンディングに辿り着くことができるって構成、『TXT』シリーズを見たときから分かってたけど、改めてその媒体ならではのストーリーテリングを大事にする人なんだなと感動した。
もしかするとこれは内藤さんや毛利さん、或いはグッズ側からの発案だったりするのかもしれないけど。


高塔雨竜、変身!(?)

・雨竜くんがガオナクスに変身したところは、ちょっとさすがに唐突すぎて笑ってしまった。でもカメステの中でもかなり従来の仮面ライダーに近い"変身"の演出がされてたのがこのシーンでもある。
舞台の真ん中に薄い幕が降りるときがあって、そこに映像を投影することでステージがレイヤー分けされて、前後の奥行きを持たせるのは勿論だけど、たまに役者の"前"に映像効果が現れたりするのがすごく新鮮だったのよね。最初は気付かなくてホログラムみたいに空間上に映像を映してるのかとも思った。
そのギミックを使うことで、そこまでの仮面ライダーの変身ではシルエットを使うことで擬似的に変身の連続性を担保してたんだけど(シネマトゥデイ00:35)、このシーンでは生身の雨竜が舞台の中心で叫んだ瞬間ふわっと幕が降りてきて、雨竜の前にガオナクスの姿が投影されるという演出になっていた。どうやら舞台斬月とかでも使われてた手法らしくて、これができるならもはや舞台で表現できないことってないのでは……?と、認識を改めた。
いくつか見た中では、ファイナルステージとかでやってるのは見たことがないのがもったいない。

 

実質クラス対峙イベント

・カオスイズムの手先だった久遠瞬十をどうするかで揉めるジャスティスライドとマッドガイ(エンタステージ04:05)。ここの衝突、まさに僕がクラス対峙イベントに求めていたものがそのまま描かれていた。
実際に行われたジャスティスライド×マッドガイの対峙イベント「今昔桃太郎」は、クラス間のぶつかり合いというよりは慈玄と神威の個人にフォーカスする側面が強かったので、ちゃんと"平和"と"力"っていうクラスの根幹にあるテーマのぶつかり合いを描いてくれたのが満足度高かった。

五期生の中でも陽真が瞬十を倒すことに一番強く抵抗を示していたことからも、やっぱり彼にとって瞬十ってめちゃくちゃ大きな存在だったんだろうなと言うのが窺えたし、このときの荒鬼はただ冷たい訳じゃなくて「汚れ役は強いやつが引き受ければいい」って気持ちで動いてたことは最後の最後で語られるけど、おそらくその心を感じたからこそ、このとき紫苑は「仮面ライダーにはそれぞれの価値観や戦う理由があるから尊重しなくちゃいけない」って仲裁する役を買って出たんだろうなというのも分かった。カメステの紫苑は喋り方が50%くらい良太郎みたいで(エンタステージ03:15)、仮面ライダーにおいてお母さん属性と言ったら確かに良太郎なのでめちゃくちゃしっくりきた。

阿形は阿形で、瞬十に裏切られたことで復讐の鬼としての一面が顔を見せてたり、神威の方は拍手までした上で「お前たちの言うことも一理ある。だがそれはジャスティスライドの思想に過ぎない」って相手のことを認めつつ自分の考えは曲げない姿勢を見せてて、ゲームでも普段は表面的なケンカが多くてあんまり見えないマッドガイの根っこにあるかっこいい部分(阿形のは暗い部分)が見える、すごくいいシーンだった。

そのあと、紫苑と慈玄が戦うしかないのかって弱気になってるとこで、唯一黙ってた才悟に「なぁ、お前はどう思う?(自分の味方してくれるよな?)」って縋るように話を振るところなんか、僕の中の"伊織陽真"像とあまりにも一致してて、そんな気持ちはどこ吹く風で非共感的な返しをする才悟もあまりにも魅上才悟。

でも期待通りの答えが返って来なかったからと言って折れる訳じゃなくて、「くそっ、どうしたらいいんだ……!」って諦めない姿勢を崩さないところが、今の陽真の強さだよね。多分、記憶を失くす前だったらそうはできなかったんだろうけど。

