やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ヘボット! 4話「ヘボ流・ネジタネの育て方!」 感想

劇中で使われてた「おっきする」のような幼児語というものについて、僕はその必要性に疑問を感じている。あ、ヘボット感想は毎日のペースで続けたいので、文脈や前振りなんて小難しいものは屁とも思わず、とにかく手の動くままに書き連ねますのでご容赦を。
で、幼児語ね。僕はわざわざ矯正する手間を考えたら、最初からちゃんと教えた方がいいと思うのよ。別にきちんと発音できなくていいけど、あくまで一般に使われてるものを「正しい発音」として認識させておいた方が良いのではないかと。僕は記憶の限りパパ/ママなどと呼んでたことがないから、余計にそう思うのかもしれない。
まぁ、本来言葉に正しいも間違ってるもないので、そういうこと(言語の恣意性,表現の多様性)を実感として学ばせる意味があるのだと言うのなら、僕も首肯することにやぶさかではないが。ちなみにヘボットのBDボックスでは、1話のみとは言え計5カ国語の字幕がついていたりします。

記号内容と記号表現の結びつき方は、ある程度の限度はあるにせよ基本的には自由であって、その感覚はこのアバンのブドウねえさん(ヘボット)と残念天使(ネジル)を見ることでも養われるであろう。1話の感想で頭パンクするわ! って言ってたのは主にこの話ですね。「最終回の後の話」だという17話のアバンとも微妙に通じてる。

僕はあんまりネタバレってされても気にならない方で、何故かって言えば相当要約がうまい人ならともかく、そうでない人の話では僕にはいまいちイメージできないことが多くて、実際に見てみることの新鮮さがあまり損なわれないからなのよね。
ヘボットの場合は特に「何を言ってるのか分からない」と思うので、根本的にあんまりネタバレが苦痛になるタイプの作品ではないと思う。ギャグ(天丼も多い)だし。
むしろ耳を慣らしておくことで、ヘボット特有の「見てて疲れる」感じを減らせるのではないかとも思っているので、そこまで気にしないでこの感想は書いてますね。ネタバレ……うん、いいと思う!


へボット、おばあさんからネジタネを買うの巻。あの老婆の正体を思うと、ヘボットがいもチンを好きになったことにすら幾分かの作為を感じる。2話でサルッキーから紹介されなければ、或いはヘボットといもチンが出会うことはなかったかもしれない……。
で、そのサルッキーだけども「お前、ネジタネ育てたことないのかよ」ってのは、まるで自分はネジタネを育てたことあるような言い方だよね。もしくは「一般的には育てたことがあるはず」なのか。
ただしネジタネの育て方は「サルには分からない」らしいので、前者の場合、サルッキーにはサルではなかった時期があるのか? などと思ったり思わなかったり。

"鉢"代わりにヘボットを使うの、今思えば"蜂"のことを"へぼ"と呼ぶ地域があることから来てるネタなのかもしれない。蜂の話はまた出てきます。ハイコレNGハイコレNG。
ブドウ姉さんがいるのは、1話でカットビタイガーに轢かれた場所(手打ちそばフランソワとNATTO Morningがある通り)と同じですね。彼女はどうしてもフエフエール(後ろにいるボキャボット)の行進を妨げて欲しくないらしい。これがどういう意味なのか、そもそも意味などあるのかはずっと考え中。
普通に見たら子供たちの横断を見守る旗振りのボランティアさんという心温まる光景なんだけど、フエフエールのモチーフが『ハーメルンの笛吹き男』であろうことを考えると、もう集団誘拐とその幇助にしか見えなくてこれぞナチュラルホラー。しかも1話より増えてるし。一体何のために……。
水に濡れたへボットを乾かす場面で、横のシーツにど根性ガエルのようなシミがある。16話のオチと何か関係が? とか、細かいところを考え出すとマジでキリないのよね、ヘボット。深読みはやりたい人に任せて皆さんは素直に楽しんで……。

 

 

ネジルは絵が下手。ただ「目ん玉腐ってる」ってことは、そもそも見え方からしておかしい? 認識できる範囲を探るテストヘボ。
シリクルーたちが言ってるお尻大事っていうのは、屁ボーンができなくなるからかな。屁の成分を考えたら爆発しちゃうかも? 火事のにおいがプンプンするぜ〜!


呼んでもないのに登場、ナガナガ丸。声はネジキール卿の伊丸岡さん。アバンでは声だけを頼りにブドウ姉さんと認識した我々なので(電王とかの文脈)、こういうキャスティングにもいちいち作中の理屈があるような気がしてしまう。
あ、ちなみにこれは前に言ってたやつです、ちょくちょく映ってるよ〜っての。俗に言う伏線回収というやつ。こんな風に短いスパンでやることもあれば本当にあとになってから意味づけされることも多いので、あらゆる情報にマーキングしたくなってしまう。

伸び続けるネジの木に対し攻撃をしかける軍隊。ドゥビズバー。それは卜全……じゃない!? Dream5だ! ちょうど僕が子供の頃の天てれで結成したのよな。
唐突に差し込まれるスターウォーズネタ「I am your father」。意味などないとのことだが、もしかするとこの爆撃はネジルの父親ジル国王の差し金という意味なのでは? ネジルたちが月に行くのを止めようとしているのか、それともただトーストを食べさせたいだけなのか……。


大気圏を突破したネジルたちの眼下には当然ネジの木が続いてるんだけど、どう見てもロシアのあたりから生えてるのよね。じゃぱんではないにせよ、明らかに"島"ではない。なんでやねんねんねん。
重力に魂を縛られないどころか他の色々な何かからも自由過ぎるヘボットであった。

