やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

ウルトラマンZ 第1話「ご唱和ください、我の名を!」 感想

キャラクター

 ナツカワハルキ
・見捨てない
犬を守るために規律を破った……らしい。明らかに飼い犬だったので、「人じゃない何かを助けようとする」という意味で非難されがちな或人と同様、直接的に助けてるのは人じゃなくても、それによって間接的に人が助かることだと言えそう。ペットって割と心の支えになってくれるし。
人間の視点から犬という小さな命を軽視することを是としてしまうと、相似形であるウルトラマンという巨人が人間を守ることにもケチが付いてしまうので、この性格付けにはかなり納得。
あんまり物事を深く考える方ではなさそうだけど(人を見た目で判断するな)、それ故にか周りの人の話もきちんと聞いて参考にしている様子がうかがえるので、全体的にはかなり好印象。「どう見てもこっちが敵だよな」発言も、見た目の話とも取れるが街を破壊していた行為を指しているとも取れるし。後述するように、被害をあまり出さなかったゴメスが保護あるいは帰巣されたのなら尚更。
・帰路
ウルトラマンはいつも宇宙に飛んで帰って行くけど、変身してた人間の方はどうやって帰ってきてるんだろうと昔からぼんやり疑問だったのだけれど、今回の様子を見るにハルキは精神だけがゼットの中に入ってて体はそのままだったぽい。なるほど。


 ウルトラマンゼット
・類似
遺伝したジードや力を借りてるウルトラマンが似てるのは分かるけど、ただの師弟関係(しかも自称)なゼットとゼロが似てるのはなんでなんだろうね。頭のトサカはどう見ても元から飛ばせそうだし、名前もZ繋がりで青いし。
実際は逆で、たまたま似てたからこそ親近感故に憧れを抱いたということなのかもしれないな。
・精神世界
彼自身ゼットライザーはさっき貰ったばかりのはずなので、当然のように使い方を知ってたことに違和感を覚えた。ただ公式サイトでの説明によると、ゲネガーグは光の国からあれを盗んで追われていたとのことなので、元から取り返すべきものとして詳細を教わってたのかもしれないし、1分程度の情報を1秒に詰めるという高速テレパシーが使えるなら、あの場でゼロから教わることも不可能という訳ではなさそう。
・カラータイマー
3分間という有名な時間制限だけど、ジードでは確か「1日経てば再変身が可能」と説明されてたよね。ゼットでは今のところそれらしい説明はないので、何が原因でタイマーが鳴っていてどうすれば戦えるのか、即ちなんでハルキと融合すればまた戦えるのかがピンと来なかった。2人の残り少ない命を共有すれば1人分くらいにはなる……と捉えるには、ハルキは既に死んでるらしいし。
メダルの力を借りることでパワーがチャージされるみたいなことなのだろうか。で、ゼットライザーを使うためには人間と融合する必要がある? 更にそれがなんでなのかは依然よく分からんけど。僕が見た限りではオーブもジードも「ウルトラマンが変身アイテムを手に持って使っている様子」はなかったと記憶している。ライダーや戦隊は普通に付いてたり持ってたりするのにね。あれ、でもタイガはあったな。うーむ。


 ヘビクラショウタ
・命の重み
僕は好きくないぞ、この手のタイプは。最近だとキラメイの為朝にも同じこと言ったけど、「じゃあどうすれば良かったのか」を示さず否定だけするのは無責任過ぎる。確かに言ってることには一理あるけど、ハルキにだって一理あるんだから主張の強さはイーブンのはずなのに、何故か一方だけが間違ってるかのような扱いを受けている。まぁ当のハルキ本人はいい笑顔で「押忍!」つってるので僕がとやかく言うようなことでは本来ないんだが。
後半セブンガーによる特攻を認めたのは、一応これに対するフォローの意味を持ってるのかな? ということは、犬についても「気を付け」れば助けても良いと。そもそもハルキの破った規律というのがどんなものなのか不明瞭だけど。任務の一環なのか元々近くにはいた訳で、それ自体が悪いという訳ではなさそうなんだよな。