ここの裏でレオンが慈玄に「お茶いかがですか?」「いや、今は……」「さようですか……」ってジェスチャーで会話してたのが可愛かったんだけど、その前後のセリフが他の方のレポとはちょっと違った(エージェントはマカロンが好き、みたいな話があったらしい?)ので、もしかすると客席の温度感次第では、慈玄が提案に乗ってる回もあるのかもしれない。こういう細かい違いを全公演ぶん見ることができないのが……仕方ないけど悔しい……。ゲームに課金するお金も必要なんだ……。

 

カオスライダー瞬十

・やはり仮面ライダーの別媒体化と言えば、これを期待しない訳にはいかない。映画でもスピンオフでもVシネでも小説でも、これがあるとないとでは視聴するモチベーションが大きく変わってしまうと言っても過言ではないオリジナルライダーの存在。
しかも今回はただの敵役としてだけではなく、顔が露出しないタイプの「本来の仮面ライダー像」として造形されていて、そこに合わせて「カオスイズムによって育成されたんだからカオスライダーになるのが本来あるべき姿であって、裏切ったのはお前たちの方だろ!」という主張までセットで背負ってる感じがもう……完全に冬映画のそれ。
冬映画というか、名指しで『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』です。
フルフェイスの仮面で顔を隠してるデザインが敵として出てくるのは、アナザー1号がバイクと同化してるデザインなのと全く同じだよね。「"仮面"ライダーなんだから仮面しろよ!」「仮面"ライダー"なんだからバイク乗れよ!」というツッコミを敵に体現させて、"こうあるべき"を押し付けられる筋合いなんてなくて、自分たちはありのままの自分たちで生きていくんだと力強く叫ぶやつ。
フィーニス「ライダーの力ってのは悪の力だろ?」「それを歪めたのはお前たちの方だ!」
僕は仮面ライダーの映画作品の中だと、事前知識とかなくても単品で楽しめるって意味も込めて『令ジェネ』がぶっちぎりで好きなんですけど、その僕から見てもこのフィーニスの言動というのはやや薄味な感は否めなかったので(薄味に感じることそのものが、映画としてのテーマとも連動してるからそれはそれでいいんだけど)、こうやって「2年間一緒にライダーを志した仲間と敵味方に分かれてしまった」という極めて感情移入しやすいバックボーンを付与した上で再演してくれてとても嬉しい。
初代『仮面ライダー』にもそんな話があって、第3話に出てくるさそり男ってやつが、本郷猛は親友だと思ってたけど実は本郷のことを逆恨みして自ら進んで怪人になったってキャラなので、自分は洗脳なんかされていないと言い張る瞬十とどこか通ずる部分がある。奇しくもこの回は作中において初めて"仮面ライダー"という呼称が使われたエピソードなので、ライドカメンズ世界における仮面ライダーとは何かを再定義するこのカメステに、親友だった男との戦いというシチュエーションは相応しいのかもしれない。変身前の役者が変身後も演じるって試みも、初代仮面ライダーへの原点回帰的な側面があるしね。

 

他の方の感想を読んでると、時間を巻き戻す能力からジオウモチーフなんじゃないかとか、白黒のカラーリングからアークワンなんじゃないかみたいな声があって、自分的にはそこまでアークワンに似てるとも言えない印象だったのでノンモチーフの完全オリジナルライダーなんだろうなと見た直後は思ってたんだけど、久遠瞬十役の古谷大和さんはほんのついこないだ、同じ高橋悠也がメインライターの『仮面ライダーアウトサイダーズ』においてエコル/仮面ライダーゼインという役を演じていたことを思い出して、アークと対になる存在であるゼインに変身したことがあるって文脈を考慮に入れるなら、アークワンモチーフと言われてもギリ納得できるかもなと思った。
自分とその周りの数人の笑顔を守るためだけに戦うって動機も、まぁアークワンに変身した時の或人の感情と乖離はないし、最終的に「キミはずっと前から仮面ライダーだった」って認められるくだりについても、高橋悠也がアークワンと似たような展開を辿った桜井景和について「決して闇落ちではなく」「正しく自分の願いのために戦っていった末の姿」と語っていたこと(オーコメ第47話)とも合致する。
デザインとしては六角形が顔や肩にあしらわれていて、顔の中心に黒い大きなツノがあったりとパッと見でアークワンに似てるってことはないんだけども、六角形に関しては一応ゼロワンから続いてアークのスーツにもハニカム構造は踏襲されてるので、その要素を抽出したと言われればそうなのかもしれない。

