やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン1話「あばたろう」 感想

桃太郎……じゃなくてかぐや姫じゃん!

・「ことーしことし」も面白いけど、物語の冒頭はきちんと21年前というむかーしむかしから始まるのね。21世紀の初めというと戦隊的にはガオレンジャーだけど、井上さんを初めとするスタッフ的にはむしろアギトをやってた年だよね。翔一くんなんかはまさにどんぶらこと漂着した正体不明の存在だし、桃井タロウの言う「この世は楽園!」的な価値観の持ち主でもあるしさ。「湖の激突!」での葦原とのやりとりについてはまた後でも触れます。

・これはドンモモタロウの登場シーンに出てくる天女さんたちを見た印象も手伝ってのことなんだけど、桃太郎というよりはむしろかぐや姫のニュアンスの方が強く感じるのよね。
竹取物語』はいわゆる日本最古の創作物語な訳なので、『桃太郎』や『ドンブラザーズ』もその流れを汲む作品としての側面を強めてるのかな。
月世界で罪を犯して地上に追放されたかぐや姫だけど、一説によるとその罪状は「姦淫」ということになっているらしくて、そこんとこも誰彼構わず縁ができたと関係を持つ桃井タロウのイメージソースはそこにあるのだと思われる。
竹取物語』においては地上で5人の男に求婚されるも、無理難題を課して結婚しないことで罪を贖い、月に帰って行ったという流れなのかもしれないけど、恐らく桃井タロウは何かしらの理由で『ドンブラザーズ』世界に追放されたとこまでは同じだと思うけど、『ゼンカイジャー』からの文脈も汲んだ上で、過去を悔い改め元いたところに戻るのではなく、新しく出会ったお供たち(求婚ではないけど、吉備団子をくださいなと言い寄ってくる3匹+忠誠を誓うオニシスター)とわいわい交わり合いながら今いるところに居着くんじゃないかなと思う。その方が白倉さんっぽいし井上さんっぽいし。

 

はるかの性格悪い感じがいい

・『555』の真理もそうだけど、男に媚びたような可愛らしい感じじゃなくて、普通に性格悪めの女性を描くのは井上敏樹の好きなところ。まぁ真理は何故か聖母として崇められがちだったりとか、はるかも桃太郎に跪いたりするから、ジェンダーレス的な観点からよろしいかと言われるとそれもまた微妙っちゃ微妙なんだけど、そこら辺のバランス感覚も含めて僕は好き。「ジェンダーにとらわれない女性像」にとらわれない女性像というか、男にぺこぺこする時もあるけど、それは別にジェンダーが云々じゃなくてあくまで"本人がそうしたいから"という内的動機でもって、きちんとキャラクターとして生きてる証だから。
はるかの役者さんはなんていうか、セリフを読むのはまだそんなにうまくないけど、「痛……くない!」みたいな短いリアクションに関してはすごくうまい印象。コメンタリーでも言ってたけど。
ゼンカイジャーは介人がホストで人間界にキカイノイドがやってくるという構図なので介人が主役でいいんだけど、ドンブラザーズは逆で桃井タロウの方があの世界に流れてきたゲストだから、世界観は元からの住人サイドで描く必要性があるので、どうせレッドじゃないならいっそ女性の彼女を中止に進めようという流れなのかな。

・作中作の『初恋ヒーロー』もTTFCで公開されてるので読んだけど、なかなかどうしてヘンテコな作品だったね。いい……意味で(笑)
他人の恋を応援したいから観察して記録を付けるって、作中でも指摘されてたけどめちゃくちゃ悪趣味だよ。それも悪気ゼロで無邪気にやってるから余計タチ悪い。本人が恋をするつもりは毛頭なくて、ただ観察者として上からモノを見てる感じは『ジオウ』のウォズっぽさもある。
初恋じゃないと興味が湧かないというのもなんか面白くて、純粋に幸せになって欲しいから応援してるんだったら別に初恋に限定する必要はないはずで。たぶん初恋じゃないってことは失恋という不幸を経験してるってことだから、その辺が優奈(主人公)的には嫌なんだろうね。この人でもいいやと"妥協"してる感というか、不純な感じがして。