スカラビが話してた月世界の歴史(或いは未来の話?)だけど、「信じた?」と締めているが嘘だとは一言も言ってない。
こういうシリアスのちら見せがヘボット最大の魅力のひとつ。そして色々ありつつもなんだかんだでみんな楽しそうに暮らしてるってのが魅力のもうひとつ。

宇宙船からはミミズのダスッペリアンとゴーヤット。
「太陽系は都会だ」というのは強ち間違いでもないかもね。
宇宙人に改造されて最強のボキャボットに……ライダーファンとしては定石通り仮面ライダーネタとして捉えてもいいのだけど、今の僕には『いぬやしき』感の方が強かった。バン!バン!ビガロ! ガリレオフィガロ〜♪

宇宙ネジをかけてボキャバトル。いつもは大体ステージがガラッと変わるんだけど、今回はもともと月という特別な場所だからかそのまま。1話のスタジアムと同じかな。
ゴーヤットはイロコンボを発動。玩具では発売された弾によって同じ赤や緑でも微妙に色が違う(作中では確か統一されてる)のだけれど、ちゃんとイロコンボは出せます。なので厳密には"同色"じゃなくて"同属性"で揃えると使えるコンボなのだ。
対してヘボネジはマンドライバーの面影を見たスカラビのウサウサネジでエトコンボ。マカロニさんはちゃんと出てくるのは今回が初かな。マスコットキャラクターとして申し分ない地の可愛さを持ち合わせながら、表情がない故の不気味さもまた感じさせるまさにヘボットっぽいキャラクター。
ダスッペリアンがゴーヤチャンプルーを差し出した後、ゴーヤットの姿を見た者はいないという。でも今回に限らなければどこかでちらっと見た気がしないこともない。別個体かもしれないけど。
観光客だったってことは、ネジの月は既にそこそこ有名な土地ということになるはずなので、「太陽系は都会だって言うけど穴だらけの惑星ばっかし」にこのネジの月も入ってるのなら(惑星じゃなく衛星だが)、ダスッペリアンの認識ではここは栄えた観光地だったのかもしれない。その場合、スカラビが言ってた未来都市の話は過去の出来事ということになるし、そこら中にあるクレーター(穴ぼこ)というのもネジキール卿による爪痕なのかな。
次は土星に向かう模様、彼らの運命やいかに。


そしてバトルは終わったけどドッキン・オン! スカイヘボット!
仮面ライダーでもそうだけど僕はモチーフの意味を考えるのが割と好きで、スカイラビットがどうして郵便屋さんなのかもずっと考えてるんだけどよく分からないのよな。うさぎの足はお守りとして信じられてるので、幸運を運んでくれる……みたいなニュアンスなのだろうか。左右にあるアームには笑い顔と怒り顔が書かれているんだけど、これも寡聞にして納得できる元ネタが思い付かない。そう言えばビルドも初期フォームにうさぎが選ばれてたけど、やはりうさぎは2面性と何か関係があるのか? 今の僕に分かるのはsky(スカイ)とski(スキー)が似てるってことぐらいだろうか。誰でもわかるヘボ、帰れ!
お、出ましたへボーン。僕の記憶が確かならこれまではずっと緑色で、ピンク色の屁は今回が初披露のはずです。詳しく検証した訳じゃないけど、色によって効果が違うのかなぁとぼんやり思ってる。今回はいつもみたいな事象の書き換え(城が便器,会社が耳かきカップル)は起こらず、単なるロケット噴射による移動を目的としていたので。何気にスカラビの方もヘボットの足を装着してて面白い。

 


段々と定番になってきたヴィーテ姫の暗躍パート。「何かが流れに混入してしまったのか?」とのことだけど、その何かとは一体。
考えられる可能性は3つ。
まずはナガナガ丸。上記のセリフの直後に同じ声のネジキール卿が映ったこともあって意味深過ぎるものの、多分ネジの月に行くこと自体は既定路線のような気がするので微妙なところ。
次はジル・ハナジール国王。先述の通り僕の想像ではネジの木を爆撃しようと介入していているので怪しい。ただ結果的には失敗に終わってるので、ヴィーテが言ってるのとはまた別な気もする。
最後はダスッペリアン。あれこそ全くの部外者(なにせ太陽系の外から)で混入という表現には相応しい。うーん、でも彼らがいなかった場合、つまりヴィーテの予測だとどういう展開だったのかが想像しづらい。
エピソード全体としては明らかに『ジャックと豆の木』なので、月まで行く予定ではなかったとか、元は父親のものだった財宝(金の卵を生む鶏など)を取り戻すとか、そういう流れになる予定だったのだろうか。それを踏まえて「I am your farther.」を見ると、月まで行かず適度に伸びて財宝を取り戻してくれって意味にも取れそうだけど……。

オチのリーマンズは今回の話と関係ないと言ってたけど、じゃあ他の話には関係あるのかな。明らかに死んでるので、ギャグ作品ということを踏まえても彼らは別個体にすり替わっていておかしくない。ヘボットは冒頭でも言ったように自我同一性がかなり重要な鍵を握っている作品なので、この"怖さ"の感覚は大切にしていきたい。MCネジーの目の色もそうね。

 

 

ヘボット!感想一覧

前話

へボット! 3話「コワコワ〜、はじめてのコワ話!」 感想

次話

ヘボット! 5話「ヘボット、いなくなったってよ」 感想