 

さっきは陽真のネガだって話をしたけど、エピソードゼロを見返したうえで見ると博学な男のニュアンスもちょっと感じられるんだよね。社交クラブで仮面を外してしまった結果、同志だったはずの4人は道を違えて離れ離れになってしまったって話なので、おそらくカオスイズム首領の目的は、今回の瞬十のように「ただみんなで笑いあっていたかった」といった純粋な気持ちだったのかなと思わせられた。そんな彼が最期にエージェントを庇って死んだというのも……重い文脈が……。
でもって、結局カオスイズムという強大な力に屈して、誠実な男の写し身である才悟と戦って散る運命を辿ってしまったのは薄情な男の文脈もあるし、久遠瞬十という男はライドカメンズを知っていれば知っているほど、単なる「舞台のオリキャラ」ではなく「よく知るキャラ」に見えてくるのが本当に面白い。どんだけ味するんだお前。
逆に言うと、久遠瞬十が背負ってる要素はほとんどが本編に散らばってる要素と同一というのが巧みなところで、舞台が初見の人には久遠瞬十を通して本編の様々な風味を知ってもらうことができるし、舞台を見ずに本編だけを楽しんでる人であっても重要なピースを拾い逃すということがなく十分に楽しむことができる。

でもやっぱり! 抽象化した要素としては同じかもしれないけど! 久遠瞬十という個人を見ることができるのはカメステだけですから!


カオスによる変身

・カオスライダーって一言で言っても色々あって、
1.仮面がなく、顔に模様が入ったライダー
2.仮面ライダーへの変身が不完全なときに一時的に1の姿を経由するもの
3.変身前の顔には模様がなく、変身後は顔前面が仮面で覆われ模様が確認できないカオスライダーラリオフ
4.おそらく3と似たような状態だが、変身前から顔に模様がありカオスライダーではなく"大怪人"と呼ばれる大幹部の変身体
5.髪が露出しているラリオフや、顔の下部が露出している大怪人とも違い、本当に頭全体が覆われているカオスライダー瞬十(ただし唇状の造形はある)

現時点でもこの5種類が確認されている。大怪人がカオスライダーに準ずるものなのかどうかはまだどこでも明言されてないけど、ライダーに変身できて初めて幹部になれるって設定で、その幹部の上にいるのが大幹部な訳なので、多分カオスライダーの成れの果てではあるはず。

今回の瞬十が特殊なのは、カオス(仮面)の欠片であるカオストーンじゃなくて、おそらく瞬十自身のカオスを使って変身しているという点。
現状ゲーム内ではカオストーンじゃなくカオスそのものがアイテムとして本格的に出てきたことはまだなくて謎に包まれているんだけど、ひとまずカメステで起こったことを全部素直に信じるなら、カオスには
「時間を歪めるなどの特殊能力が使える」
「衣服だけでなく人格(記憶)そのものを書き換えるカオスワールドを作れる」
「変身に使うとフルフェイスになる」
「仮面に蝕まれていずれ自我を失ってしまう」
……などの特徴があることになる。
たぶん2つ目は、ライダーアカデミー自体が神々しい仮面によってつくられた(第二世代よりも強力な)カオスワールドってことになって辻褄が合うので正しそうだけど、3つ目は唇状の造形ってのが微妙なところで、カオスイズム戦闘員なんかもカメステ版では肌色部分まで含めて仮面になってたので、もしかするとフルフェイスに見えたのはそれと同じ理屈であって、もしかすると本来の設定上では顔の下半分は露出してるのかもしれない(でも色は間違いなく黒だったので、大怪人とはまた違う)し、自我を失う云々の話もひょっとすると才悟が躊躇しないように瞬十が吐いた嘘の可能性があるので、とりあえず信憑性があるのは2つ目だけかな。

あともうひとつ読み取れることとしては、カオスが変身アイテムみたいな機能を果たしてたから、やっぱり仮面ライダーが変身に使うカオスリングは、カオスの欠片からつくられたものってことで確定っぽいなってことだろうか。
人の願望が叶った偽りの世界を出現させたり、そこに入ったものの衣服を変化させたりするのがカオストーンだけど、カオスリングはその能力を変身者の肉体に対して限定的に使うことで、超常的な力を使えるライダーへの変身を可能にしてるんだろう、たぶん。