・『THE FIRST』でもやってたけど、井上さんはタクシードライバーに何か怖いイメージでもあるんだろうか(笑) 僕はあんまタクシー乗ったことないから分かんないけど、どこの誰とも知らない人の運転で運ばれて、しかもその間は狭い密室に2人きりで、場合によっては馴れ馴れしく話しかけたりしてきて鬱陶しい……みたいなところからの発想なのかなとは想像できるけど、あんまり実感は持てないな。
今作のゲスト怪人であるヒトツ鬼(人憑き)には、タクシードライバーの"ベニツ鬼"と、よっぴーが変身した"シソツ鬼"のような"色"がモチーフになっているやつと、メダリストが変身した"騎士竜鬼"のような戦隊がモチーフのやつと2種類いるらしい。脳人ともまた別陣営らしくて、かなり入り組んだ設定で正直1話時点ではかなり分かりにくいので、次回以降少しずつ説明されるのを待つしかない。

・脳人の3人、制作発表のときからタイムジャッカーみたいだなぁと思ってたから、正直あまり魅力あるキャラクターになることを全く想定してなかったんだけど、ソノイさんめちゃくちゃカッコよくてビビった。はるかの勘違いに視聴者が感情移入できるようにって意図ももちろんあるんだろうけど、ここまでいい感じにカッコよく演出されたらもう、立ち位置的にはただの敵幹部じゃなくてライバルだよね。途中までしか見たことないけど『ゲキレンジャー』のリオとメレみたいな。
そういえば、井上さんはこういうアウトローなキャラを結構おいしく描く人なんだった。木野さんは勿論として『剣』の桐生さんとかも顕著だけど、あぁいう雰囲気になるのかな。尤も、ソノイだけ優遇されてソノニとソノザはおざなり……ってパターンも容易に想像できるけど、少なくとも現時点では出てるキャラ全員に魅力があるので、このソノイの活躍が僕の『ドンブラザーズ』に対する期待値をかなり高めてくれた。

どう見ても『マトリックス

・これは僕の読学想……ならぬ妄想かもしれないんだけれど、1話を見てる限りではこの『ドンブラザーズ』世界は、全部『マトリックス』的な仮想世界に思えてならなかった。というかそう考えると全部辻褄が合う。
さっきソノイが「いい夢を」と言っていたけどまさにその通りで、あの世界は現実の人間が眠ったまま見せられている夢みたいなもので、基本的には住人みんなの願いが叶って幸せになれる楽園のような世界なんだと思う。その仮想世界……仮にマトリックスと呼ぶけども、これを管理しているのがソノイを初めとする脳人たちで、人間社会に化けて潜り込んでるアノーニはもうまんま"エージェント"のそれよね。まぁあっちは設定的には元からエージェントとしているんじゃなくて、マトリックスの人間にエージェントが取り憑くみたいな描写だったけど。
そういう世界の背景を踏まえた上で考えると、ヒトツ鬼というのはソノイも欲が云々と言っていたように「自分だけの幸せ,他人を蹴落とす形での幸せ」を願った人たちの成れの果てなんだなというのがなんとなく分かる。
はるかが漫画家として成功して、よっぴーを除くクラスの全員が自分を徹底的に持ち上げてくれて……という、フィクションだからで流してもいいけど、でもちょっと都合良すぎない? というくだりは、おそらくこのマトリックス世界そのものが人間に幸せな夢を見せるために願ったことを叶えてくれてるようにできてるのかなと思うんだけど、その構造から生まれるバグのようなものとして、ヒトツ鬼がいる。
自分の幸せのために力を欲した結果その願いをマトリックスが叶えちゃうからあんな化け物みたいな見た目になってしまうのか、それとも騎士竜鬼に対してソノイがやっていたように「こいつはマトリックスにとって有害だ」と見做された者がレッテルというかマーキングとしてあの醜い見た目を与えられてしまうのかは微妙なとこだけど、ともかくマトリックス"全体"の幸せと調和を保つために、個人を犠牲にして戦うのが脳人とアノーニということなんだろう。
そもそもが仮想世界なのであれば、殺すのに躊躇する理由もないし。

