やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 第1部 5章 怒涛の荒鬼狂介

第5章 怒涛の荒鬼狂介



 

メインストーリーの時系列

・"大型連休"と言うワードがレオンから出てきて、これずっと勝手に不明なんだろうと思ってたけど、メインストーリーが何月頃の話なのか読み解けるのでは!


アプリがいつリリースされるのかなんて、予期せぬトラブルなんていくらでもあるだろうから完璧には分からないだろうし、実際ライドカメンズが5/30にリリースして6/2にはもう初イベントの情報解禁があって……って過密スケジュールだったのも、たぶん元々予定から少し遅れていて、でも基本的には季節感のないイベントが多い中で水着イベントの「Daze and Night」だけは、一応ナイトプールってことで絶対に夏じゃなきゃ成立しないことはないけど、劇中で熱帯夜とか夏風邪みたいなワードが散りばめられてて夏想定でつくられてるし、「SHOW MY CARS」は13日の金曜日、今日発表された「Back to Haunt you」もハロウィンを意識したイベントで、それらを考慮した上で初イベント開始ギリギリまで頑張って調整してたのかな〜って気がしていて、それを思うとメインストーリーはそもそもユーザーによって読む時期が違うのもあって、明確にいつの話とは設定されてないんだろうなと踏んでたんだけど、そんなことはないのかも?

ってことでアタリを付けて読み返してみたところ、2章の第1話に「この間の下町地区の祭りだって、縁日で買ったお面をつけて盆踊りして……」というセリフがあって、ただの祭りじゃなくて盆踊りだと、ちゃんと季節に言及されていた。


その会話をしている日そのものは祝日らしいので、おそらくこのエピソードは8/11の山の日だと思われる。
盆踊りは7月にやる地域と8月にやる地域とがあるけれども、8/14ごろに盆踊りがあったと仮定するとその次の祝日が敬老の日になってしまって、今回の5章が"大型連休"……おそらくシルバーウィークであることと食い違うので、虹顔市は7月開催の地域と考えるのが妥当かな。

 

五期生の厳密な年齢

ここで難しいのが、陽真の誕生日は8/8なので、この時点で19歳になっている可能性もギリギリあるということになる。
まぁでも素直に考えるなら、カオスアカデミーが通常の高校と違って2年制なので、だいたい中学を卒業したころに誘拐されたと考えるなら、アカデミー卒業(脱走)時点で彼らは高校3年生にあたる17歳で、誕生日を迎えると18歳になっていくと理解した方がいいのかな。

更にややこしいことに、カオスアカデミーには"学年"という概念がなくて異なる年齢でも同じクラスにまとめられてるので、早生まれの才悟(1/23)、荒鬼(1/1)、雨竜(3/25)の3人が、本当に書いてある通りの年齢なのかがよく分からない。この3人だけを見るならイメージ的にはみんな末っ子キャラなので、ジャスティスライドの中では才悟が一番遅く18歳になるし、雨竜くんは実は誕生日を迎えるまで17歳どころか16歳ということになりそうな気はする。
でも年長組に目を向けると、ランス,皇紀,宗雲の3人が1歳下ということになるので、宗雲はまぁ同じ一期生の戴天と同学年になるからいいとしても(※)、ランスと皇紀はただでさえ同期の中では最年少だったのに更に1歳差が増えることになって、納得感があるかと言うと微妙なところではある。
そうやって全体を俯瞰して見るなら、内面的なイメージよりも、同期では身体能力トップな才悟、神威阿形の五期生年長組についていける荒鬼、いくら最年少とはいえ16歳だと仮定すると幼すぎる雨竜……って感じで、早生まれ制度は無視して考えた方が妥当なのかもしれない。

っていうか、どっちにしても「Daze and Night」で二度目の夏が来ている以上、カメンズたちは着々と年を重ねていることになるんだろうけど。虹顔市自体が大きなカオスワールドって可能性もあるから、その場合カオスワールド内は時が止まってるって設定があるので、年齢は全く変わってないことになるんだけど、まぁ今そこまで考慮しても仕方ないので。
武部さんはインタビューでライドカメンズのことを、特撮番組と違って「一年で終わらない」のが特徴だと語っていたんだけど、作中時間で1年以上経つっていうのもあんまりないよね。基本的には、おおまかにでも放送時期とリンクさせることが多いから。
最終回が何年後……みたいなことはあっても、作品の途中でハッキリと2年目を迎えることはまずないんじゃなかろうか。ゲームならではだなぁ〜、いい!