そうそう、カオストーンじゃなくてカオスを使って変身してるということは、少なくともカオスライダーの力を手に入れた後の瞬十は記憶を全て取り戻してるはずだよね。
アカデミー時代の瞬十は「そんな人間じゃなかった」はずなのに、なぜか自分の意志でカオスイズム側についてしまったのには、描かれてないけど彼の過去も関わってたりするのかなと。
でも才悟を始めとしたジャスティスライドのメンバーは、過去と今とで正反対の性格に変わっていそうでありながらも、今ある性格を偽りのものと切って捨てるんじゃなくて、そこも間違いなく自分の一面であるって強く貫く人たちなので、アカデミー時代の優しかった瞬十もまた嘘なんかじゃなかったはずだと突きつけるって流れだよね。

 

変身、マッドガイ!

・瞬十からカオスイズムに勧誘を受ける3人だけど、力を求めるマッドガイがそう簡単に誰かの下につくはずもなく……。変身能力を奪われたみたいなくだりがあったはずなのになんで変身できるようになったのかはあんまり覚えてないけど、たぶん形見のカオストーンがなんとかしてくれたのかな?
変身バンク(シネマトゥデイ04:36)に使われてる聞いたことない新曲に加えて、戦闘シーンで『NEVER SAY NEVER』のアレンジVer.みたいなのが流れてた気がする。クレジットを見ても書いてないから気のせいかも? でも明らかに聞き覚えのある英語の歌詞だったんだよね。『MADGUY PRIDE』には英語部分ほぼないし。
冒頭で才悟のマスクが外れやすいのかもって話をしたけど、マッドガイの活躍が少なかったのは、ツルッとしたシルエットのジャスティスライドと比べて複雑だから、取れたり破損したりしないように……だったりするのかな。
ジャスティスライドは典型的な動くとかっこいいタイプだったのに対して、マッドガイは静止画での見栄えがとんでもなく良いので、スチルを舐めるように見て我慢しよう……。


最終決戦

・序盤は余力を残すような戦い方をしていた才悟が、ここへきて瞬十に対して感情を爆発させながら必死に泥臭く戦う姿にはやはり胸を打つものがあった。
これはBlu-rayの画面では味わえないもの(もしかすると大阪公演でも?)だと思うので書いておきたいんだけど、変身した瞬十と才悟の戦いに入ってからはライティングがそれまでと変わったような気がしていて、逆光になってたのか客席横の壁にライダー2人の影がでっかく映し出されていたのがすごく記憶に残っている。
恐らくそれを狙ってやってる訳ではなくて、あくまで舞台上の見え方を追求した結果 副産物として現れたものな気がするんだけど、自分は『555』世代でもあるので、ドラマだったらこの影だけを映して会話するカットがあってもおかしくないくらいには、エモーショナルな光景だった。これは前列の方で見ていた人には味わえないものだったんじゃなかろうか。
前列は前列で、役者さんの表情とか見られて羨ましいけどね……僕の近くに座ってた人は単眼鏡か何かを持参してたので、大阪公演では僕も検討しようかなと思ってる。でも、舞台見る以外では絶対使わないものにお金を払うほどの余裕はないんだよな……悩ましい。


物語の決着は、やっぱり自分的にはゼロワンのVシネを思い出さずにはいられなかった。久遠瞬十が心から笑えるのは、死ぬときだけ……そのことに気付いた才悟は、瞬十の笑顔を守るために彼を倒すことを決意した訳で、僕は今まで滅亡迅雷の死はポジティブなものだと解釈していたんだけど、罪の意識を抱えながら生きることってそう簡単なことではないから、或人が常に大切にしていた「心から笑う」ということの意味を滅なりに解釈した結果がアレだという見方は意外としたことがなかったので、より深みをもって味わえるようになった気がする。それで言うならもちろん『令ジェネ』での其雄も多分その文脈だろうし、別作品で言うなら『MOVIE大戦2010』のスカルだよね。その人の尊厳を踏みにじるのであれば、例えそれが本人であっても、倒すことでその人を救うという。

