第5話「追いかけっこと巣とセレブ」
・グリードの擬態能力って、コピー元がいるんだろうか。もし何の制限もなく容姿を自由にいじれてしまうんだったら便利すぎて、その能力使えばもっとうまくメダル集めできたのに……ってなりそうだけど、まぁ敵側が間抜けなぶんにはさして問題にすることでもないか。
メズールだけ声が違う理由は分からん(中ボスだから?)が、ゆかなさんとナレーションの中田譲治さんが共演といえば、真っ先に出てくるのは『コードギアス』のC.C.とディートハルト。まぁ2人の絡みこそほぼないけど、どこかしら意識してるところはあるのかもしれない。
・細かーいことだけど、気をつけろって言われてるのにメズールから視線を外してアンクの方を見る気持ちが分からなかった。格上を前にしたら、ひとときも目を逸らしたくないものじゃない? 何されるか分かんないし。
そうしない余裕というかラフさが、映司の映司たる所以なのかもしれないけども。
・別にグリードは、メダルの位置を探知できたりはしないのね。まぁそうか、できたらとっくに鴻上が持ってるぶんを取り返しに行くか。
バイクの魅せ方
・知らなかった……バイクって、追いかけるより逃げるときの方が圧倒的にかっこよく見えるんだな。やっぱ追いかける側だとゴールが目の前に見えてるけど、逃げる場合は果てしないから"前に進む力"を感じやすい気がする。
無欲の理由 Regret nothing
・今回初使用かな? 挿入歌『Regret nothing ~Tighten Up~』。
電王の流れを汲んでオーズは各フォーム毎にテーマソングがあるのは有名な話だけど、僕はなんだかんだでこのタトバのが一番好きかな、曲調もストレートにオーズらしくて。
挿入歌のタイトルはコンボ名に引っかけたネーミングになっているのが面白いんだけど、中でもこの曲だけは唯一その法則から外れている。一応副題のTighten up(胸を締め付ける?)はほんのりかかってるけど、それよりむしろ歌詞中の"That's too bad"の方がより近い。
そもそもが暴走フォームのプトティラ(POWER to TEARER)はともかくとしても、基本フォームの名前にわざわざネガティブな意味を負荷させるなんてと正直びっくりした。もちろん、後悔することに対して言ってることなんだけど、そりゃそのままタイトルにはできないわって感じ。
歌詞をじっくり読んでみて思ったけども、映司は瞬間瞬間できることを全力でやって必死に生きてきたからこそ、無欲なのかもしれないなと。
過去の行動に対する後悔がないように生きていれば、その結果導き出された現状にも納得しかしないのかもしれない。
本当に後悔しないように買い物をしたなら、お金が少なくても不満を覚えることなく満ち足りた気持ちになれるのかもしれない。というか、そうならないことを"後悔しないように"という条件が要請しているのだから、これはトートロジーに過ぎないけれど。
・前回あーだこーだ言ったけど、普通に考えてみたらオーズで言うヘッド担当のメダルを取られたからって、グリードの頭部がブランクになるはずがそもそもなかったわ、演出的に。根本的にそれがあるから、敢えてその辺はグレーにしてあるんだな。
第6話「お洋服と契約と最強コンボ」
・グリードはメダルを奪われると戦力が著しく下がるから、下手に取り返そうとすることもできず撤退するしかないのが面白い。一旦引いて、策を練ったり仲間と手を組んだりしないといけないので、必ず1回は奪ったメダルを披露する猶予が生まれる。
・前回、比奈がでかいマンションを見て「本当にお金持ちなんだ……」って呟くシーンで、いやマンションまるごと持ってるならともかく、本当のお金持ちはマンションになんか済まないんじゃないか? と思ったけれども、やっぱりあくまで成金という描写だったのね。
・メダルの価値がどれほどのものであれ、頑張って……況して命がけで戦って得たものの70%を寄越せと言うのはあまりに無茶苦茶な取り引きだと思ったけど……そうだった、映司は無欲なのだった。いくらメダルシステムが有用であろうとも半分以上という時点で普通に考えておかしすぎるのに、道理で何とも思ってない訳だ。
しかし2805って……にゃんこ?
ヨクボウの汚さはどこから
・「欲しいと思うことは悪くない」
ふと立ち止まって考えてみたところ、欲望という語感から感じる汚さは、そのほとんどが欲ではなく"望(ボウ)"の方に由来しているなと。"グリード"もそうだけど、やっぱ濁音というだけのことはある(ちなみにcreedだと"信念"になる)。
このボウという音に付随する悪いイメージは、おそらく亡霊とか暴力とかその辺とも繋がっているのだと思われる。
欲しい気持ちだけを暴走させた結果前回の大食い男は死にかけたし、今回の買い物女もファッションのために食べるものすら買えない一文なしになってしまう勢いだったことを思うと、『めだかボックス』の「金を求めるのはいいけどそのために命を落としては元も子もないから、"金の亡者"でなく"金の生者"であれ」というエピソードを思い出したり。
・ヤミーと、鴻上を襲おうとしているアンク……一応はアンクを信頼して前者を選んだのかと思ったけど、当のアンクは鴻上を消すと言っている。もしかして映司、それを分かっていながらも鴻上は"目の前"にいないから優先順位低かったのか?
・や、やっぱり鴻上ファウンデーションの人間なら、メダル入れなくても使えるんじゃん……つまり、タコだらけの時もうっすら思ったけど、メダルのエネルギーを消費して変形したりカンドロイド精製したりしてる訳じゃないということになる。
じゃあ1話で配ってたのはなんだ? 普通の自販機と同じようにケーブルとかで繋がれてるなら、本部でメダル消費したエネルギーを送ってるのかなとも思うけど、バイクになって自走できる訳なのでそれはない。緊急時用にある程度はメダルエネルギーをストックしてあるけど、普段は無駄にしたくないからいちいちメダルを入れている……なら、今回の後藤のは無駄の極み過ぎる。
・オーラングサークルの枠なんて気にして見たことなかったけど、一度知ってみるとめちゃくちゃ気持ち悪いな? なんでコンボなのにバッタだけ金枠で不揃いなんだよおかしいだろ。しかも、金な理由がタトバっていう実質亜種なコンボの割を食ってのことってのが一番納得いかない。普通に全部金枠でいいだろ。ラトラーターは黄色だから気にならなくなってるし、なんでガタキリバだけ……虫ケラ扱いってこういうことか?
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