※宗雲と戴天が同学年になるねってのもかなり眉唾で、高塔家の長男である絶空の子供である宗雲の方が、絶空の弟の誰かしらから生まれた戴天よりも少し年上というのは単純な前後関係として通ってるし、もちろん自然に考えたら子どもを生む年齢なんてまちまちなのでいとこ同士で年齢が逆転することなんてよくあることだけど(我が家もそうだし)、高塔家に自由恋愛という概念は存在しないはずだし、そうやって作為的に結婚や出産を計画するなら、兄が弟より遅れて結婚するなんてことはかなり嫌いそうな家柄だから、宗雲の方が年上である方が自然かもしれない。
……と思いきや、宗雲は桜子さんとの正当な子供ではないので、やっぱりそこの前後関係は謎なまま。一部の人が言ってるような「桜子との子供をなかなか授かれなかったので、早く後継者を産まなければならないプレッシャーから、わざと愛人と子をもうけて生まれた叢雲を嫡子と偽った」って筋書きなんだったら、一周回ってやっぱり体裁的に戴天よりも年上と見ていいかもしれないけど。


・工場が立ち並ぶ工業地区……況して不良が溜まるような使われてない建物なんかもたくさんあるような、イメージ的にはむしろ汚い寄りの地域に生鮮食品を扱う主要な市場があるのはあんまりピンときてなかったんだけど、工場や市場が海沿いって理由で近くにできること自体はどうやらそこまで珍しい現象ではないらしい。

最近僕はこういうときにChatGPTを使ってて、今言ったような疑問と一緒に「実例があれば教えてください」と送ると、「工業地区と市場が近接していることは珍しくありません」って言って、例えば横浜,築地市場,博多湾のあたりなどはそうですって返ってくるんだけど、まぁ下2つは僕の方に全く知識がないからなんとも言い難いけど、神奈川は確かにこれまで生きてきた中でなんとなく聞きかじって得たイメージと照らし合わせて、言われてみればそうなのかもなって思えたし、Google Mapで検索してみても確かに海沿いに工場や市場が密集している。

っていうか、そんなに詳しくないけど神奈川ってそれこそ仮面ライダーのロケとか結構してるとこだよね。僕の神奈川に対する勝手なイメージ、1/3くらいは風都な気がする。
あとこれも偶然とは言えない気がするけど、ライドカメンズの開発をしてるリベル・エンタテインメントがほぼ同時期にリリースした『18TRIP』ってソシャゲも、HAMA18区っていう未来の横浜を舞台にしてて、そもそもこの2つのゲームってちょっと触ってみた感じ色んな外枠が似てるんだけど、たぶんここも数ある共通点のひとつなのかな。


・マッドガイが住み着いている廃ホテル、何文字か抜けてるけど名前が書いてあって「HOTEL B K I」に見えるんだけど、当てはまりそうな単語が全く思い浮かばない。
例によってChatGPTにも聞いてみたけど、BをR、IをLに変えてみても「それマッドガイのことじゃん!」ってなるようなものは見つからなかった。
なんかしら設定されてるものはありそうなんだけどなー。

 

エグゼイドは平成2期の電王か

・僕の価値観で見てると、マッドガイの喧嘩の原因って8割方が荒鬼の方にあるように見えて、なんで荒鬼はそんなに神威のことを目の敵にしてるのかってところをずっと考えてはいるんだけど、まだあんまり答えは見つかっていない。
神威の方は荒鬼に限らず基本的にはそもそも他人に興味が薄くて、ただ自分のやりたいことに没頭してるだけだし、この後描かれるけど回想で「自分は自分のテリトリーを守っているのに、荒鬼はそれを侵犯してくる」と主張していることと、モブ相手だけど「先に絡んできたのはあいつらの方だ」って"やられたからやり返す"の精神を示してることも考えると、案外僕の印象通り荒鬼の方がいちいち突っかかってるんじゃないかなという気がする。

