やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

未来戦隊タイムレンジャー Case File1「時の逃亡者」 感想

キャラクター

 浅見竜也
・空手の腕
何気に、ドモンともいい勝負できるくらい強いのね。そりゃ人数合わせとは言えスカウトもされる訳だ。空手の大会で準優勝とは言ってたけども、未来人に対しても通じるというのはちょっと驚き。本作の30世紀では、機械的にも生物的にもエンハンスメントは行われていないのだろうか。実際今でも倫理的に議論されてる問題ではあるし、不自然なことではないのかな。
エンハンスメントというのは、本来マイナスを回復する為の医療技術を、プラスやそれ以上にする目的で利用することを指す。現代では、美容整形なんかが一番近くて分かりやすいだろうか。具体的な問題点としては、本来"努力"の占める部分が多かったスポーツが、ただ金を持ち肉体改造できる人間が強いだけのものになってしまうとか、格差が広がって「持つ者と持たざる者」の間で差別が起こる(加速する)とか、そういうこと。特に宇宙人とも共存していることを考えたら、地球人も負けまいと自らを強化していてもおかしくないけど、適材適所ということでその辺うまくやれてるんだろうか? ゼロワンを見てる身としては、あんまりピンとこないけど。
・頭にきた!
僕は基本的には、私的な理由で大きな力を振るうことをあまり快く思っていない。特にそれが公的な力であればあるほど、私的使用に対するモヤモヤは増加する傾向がある。
公的というのはぼやっとした表現だが、簡単に言えば多くの人が関わっているかどうかというのが要点と思われる。時間保護局は成り立ちからすると民間企業の延長線上にあるものかもしれないが、これはこの場合での"公的"を否定するものではない。
最近はそこそこ軟化しているのも感じているので、以前見たときほどこのセリフに対するひっかかりというのは大きくないんだけれどね。シンケンジャーにおいても似たような例は既にいくつかあった。
ユウリのように、個人的な目的が任務とほぼ一致してるならWin-Winなのでそれもアリだと思うけど、竜也の場合は微妙なところ。
アテになるかはよく分かんないけど、まずいほど歴史が変わりそうになったらタックが引き止めるだろうか。


 ドモン
・戦う覚悟
一番状況をよく飲み込めていない竜也が戦うって言ってるんだから自分たちが戦うのは当然、という流れで変身したユウリ以外の3人だが、この理屈にはなかなかの説得力を感じる。諸々の都合でシンケンジャーの記事の方で先に言及することになってしまったが、本来こっちが先ね。
元々その可能性も踏まえた上で時間保護局に入ったんだろうし、かなりスムーズな展開にも関わらず無理やり感がないのは巧妙。

(参考:侍戦隊シンケンジャー 第一,二幕「伊達姿五侍/極付粋合体」 感想)

 


設定

・圧縮冷凍
コールドスリープ的なものだとするならあんまり罰になってないんじゃないかなぁなどと思っていたけれど、「つらいぞ」ってことは意識あるのかね。寒くて動けない状態のまま、ただ何もできずじっと時が過ぎるのを待つ……そう考えると確かにめちゃくちゃつらそうだ。
後はあれか、ウラシマ効果的な側面もあるのかもしれない。『555』の木場なんかを思い浮かべると、目が覚めて周りの環境がガラッと変わってしまっているというのは、知り合いが生きているケースでも、逆にもっと更に未来のケースでも、なかなか心に来るものがありそう。一人ぼっちでシャバに出て、「前科者」のレッテルを背負ったままうまく社会に馴染むのは、難しいだろうし。
・選抜
「いい訓練です」とのことだが、例え訓練しても活かす次があるかは分からないよな。そもそも時間移動は禁止されてる訳で、その上で更に万が一のためのレンジャー達なんだから。どうやら時間移動の経験がある人というのはリュウヤ以外にいない(?)っぽいけれど、それにしたって新人よりは知識だけでも多く持ってる人の方がどう考えてもいいのでは。結局はリラによる詭弁であるということを差し引いても、あまり説得力を感じない。
少なくともタイムマシンの開発からは10年立ってるとのことだし、偉そうな人たちから苦言を呈されていたことから察しても、他にもっと適任な古い隊員がいそうなもの。
招集する時間すら惜しいというのは分かる話ではあるけれど、結局間に合っても逮捕できませんでしたってなったら意味ないよな。いや、でも逮捕できるかどうかと時間移動に関する知識の有無はあまり関係ないか? あの場にいたのは、既に基礎的な戦闘力(シオンは技術力)を持っていると判断され篩にかけられた後の選ばれた者達だと仮定するなら、通るかな。
・最初の変身
なんで5人必要なのかというのは前に見てた時は分からなかったんだけど、30世紀の技術を過去で本格的に使い始めるという重大な歴史改変の判断を、一人じゃできないようにするためだと考えれば、なるほど納得できる。実際の描写では5人が慎重に歴史への影響を協議して……なんて風じゃなく勢い任せなところもあったので違うかもしれないけど、でも「命をかけて戦う覚悟」という意味ではみんなちゃんと迷ってたので、ここのスライド意図的にやってるんだろうか。

 


ざっとでも全話見た戦隊って数えるほどしかないんだけど、タイムはその中のひとつ。
戦隊はずっと続いてるから、ここで一区切りにしておかないと際限なく見ないといけなくなってしまう(性分的に)ので、ゴーゴーファイブ以前に手を出すことはまずないと思われる。平成ライダーでさえまだ満足できてないしね。
並行しているという点でライダーを見る上でも何か得るものがあると思うので、続けていきたい。

 

次話

未来戦隊タイムレンジャー Case File2「見えない未来」 感想