・スロットで表現されてるからには、おそらくマトリックス世界の住人の中からランダムに選ばれた5人の人間がドンブラザーズとして世界の真実を見抜く目を与えられてるのかな……そういえば『マトリックス』でもサングラスって結構キーアイテムだっけ。

 

縁結びを怖がる時代性

・放送前は全然ピンときてなかったけど、桃井タロウの縁を大切にする感じは僕好きだ。今の世の中って、コロナ云々を抜きにしても人と人との繋がりって希薄なところがあって、こんな風に配達の仕事で客として会った人と私的な話をすることなんかまずないよね。
僕は前にスーパーの鮮魚コーナーでバイトしてたとき、おじさんに魚に関するうんちくを聞かされて、お客さんだからなんか無碍にするのも良くないのかなとか思いつつなんだかんだで30分くらい話し込んでしまったことがあったけど、思い返すとあれは一般的には"サボってた"ことになるのかなぁ。
そんな感じで仕事中にお客さんと仲良くなるのはあまり良くないかもしれないけど、じゃあプライベートな時間で全く知らない人と仲良くなる機会があるかっていうとそれもあんまりなくて、都会じゃ道案内とかお願いしようとしてもみんな無視するから悲しい。
田舎とか程々に栄えてるぐらいのところだったら、具合悪そうにしてたら心配して声かけてくれたり、これもなんかの縁だからって電車賃として300円くらいくれるおじさんとか、傘がないままずっと外にいたら「私は友達の傘に入って帰るから、ちょうど買い替えたかったし」って言って持ってた傘をくれるお姉さんとか、とにかくそういう人の優しさに触れるとすっごく温かい気持ちになる。
Twitter民が「目が合っただけで縁ができたと言いがかり付けてくるドンモモタロウ怖い」みたいな感じで盛り上がってるの見ると、人との縁って"怖いもの"なんだなぁ、そういう時代性なんだなぁと少し寂しくなる。そりゃね、中には目が合っただけで気があると勘違いしてストーカーになっちゃうような人もいるかもしれないけど、絶対確率で言ったらそんなに高くないのに、変に警戒心が強くて壁をつくろうとするのはあんまり好きじゃない。……僕は根っこがパリピ属性なのかもしれないな。Everybodyシャッフルしよう世代、連鎖するスマイル〜♪

世界からの拒絶

・コメンタリーの田崎監督曰く「力を得る代わりに何かを失うのは井上大先生っぽい」とのことだけど、まさにこの展開もさっきの世界観に照らし合わせると全然不思議なことではなくて、はるかはアノーニを視認できて世界の真実に気付けるドンブラザーズに変身してしまったことで、マトリックスから危険人物として断定されたからこそ、急に世界が掌返しをしたかのように盗作疑惑が持ち上がり、クラスのみんなからも敬遠されてしまう。「世界に拒絶される」と書くとすごく『ディケイド』っぽくもあるかな。ドンブラザーズの面々は世界にとっての異物であり、幸福な夢の世界を維持するためには排除するべき危険分子。
多分マトリックスの真実に気づく展開は後々でやりたいから今はまだ夢の中なんだろうけど「平和で幸せな夢から覚めて、過酷な現実と向き合う」というなんとなくの展開としては踏襲してる感じ。