荒鬼自身は深いこと考えるようなタイプではないので、まぁ一義的な意味では「最強・最恐・最狂」になるために、色んな人に対して挑んでいくのが芯になっているキャラだから、割と誰に対しても対抗心をむき出しにして突っかかっていくタイプってことなんだろうし、そういう意味でも神威と対照的にはなっている。あっちが内向きなのに対して、こっちは外向き。
荒鬼は他人に勝つことで自分の価値を確かめるけど、神威は他人と比べてどうこうみたいなことにはあまり頓着しなくて、自分が追求する形を追い求めてるだけ。

ライドカメンズにおいて普段はそんなに意識することないけど、キャラ解釈で困ったときは元ネタの要素から逆算してみるのも手なので頭を巡らせてみたんだけど、こちらもハッキリとした結論は出なかった。
これまた素朴な話として、モモタロスは仲間のイマジンたちといっつもくだらない言い争いしてるし、逆に黎斗はパラドといたときも永夢たちと合流したときも喧嘩みたいなことは特別な理由でもない限りしていないというのはあったりするけど、それ以上のことはあんまり。

絵を描くことは脳内のイメージを形にすることであって、電王だからイマジンは敵視してる? でも荒鬼自身は電王てよりはモモタロスだしなとか、『電王』のラスボスはデスイマジンだったから、"死"という概念に近いゾンビゲーマーは苦手なのかなとか……。
いや、それも違うのか? 今までなんでデスイマジンがラスボスなのか皆目分からなかったんだけど、むしろ思想としてはゲンムと同じようなものなのかもしれない。

モモタロスたちって本来消えるはずだったのに結局生き残ったし、明確に描かれたことはないはずだけどイマジンの被害で殺されちゃった人とかも、誰かの記憶に残ってさえいれば毎回建物と一緒に復活してるはずで、死者の蘇生を倫理的観点から批判できる立場にはない。むしろ後の『ディケイド』も含めると、メタ的な視点で"キャラクター"というコンテンツがいかにして死を克服して残り続けるかについての実験と言ってもいいはずだから、デスイマジンを敵として倒してることはそういう意味合いで捉えるべきなのかもしれない。
「記憶こそが時間」ってパラフレーズは、ほとんど「データこそが命」と同じようなものであって、作風がアニメ調なことや平成ライダーを1期,2期に分けたときに同じ8作目に位置すること、本編後に続編が三部作で展開されていることなどの共通点を上げて『エグゼイド』は平成2期の『電王』なんて風に言われることもあるけど、もっとクリティカルな意味でそういう風に考えることもできるのかもしれない。

 

サバイバーズ・ギルト?

・荒鬼本人のパーソナリティの話に戻るけど、彼みたいな単細胞キャラはどうしても薄味になりがちで、基本は「ただそこにいてくれるだけで愛おしい」みたいな刺さり方をしない限り個人的な好みにも入ってこないことが多いんだけど、今回だけじゃなくメインを張った「レッツロール! エキサイトトリック!」でもあんまり荒鬼に対する掘り下げってなくて、彼のことをどう捉えたらいいのか情報がかなり少ないし、体感では初期16人の中ではまだ一番掴みどころがない。

兄貴分な阿形さんが任狂の世界で生きてきたっぽいことも含めると、今の性格が記憶喪失前と比べて正反対になってるのはジャスティスライドに特有の現象だと思われるので、今ある性格の逆……ってかたちで簡単に推測できないのも難しいところ。
今は「強くなることに理由なんていらない」ってスタンスなので、強さを求めていた"理由"をカオストーンに奪われてしまったとかなのかな?
……そう、阿形が兄貴キャラなのが僕にとっては荒鬼に対する逆風になってて、モモタロスって、ただおバカな単細胞キャラやってるときよりも弱い良太郎を気にかける兄貴分みたいなムーブしてるときの方がいい味するじゃないですか。普段とのギャップがあってよりそこが効果的に利いてるというのもあるけど。

前回慈玄を爆豪と飯田のハーフみたいな風に表現したのでまた『ヒロアカ』で例えるなら、できれば荒鬼には切島鋭児郎みたいなポジションになってほしいんだよね。
なんだけど、今のところ狂介がそういう頼れる兄貴っぽい言動をできる相手がカメンズの中にほとんどいないから、ただのかわいいおバカキャラみたいになっちゃってるのが惜しい。
最年少の雨竜と組ませても、年の差を無視して完全に末っ子扱いだし……(荒鬼キャラエピ「ピーマン嫌い」)。