才悟の戦う理由が「笑顔を守りたい」なのは明らかに陽真のことを念頭に置いた発言だし、その文脈が初見のお客さんにも分かるように、陽真が才悟に笑顔を教えるシーン(シネマトゥデイ02:45)をギャグに見せかけて配置してあったんだろう。というかなんならゲーム本編をプレイしててもそこのニュアンスは確定まではいかないところを、今回きちんと明言してくれたようにも見えた。……すみません才悟-陽真のカップリングについてはそんなに詳しくないのでもしかしたら明言されてたかもしれない。
だからこそ、陽真は仮面ライダーの中では唯一あの場に居合せなければならなかったんだろう。自分が教えた笑顔の意味を、才悟がどう解釈して、どのように行動に移したのかをきちんと受け止める責任があるから。

 

いやー、この顛末を見てしまうと、今後のライドカメンズの展開にもこれまで以上に期待せざるを得なくなってくるよね。
才悟-陽真のカップリングにそこまで注目してなかったって言ったけど、久遠瞬十がこういう結末になってしまったからには、この先 陽真が似たような状況に陥る未来が嫌でも目に浮かんでしまう。
高橋悠也脚本において「そんなつもりじゃなかった」っていう心のすれ違いは非常に大きな意味を持っていて、今回は才悟が瞬十を倒す決断を下したことを(トドメを刺したのはピアスだったこともあり)許し合うことができたけれども、もしも「お前がしたことは"平和の契約"違反なんじゃないのか!?」の矛先を収めることができなくなってしまったとき、誰よりも仲間である瞬十を失いたくなかった陽真が、今回の瞬十のように、或いは実際荒鬼に向かって激昂したように「先に裏切ったのはお前らの方だろ!」と牙を向けてくる可能性を、僕は今ひしひしと感じている。
ジャスティスライドがその試練を乗り越えたとき、ライドカメンズは更なる進化を遂げるのかもしれないな……。


エピローグ

・瞬十の墓参りのシーンで、お墓が客席側にあることになってることが気になってる人がいて、確かに我々観客に向けてみんなが手を合わせる様子はなんかヘンな気持ちをかきたてるものではあったんだけど、たぶんこれも生の人間が演じている媒体ならではの仕掛けな気がした。

本来死っていうものはもっと途方もないものなのかもしれないけど、あくまでもフィクションという枠組みの中での死に限って言うならば、「作品の中から消えること」ではあるかもしれないけど、その"役"と不可分である役者さんが、まだこちらの現実世界では生き続けている訳なので、僕ら視聴者にとっては"絶対的な別れ"ではなくて、他の作品や、或いはその役者さんが後々その作品について語ったりする営みの中で生き続けていると捉えることも可能で、そういう意味で瞬十は"こちら側"に旅立った……という表現なのかなと。
こう解釈するなら、レオンが積み上げてきたメタ発言もただのギャグではなくて、きちんとテーマ性を帯びた必要不可欠な要素になる。「客席!?」「客席です」「客席!?」「客席です」「客s(ry


でも作品の中にいる登場人物たちにとっては紛れもない死であることには変わりなくて、そこに対するアンサーとして「才悟の中に瞬十のクセが残る」がある。
なんならこれもこちら側に干渉してくる要素のひとつで、観劇後、本当に無意識のうちに靴を履いた後でつま先をトントンとやってる自分に気付いて、よく言う「心の中で生きている」ってこういうことなんだなと実感した。
これもニクいのが、靴といったら陽真じゃないですか! 舞台から入った人はまだ知らないかもしれないけど、陽真はスニーカー集めが趣味なんですよ。
攻撃をする前に鳴らすというのは戦うことしか知らない才悟の要素だし、逆にラストのトントンは靴を履いて「歩き出す」ときの仕草。
瞬十の死を悼み噛み締めた上で、才悟たちはまた前を向いて進みだす……犯人が誰かを発覚させるための伏線なんだなと思ってたら、最後にこんなイキな使い方するなんて想像もしてなかった。

舞台を見に行って本当に良かったと思ったし、彼らが歩みだした先で繰り広げられる物語を見るためにまたゲーム本編に気持ちが戻ってくる。
もう最高ですよ、非の打ち所がない。『ライドカメンズ』としても、仮面ライダーのひとつの物語としても、アプリゲームの舞台化としても、全てが完璧に噛み合っている。

もしもまだ舞台を見る予定がないのにここまで読んでいる方がいらっしゃるなら、きっと今すぐにチケットを予約してくれると信じています。
『ライドカメンズ The STAGE』の世界へようこそ。