悪意の連鎖を断ち切る脳人

・従来の特撮のお約束として普通に考えると、シソツ鬼とそれに伴ってうじゃうじゃ出てきたアノーニは仲間同士のはずなんだけど、設定的にアノーニは脳人陣営でむしろ対立しているはず。実際、ソノイがシソツ鬼を倒したのを見て「アノーニ(アーメン的なニュアンス?)」と呟いている。
ということを踏まえて考えると、あいつらはもしかするとヒトツ鬼やオニシスターというこの世界の幸せを壊すバグを目撃してしまった人達を消しに来たのかもしれない。
だとするとソノイがはるかを消さなかったのはちょっとおかしいんだけど、そもそも何故目撃者を消さなきゃいけないのかと考えると、『ゼロワン』の世界を思い浮かべてみるのが分かりやすい。ヒューマギアたちは人間の悪意を目の当たりにすることで「殺られる前に殺らければ」の理論で暴走を始めてしまう。そうなるともう暴力の連鎖で秩序は崩壊してしまう。……んだけど、冒頭のはるかに限って言えば「怪物に襲われたけど、イケメンのヒーローが助けてくれた」という認識であって、彼女の心は曇るどころかむしろときめいているので、危険分子として消す必要がない。『PSYCHO-PASS』を知ってる人には"色相が濁ってない"といえばより伝わるだろうか。

・そんな感じで一度はソノイがアフターケアをすることで見逃してもらったはるかだが、二度目はオニシスターになってしまっているのもあって、敵として見做されたのか蹴り飛ばされている。そもそも一度目の登場のときの「何故花を散らす?」ってベニツ鬼に言っているようにも見えるけど、実際は映像を見る限りでははるかがベニツ鬼を追い払おうとして自分で花束を殴り付けた結果散っている。さっき言った「暴力を前にして被害者も暴力性に目覚める」という流れとまさに合致する。
そして二度目の「お前も己の欲望に負け、この世の静寂を乱す者か」もまた、シソツ鬼に言っている部分もあるけど、自分の願いを叶えるためになりふり構わず跪くようなはるかの節操なさに対して言っているとも取れる。あー「よっぴーを元に戻してください!」は半分くらい「前までは他のクラスの連中と同じで私のこと崇めてたのに最近突っかかってくるようになったから元に戻してください!」だったから欲望認定されたのかもな。よっぴーなんて呼ぶくらいの関係ではあったはずなんだから。
ソノイが「我が剣の穢れ」として撤退したのも、悪と相対することで自分の色相が濁って悪に堕ちることを危惧してのことだろう。

苦痛に満ちた現実の賛美

・これは僕が好きだからってのもあるだろうけど、近年の作品で言うと『ゼロワン』的な文脈もすごく感じる本作。「悪いことをしたやつは消去してしまえばいい」のかどうかという問いはヒューマギアの扱いに酷似しているし、脳人にとって『ドンブラ』世界の住人が一段低次元の存在なら尚のこと。ヒューマギアにやっていた仕打ちを人間がされてみたらどうだ? というミラーリングになってるし、「幸せな夢を見続けるより苦痛もある現実の方がいい」という現実賛美の話として見ても、『REAL×TIME』における地獄のゼロワンvs楽園のエデンという対立と合致する。『セイバー』の最光が肉体を取り戻して行ったセリフ「これが体の痛みか……久し振りに最光だな!」もその流れにある。
先述した『アギト』の文脈で言うなら、現実に耐えきれずに幻想に逃げてしまうことを肯定する葦原と、ありのままの世界を美しいと肯定する翔一くんの話と繋がる。
これは多分井上さんが出家した経験とも繋がってるんだと思うけど、色即是空……この世は仮初めの世界であって、究極的には意味なんてないという諦念と、空即是色……それでもなお、この世には確かに意味はあると現実に回帰するような仏教的な悟った世界観が関係してるのかなと。虚無主義に打ち勝つっていう姿勢はかなり好きなので、その辺の根本的な価値観が好き。

・公式サイトを読むとより明快になるけど「あくまで敵を殺さない」というのがヒーローをヒーローたらしめる要素として明確に打ち出される時代なんだよな、今はもう。その証拠としてなのか雑魚戦闘員であるアノーニでさえ、明確に爆死してる様子は描かれていない。オニシスターが脳人レイヤーの橋を渡って逃げたときも、ドンモモタロウがゼンカイザーにアバターチェンジして撃ち伏せたときも、爆発はせずいつの間にかフェードアウト……つまり撤退? している。
クウガ』や『555』の頃はまだ、実質的な人殺しの罪を背負うのがヒーロー像として成立してたけど、特に平成二期のメモリブレイク辺りからその流れは顕著だよね。
……と思ったけど、戦隊の歴史的には遅くとも『タイムレンジャー』の時点でもう"敵を殺さないヒーロー"が出てきてるのか、そっか。そういえばさっきはあまり突っ込まなかったけど、21年前の『ガオレンジャー』も本作と同じで、敵はオルグっていう鬼だったけど、それと何か関係があるのかな。ちょっと保留で。