 

でもこの5章では本人が目の前にいないおかげで「ライダーになるために誰より真面目に取り組んでた雨竜の気持ちを踏みにじったのが許せない」っていう感情を吐露してて、一応本人的には年上として守ってやらなきゃみたいな感覚があることが分かって良かった。
恒常星4【最強・最恐・最狂】でも虹顔市のヤンキーたちに兄貴として振る舞う姿が見られるので、ちゃんと周りの環境さえ整えばそういう頼れるかっこいい一面を見せてくれるからこそ、普段はせっかく登場してもつまらないことで喧嘩してるだけで活躍ノルマを満たしたことにされてしまいがちなのが勿体ない。


良太郎と違って彼はどうやら運がいい方らしいのも気になるところだよね。ここまでテキトーに散策してるだけでカオストーンを見つけてきたことに加えて、星2【F/P/S】のサポエピではメダルゲームで確変が起こる描写まである。
以前にも言った通り、カメンズたちひとりひとりには必ずカオストーンに魅入られて現実逃避してしまうほどの「辛い過去」があるはずで、そこを考えることがそのキャラクターの根っこを理解する上で最も重要になってくるんだけど、意外とこの"運の良さ"がそこに関わってきたりするのかな。

記憶喪失前の荒鬼には良太郎みたいな無二の親友?弟分?がいて、運が悪く不良に絡まれがちな彼を守るために強さを求めていたんだけど、ある日事故か何かに巻き込まれてしまって、自分だけが運良く無傷で助かって、その子は大怪我をしてしまった。本当は自分が盾になって守ってあげなきゃいけなかったのにと無力感に苛まれて、カオスワールドを開いてしまった……とか。前回妖怪ウォッチの話を出したけどまたレベルファイブで例えるなら、イナズマイレブン吹雪士郎とかそんな感じだった気がする。
これなら頼れる兄貴要素も強運要素も無駄なく繋がるし、いつかその友達が目を覚ました時には、荒鬼がそこまで思い詰めることないよって声かけて心を救ってあげることもできる。
なんなら良太郎ポジの子が自分も強くならなきゃって言ってケルカみたいにライナーフォームモチーフの仮面ライダーに変身したりして。

うわー、やっぱり妄想って大事だな。こうやって色んな角度からじっくり考えてみたことによって、記事書く前よりも荒鬼のことちゃんと好きになれたもん。早く次の活躍回こないかな。


・「化粧して自画像描くの、気持ち悪いからやめちまえ」は、これまた3章の感想でも書いた"言い過ぎ高橋脚本"だなぁ……(苦笑)
神威に対して言ってるんだから文脈としては「(男が)化粧するなんて気持ち悪い」って話なんだろうけど、それ自体も今の時代には全くそぐわないし、そもそも女性を主なターゲットに据えた作品で化粧を否定するのはややデリカシーに欠けるよね。
このセリフに対して「大丈夫……?」って思うのは、僕自身も元々化粧って文化に対して苦手意識があるが故に過剰に反応してる部分もあるかもしれないけど。

ただ、神威はその角度からの反論を試みてないものの、神威が自分の美しさをより高めるために化粧をしているのは、荒鬼が自分の強さをより高めるために肉トレをしてることと意味合い的にはイコールなので、彼の言ってることはある意味ではブーメランなんだよね。
敢えてそういう自己矛盾した発言にすることで、これがあくまでも荒鬼個人の感情的な暴論に過ぎなくて、化粧自体を本気で否定する意図はありませんから気にしないでくださいねって表明になってると見てもいい。
そもそも気持ち悪いと言ってるのは「化粧して自画像描くこと」なんだから、そこまでしてる人はなかなかいないだろうって話でもいいけども。