 

 

ライブパート

・あれだけ大満足だったドラマパートが終わって、その上まだライプパートまであるカメステ、エンターテイメントに余念がない。
どのタイミングだったか忘れたんだけど、第1部の序盤で『Perfect Assistant』が流れ始めて、観客の気持ちが盛り上がってきてさぁいよいよ歌い始めるぞって寸前のところで曲が止まる……っていう演出があったおかげで、正直要るかなぁなんて思ってた人(自分)にもしっかりライブを楽しみにする気持ちをつくってくれるのも計算高いよね。「そこまでやっておあずけ!?」ってなるに決まってるもん。
見るまでは「そんな時間があるならストーリーをもっと濃密にしてよ」みたいな気持ちもあった訳だけど、これ以上ないくらいきちんと第1部が面白いことを体感した直後なのもあり、あとは心置きなくライブを楽しむだけ!

・まずはレオンが発声しても良いですよということを周知して場を温めるために、曲とは関係ないコールの確認をしてくれて、
「仮面?」「ライダー!」
ジャスティス?」「ライド!」
「マッド?」「ガイ!」
って声を出すくだりがあるんだけど、唯一事前の確認なくいきなり「高塔?」をぶっこんできて、それでもちゃんと「雨竜!」と返せる周りの人たちのライドカメンズ愛を実感したときには、なんとなく会場の一体感というものが芽生えてた気がするし、そこで「藍上?」をやらないのがすごく"執事"って感じしてよかった。
レオンはあとの方で「スーパー執事!」があるからだろうけど、やはりまずは仮面ライダーの皆さんを立てるのが「執事たるわたくしの務めでございます!」ってことなんだろうね。

 

GET BACK!! The STAGE Ver.

・この時点で既にお膳立ては十分すぎるほどできてるけど、やはりまずは『GET BACK!!』からなのも原作ファン的にはとっつきやすいよね。
今までずっと天月さんの声で慣れ親しんでたのに、いざパート分けされてみるとこれはこれで最初からそのつもりだったんじゃないかと思えるくらい綺麗に8人で分割されてて、仮面ライダーたち自身が歌うことでまた違ったカオを見せてくれるので、曲のことを更に好きになれたし、今となってはもう『GET BACK!!』聞くときは両方セットじゃないと満足できない……。

改変された「Survive The STAGE!!」の部分もとても良くて、元々のthriveは自分は知らなかった単語でどういう意味なのかパッとは分からなかったんだけと、こっちはもうストレートで分かりやすい!
2.5次元舞台っていう新たな媒体でも、生き残って続けていきますよ(少なくともそのつもりでつくってますよ)というのがこれでもかってくらい伝わってきて、パンフの話になるけど鑑賞後に読む想定での文章なのに「ここから作品を立ち上げていくにあたって」という文言があって、続編の構想が既に前向きに検討されてるんじゃないかと思えて、もう本当に楽しみ。

 

Ride or Die!

・ここからオリジナル曲、最初は『Ride or Die!』。
それぞれのキャラが歌うことを前提にした歌詞なので各人の個性がしっかり出てるのはもちろん、最初の発表時から1号→クウガときて、なんでG3(アギト)よりもホースオルフェノク(555)の方が先なんだろうと思ってた人はそれなりにいたと思うんだけど、今回の曲はこの順番になってることによって、慈玄の「燃える正義の炎……(今!)た ぎ る!!!」でサビに入るのがめちゃくちゃアツい。
2番は順番が逆になって才悟だし、どちらかというと"強い"よりは"優しい" 寄りの陽真と紫苑が真ん中にいることで、ただ4人が順番通りに歌うだけでエモーショナルな部分とパッショナルな部分のギャップが生まれて、ひとつの曲としてのまとまりがすごくいい。
一人ひとりは凸凹で何かが欠けてたり偏ってたりするかもしれないけど、4人揃うことで初めてバランスが取れるって意味で、ジャスティスライドというクラスにあまりにもぴったり。
曲の話ではないけど、自分色の中では白が結構好きな方なので、元々好きだった才悟とカメステでより好きになった慈玄が白いライブ衣装着てたのもすごくかっこよかったな。