 ウルトラマンゼロ
・格
単純に声が若いのもあるし、なんとな〜く見てた『ジード』では世界を守るという大義名分の為にレイトの私生活を犠牲にしてた悪印象だけ残ってるのもあって、師匠なんてガラなのか? と思ってしまった。これは冗談だが、3人の力を足してアルファエッジが生み出されることを思えばむしろゼロの方こそ1/3人前に見える。小さい犠牲を許さなかった(上で、ヘビクラの言い分にも理解を示していた)という意味では、ハルキの方がよっぽど立派。……とか口では言うけど、こういうトレードオフな状態を前にして「どっちを選んでも損害が生まれるから選べない」なんて抜かす僕みたいな人間と比べたら、それこそジーッとしててもドーにもならねぇって行動してどっちかを確実に救える人の方が、よっぽどいいのかもしれないけど。
ボイスドラマでは割と謙遜気味だったので、『ジオウ』の京介みたいな「欠点のある人でも(一部を見れば)誰かにとってのヒーローになれる」という扱いなのかもしれない。本編だけ見たら出るなりすぐやられた(?)感じなので、そう見るのがより自然か。ウルトラマンっていうととにかくでかいということでどうしても"権威"を見出しがち(そして勝手に失望しがち)だけど、ぶっちゃけ偏見による差別みたいなものなので反省したい。


 怪獣
・ゴメス
どう見てもゴジラだよなぁと思ってたら、実際ゴジラのスーツを使った怪獣らしい。ジラースってやつはこの間 本で読んだんだけど、そもそもゴジラって東宝だよね? にも関わらずスーツの貸し借りなんてことがあるのに驚いてたんだけど、円谷さんも関わってたのね。ウルトラマンは知らないことばっかりなので、調べれば調べるだけ新しい発見があってちょっと楽しい。
ところでこいつ、結局文字通り倒れただけで、セブンガーとやらに"倒された"ようには見えなかったんだけど、そういう理解でいいのかな? サイズ差もあって街を破壊する凶暴な生物というよりは「子供の駄々」みたいなかわいいものにも見えたので、古代からずっといるという話だし、あの世界の人的には「またインフルエンザが流行ってるな」ぐらいの感覚なんだろうか。ヘビクラの「今日は賑やかだな」というセリフは、皮肉とも取れるので微妙なとこだが。
・ゲネガーグ
ジードも出てくるらしいのでGene(遺伝子)は語源としてそれっぽいかなと思うけど、後は全然分からんな。「ガー」って口開けてたなぁとしか。怪獣に限った話じゃなく、全体としてウルトラシリーズは抽象的で難解なイメージが強い。言語化しにくいというか。

 

 

メインBGMがめちゃくちゃかっこよくて惚れた。僕の少ない語彙(音楽関係は特に)では「鉄血のオルフェンズみたい」としか言えないけど、お洒落過ぎる。
これは言い訳なんですけど、ブログ記事は基本的に「とにかく"何か"書く」というスタンスで捻り出しているので、ただの0にせずなるべく-1と1を両方出力するように心がけている。例えば「ゼロってそんなに偉いの?」という疑問は直後の「ボイスドラマでは謙遜してた」ってので自分の中では打ち消されてるんだけれど、だからと言って「書かない」ということはしない。とにかく一度思ったことは書く。
ウルトラマンと怪獣が両方いなければ世界は何事もなく平和だが、出てきた怪獣をウルトラマンが倒すというバランスの取り方もある。最終的には同じ0かもしれないが、何もないよりは波風を立たせようぜというのが特撮作品のお約束なので、僕もそれに準じる。

 

次話

ウルトラマンZ 第2話「戦士の心得」 感想