・2人の喧嘩が第一義では好きになれない僕としては、こうして阿形さんが仲裁してくれるシーンが唯一のオアシス。喧嘩がなければ阿形さんのこういう言動を見れなくなってしまうと思ったら、2人のいがみ合いも見てられる(ただし阿形不在のときはやっぱりちょっと……)。
後々のマッドガイ結成のときもそうなんだけど、2人の攻撃性をうま〜くプラスな方向に持っていく手腕が本当に大好き。
敵と同じ"力"をどう使うか、使い方次第で善にも悪にもなるっていう仮面ライダーの根本を完璧に体現した対応なので。

・ところで「Aクラス」じゃなくて「他のクラス」って表現からして、五期生にはCクラス以降もあったっぽいよね。任狂映画伝の記事にも書いたけど、試験官は「まずはAクラスとBクラスから」と言ってるので、日本語としてはその次があると考えた方がかなり自然。
……それはそれとして、Bクラスにマッドガイ(狂った奴ら)なんてあだ名付けたの、十中八九陽真だよなぁ……彼はそういうことすごく言いそう。

 

・1章で言及しそこねたんだけど、アカデミーから脱出したときに服が制服から私服に変わってるのって、つまりアカデミーがカオスワールドの中だからってことなんだろうなと思うんだけど、衣装が変わる第二世代カオストーンは「仮面ライダーのカオスからつくられたもの」ということになっているので、可能性としてはほぼほぼ2つ、初代仮面ライダーである"誠実な男"か、初代カオスライダーである"薄情な男"のどちらかのカオストーンによるものってことになる。
世界の色味が変じゃなかったりして現実と見分けが付かないのは、始まりの4人のカオスが後の世代のものと微妙に違うからかのかな?
仮に今みんながいる虹顔市全体もカオスワールドだと仮定するなら、薄情な男のカオスからはカオスアカデミー、誠実な男のカオスからは虹顔市がそれぞれ生まれていると見るとスッキリするのかもしれない。
その場合、たぶん本当の現実世界は一ノ顔市で、既にカオスイズムに支配されて虹顔市とは比べ物にならないくらいとんでもないことになってそう。

 

今、後悔しない生き方

・変身、仮面ライダー荒鬼

荒鬼はヤンキー気質ゆえか"特攻"のニュアンスも与えられていて、初変身の際にも「ひと思いに砕け散った方がマシ」と漏らしている。ちょうど先日公開された第2部でも幹部のラリオフ相手にひとりで向かっていくなど向こう見ずなところが見られた。
この危うさもさっきの仮説みたいなことが過去にあったとするなら、自分だけが助かってしまった罪悪感に由来するものなのかもしれないと思うと、阿形さんの庇護下に置かれることで誰かを守るだけじゃなくて自分が守られることも大切だと気付ける日が来るといいな。恒常星4【最強・最恐・最狂】のGREENエンドはそれを予感させるもので良い。


・「弱い」「運が悪い」みたいな表層的な部分は継承してない荒鬼だけど、このセリフはかなり『電王』ポイント高くないですか?

「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にならない」と精神性は同じだよね。良太郎にとっての弱さや運の悪さが、荒鬼にとっては頭の悪さで、でもそういう欠点を抱えていたとしても、やるべきだと思ったことを精一杯やる。
そのためには、仮面ライダー同士であってもぶつかることはある。ライダーバトルこそしてないけど、この良太郎のセリフも2号ライダーの侑斗との口論で出てきたものだしね。


・あとこれは絶対言わなきゃ気が済まないけど、ぶつかることで分かり合うっていうのはめっちゃ『ゼロワン』だなぁ〜! 好き!
今までは荒鬼と神威が喧嘩することにイマイチ意味を見いだせてなかったけど、ここまでの話を踏まえた上で見るなら、神威の持ってる「自分を大切に思い過ぎる気持ち」を学ぶために、荒鬼は彼と衝突してるのかもしれない。


もっとも当の本人は美の追求のためなら自分を犠牲にしちゃう方なんだけど、そういう事実とはちょっとズレた学びを得ることって高橋脚本だとたまにあるし、とりあえず今はそう理解した方が楽しめそうなのでしばらくそういうことにしておく。

 

ライドカメンズ感想一覧

前回

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 第1部 4章 義憤の蒲生慈玄

次回「陶酔の神威為士」

ゼロワン好きの『ライドカメンズ』実況 第1部 6章 陶酔の神威為士

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後日更新予定