"Ride or Die"って単語、自分はLive or Dieをもじった造語なんだろうなと思って勝手に納得してたんだけど、海外の(?日本に住んでる外国語話者かも)ファンが「一蓮托生って意味のイディオムだよ」と解説してくださってて勉強になりました……。

 

MADGUY PRIDE

・続いて『MADGUY PRIDE』。
本音を言わせてもらえば、配信で初めて聞いたときは『Perfect Assistant』と並んで「ちょっと期待してたのと違うかも……」「苦手な方のキャラソンかも……」と思った曲なんだよね。
ゲームにおいてもマッドガイって、脳筋バカの荒鬼とナルシストな神威のくだらないケンカばっかりがクローズアップされがちで、彼らが本来持ってるはずのちゃんとかっこいい部分はなかなか描いてもらえないことにやや不満があって、そしたらこの曲でも「俺はマッチョでかっちょいい!」だったので、ジャスラ曲が素直にかっこよかったのもあって、あぁやっぱりマッドガイって、中身の薄いおバカなコメディ担当だと思われてるんだ……とがっかりしたっていう事実があって。


でも現地に行って実際に聞いたらそんな風に思ってたのは全部吹き飛んでしまった。
特にジャスティスライドよりも分かりやすく「かっちょいい!」「美しい!」「アウトレイジ!」ってこちら側が合いの手を入れられるようになってることで、配信で聞いただけでは全く想像できなかった盛り上がりがすごくて、生で披露することまで全部計算した上でこういう曲になってるんだと完璧に納得させられた。
1番でそれが理解できたから、2番は自分も合いの手を入れようかなとか思ってたら(毎回やってくれてるみたいだけど)神威が服を脱ぎ始めて「エェーッ!」ってなったり、阿形さんの「もっと盛り上がれ!」が恥ずかしがってペンライトしまってた自分に言われてるような気がして、次は絶対振ろうと決意したりとか、歌詞だと「限界の壁を壊して〜」のあとが「行く」じゃなくて「生く」になってるのが(当時はまだ各種歌詞サイトで公開されてなかったので)、確かに全6クラスの中でも一番「生命力!」って感じがするマッドガイらしいなって思ったりとか、もうとにかく忙しかったな。
あと阿形さんの「RAY OF "FLAME"」が、叫んでる感じの配信版とは違って、めちゃくちゃシブくてかっこいい歌い方だったのもよく覚えてる。Blu-rayに収録される回はあの感じでやってくれないかな……最後の"厶"がきっちり聞こえるくらい、力強い"フレイム"。ファイト!スター!と放り投げるような単語が続いたあと、締めとしてちゃんと"厶"で着地する感じなんだけど、これ文章で説明するの難しすぎないか……?
(※ライブ配信されてた1/25午後の回はかなり近いんだけど、音声不良なのか声が拾えてない部分があったのが残念……)

 

君がいるから

・日替わりのユニットシャッフル曲『君がいるから』は、魅上才悟と荒鬼狂介の回。
ユニット名は2人とも1月生まれということで、荒鬼のゴリ押しで「ナンバーワン」に。
才悟は1月生まれなこととナンバーワンになんの関係が……?って不思議そうにしてるんだけど、ゲーム本編でも荒鬼は五期生トップの成績を持つ才悟をいつか超えてやると話してるエピソードがあるので、全てにおいて最強を目指してる自分は当然として、才悟のことも(今はまだ)ナンバーワンだと認めてるってことを暗に表現してたんだろうなと自分は受け取った。
ドラマパートでの「汚れ仕事は自分たちがやればいい」って話も、この言及があることによって「才悟たちの実力があれば本来ならカオスライダーに負けたりはしないだろう(けど、相手が相手だから手が緩んでしまうかもしれない)」という信頼がベースにあることが窺えて、更にストーリーを味わい深くしてるなぁと。
最終的には才悟が自分自身の手で瞬十を倒したってことも踏まえて、やっぱりお前はすげぇやつだってニュアンスも含んでるだろうし。
才悟は全くピンときてないのがね……これもまた"らしい"し。

舞台版の才悟は慈玄と並んで背が小さい方なので、ユニットとして組んだときの凸凹感というか、荒鬼の長身からビシバシと繰り出される迫力あるダンスと、動きのキレ魅せる才悟のコントラストも良かった。
アクションのMVPが慈玄なら、ダンスのMVPは荒鬼にあげたいくらい、彼のダンスは見てて気持ちが良かったな。