・桃井タロウは嘘がつけないらしい。それは「俺はあんたじゃない、だから自分でサインしろ」という物言いにも表れていたんだけど、その一方で「ドンモモタロウでありながらゼンカイザーの姿を騙る」ことは躊躇なくしているのも面白ポイント。
"嘘"という言葉に妙が詰まってて、つまり桃井タロウ本人が真実だと思い込んでいることに関しては、例え客観的には間違っていて事実でなかったとしても、彼の口からは出てき得るということ。だから「俺は幸福を運ぶ」というのは、あくまで彼がそう思ってるってだけで実際どうなのかはまだ眉唾もの。『キュウレンジャー』のラッキーじゃないけど、そう思い込むことで現実に幸福を呼び寄せているという可能性もあるか。

ドンブラ固有のDXロボ

・ドンブラザーズ固有の巨大ロボは現時点ではまだ発表されてなくて、放送開始前にこんな予想をした。
 「人間がロボット(何か)を操作する」という要素を極度に抽象化した結果として「人間がアバターを操作する」って発想に至ったのかなと思ったんだけど、もしそうだとするとゼンカイの等身大戦にロボの要素を持ち込むという試みはドンブラでも踏襲されるのかな。まだ出ぬDXロボも等身大で活躍したりして。
 一応序盤はドンゼンカイオーを使って従来通りのフォーマットもやるけど、ドンブラ固有の5人合体ロボでは巨大戦は実質廃止されて、例えるならパトレンU号みたいな扱いになるのかもしれない。中に生身の人が入ってない設定なら、5人集まっても人間1人分の大きさってことにノイズは発生しない。

……てな感じで、白倉さんの言う等身大で敵を倒して巨大ロボでもまた戦うって形式だとロボ戦がオマケみたいに見えちゃうから、等身大戦とロボ戦をシームレスに繋げるための試みの一環として、実質的に"巨大戦"は廃止されるんじゃないかなと予想していたんだけれど、1話を見る限りでは色モチーフじゃない方……つまり戦隊モチーフのヒトツ鬼だけが巨大化する能力を持ってるように見えた。もしこれから戦隊モチーフの敵を一通り出していくスタイルでやってくんだとしたら、巨大戦が廃止されるというのは考えにくいよね。
ただ、過去戦隊モチーフの敵はゼンカイザーブラックと物語的な関係があるはずなので、序盤で介人周りの話を一段落させて以降はもう過去作モチーフな巨大化する敵もドンゼンカイオーも出てこなくて、そこから新たに『ドンブラザーズ』だけのロボットが出てきて等身大でロボ戦をやるという新体制がスタート……という可能性はまだ残ってるけど、公式サイトを見る感じでは「ビルをぶっ壊すカタルシスを年間通してのコンセプトに」という話があったのでこれもなさそうかな。

・放送前から話題になってたキジブラザーの肩、コンテとか切ったりして見えざまから逆算してつくる従来のCGならあぁいうことは多分起こらなくて、モーションキャプチャーだからこその不具合なんだろうね。ゼンリョクゼンカイオーでも「今そこの関節どうなってるん?」っての時々あったし。
逆にどうすればモーションキャプチャーでその辺の整合性が取れるのかよく分からないけど、物理演算的な処理をうまくやるとちゃんと破綻のない映像になるのかな。
まぁでも、静止画で見せられなければ意外とそんなに気にならないけどね。

 

まとめ

予告で見てるぶんにはそんなに期待しきれてなかったんだけど、めちゃくちゃに面白かった。見返すごとに「これはこういう意図があるからこうなってるのね!」っていう発見と納得が溢れていて、パズルを解いてるみたいですげー楽しかった。期待してます。

 

次回

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン2話「おおもも、こもも」 感想