 

Perfect Assistant

・クライマックスとも言うべきレオンの『Perfect Assistant』。もう、これ……最高……最高です……。
事前の配信の時点から、曲調は一番好きだったんですよね。僕はタイトルにもある通り『仮面ライダーゼロワン』が一番好きなんですけど、元気よくパラパパーと鳴るサウンドが結構雰囲気として似ていたりもして(『ゼロワン、それが俺の名だ!』)。
でもこの曲で何より印象的だったのは、ダンサーさんの振り付けがむちゃくちゃ陽気で、本当に見てるだけで元気になれること。これはもう曲の配信とかじゃ味わえないものなので、生で見るかライブ配信チケットを買うかしないと見れないのが非常に惜しい。
そしてドラマパートでもひときわ目立っていたダンディなヒゲの方(たぶん西山和輝さん)。この人がもう、すっっっごい笑顔! 本当に楽しそうにニコニコで踊ってらっしゃって、しかもキレキレだったから思わず視線が釘付けにされた。
そういう楽しそうにキラキラ輝いてるてる人を見るのが心底大好きなので、最後の最後でまた一段と楽しませてもらった。
カメステ全体の楽しさを倍増させてくださったと言っても過言ではないので、感謝しかない。
せっかくの舞台オリジナルキャラなのに、ライブパートには瞬十が出てこられないという設定がきちんと徹底されているということは、裏を返せばこのダンサーさん4人は、恐らくマントのついてないカオスイズム戦闘員にされてたBクラスの面々としてしっかり才悟たちに助けられた上で、おそらくレオンの看病を受けて回復したからこうやってノリノリで踊ってるということだと思うので、彼らなりの恩返しなのかなーとか考えてみてもより楽しめるかも?


マッドガイのおかげでライブを想定した楽曲の楽しみ方が分かったのもあり、レオンの歌は1秒も余すところなくしっかり味わえた。ダンサーさんの振り付けが良いということは言うまでもなくレオンの振り付けも良いということで、自分は特に1回目の「どこまででもFly」がお気に入り。
あとこの時点ではまだペンライトの色対応が公開されてなくて、GreenとLight Greenが混在していたのもすっごく綺麗だったな。観劇中は気付かなかったんだけど、レオンのオッドアイみたいだって言ってる方もいて「それだ!」となった。
1/23の回ではもうLight Greenに統一されちゃっててちょっと寂しかったな。
全部諸々込みで、カメステの中では一番好きな曲に躍り出ました。
たぶんレオンはカメステが続く限り他クラスがメインになる回でもずっと出てくれるだろうから、レオンをこんなに好きになれたのはすごく得した気分。末永くよろしくお願いします!

 

With My Reason

・そしてラストの『With My Reason』。
先に聞いてた段階から、自分は『君がいるから』のED曲感をかなり気に入ってて、この曲はそれとはまた違ってボーナスステージというか、アンコールに応えて披露されるようなイメージの曲だなと感じてたんだけど、ライブではまさかのただ歌うだけじゃなく、その前にカメンズたちから我々エージェントに向けて日頃の感謝を伝えるというサプライズが。
ライブパートのセリフまで高橋悠也×内藤祐介のタッグが書いてるのか分かんないけど、完全に『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』と同じ個性豊かでバラバラな9人って描き方は、仮面ライダーらしさを突き詰めたこのカメステにもとても相応しい演出だったしね。
ストーリーがまさに、エージェントが介入しなければバッドエンド不可避の構成だったこともあるし、そしてもちろんリリース時からずっとライドカメンズというコンテンツと共に生活してきた人間として、心からグッとくる演出だった。
ライドカメンズ未プレイでも楽しめるのがカメステの良さだけど、さすがにここだけはエージェントだからこそ楽しめる部分だったね……歌詞の中でも「この出会いが無駄じゃないさって〜」のところで泣きそうになりました。
というか今これを書くために配信を見返しててちゃんと涙出ました。
もー、ライドカメンズ最高ですね。大好き。
ゲームも舞台も、それ以外のメディアミックスも、どんどん盛り上がることを願ってます!

 

ライドカメンズ感想一覧

1/23公演,1/25配信,2/2大千穐楽 

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