やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

リーガル・ハイ 第1話「最高でもサイテーの弁護士 愛も法も嘘をつく!?」 感想

キャラクター

 古美門研介
・「以上、何か反論は」
この冒頭のやりとりは、もちろんコメディとして面白くて最高なんだけど、比較して黛の視野の狭さが見て取れる。年齢だけ(正確にはだけではないが)を見て譲るよう促した黛に対して、体付きや持ち物まで見て推察した古美門。ただもちろん"推察"に過ぎない訳で、間違っていた場合にどうするのかなってところがすごく気になったりもするんだけれどさ。ちなみにそれで言えば外見から年齢、また体力の有無を判断することもまた推察に過ぎず、見た目より若い/老いている人はたくさんいるので、ざっくり言えばどっちもどっち、強いて言うなら古美門の方が根拠が多いので確からしい、といったところだろうか。
・「どっちでもいい。やっていようがやっていまいが、そんなことは私に関係ないし、何の興味もない。検察の証拠は不十分だった。だから彼は無罪になった。それが法だ」「うぬぼれるな。我々は神ではない、ただの弁護士だ。真実が何かなんて分かるはずがない」
"Anything goes!"ってやつかな。ファイヤアーベント自身の著書を読んだ訳ではなく高橋昌一郎著『理性の限界』でちらっと読んだだけなんだけど。方法論的虚無主義って書いてあった。相対主義ってのも近いかも? 僕はこういうのが好き。
・「あなた方は使い捨てる人間を間違えましたね」
古美門は黛に何を見出したんだろう。過去5年に渡って全てのブログ記事を調べた根気や真面目さだろうか? 借金をしてまでお金を用意した覚悟だろうか?
・「いいや、合格だ」
マナーを守る義務があるのかどうかってところには何も言わないのね。まぁそれを言い出すと法もそうだけど。

 

 黛真知子
・「なんて嫌味なやつ!」
自分の見解を元にアクションを起こすことは悪いことではないし、その結果として間違ってしまうことも恥ずかしがるようなことではないと思うけど、自分の間違いを否認する姿勢はあまり褒められたものではない。理屈よりは感情で動く彼女の為人がよく分かる。ただ"大勢の前で辱められた"と見るならば、古美門はそういうところ配慮不足ではあるかもしれない? 僕自身が理屈っぽいと言われるタイプなので、あまり偏らないようにね。意識してバランスをとろうとしてみる。
・古美門法律事務所で働くことに。三木の事務所は"日和見主義"なところにウンザリしていたそうだが、それは古美門のスタンスと若干似ていないか? 黛が入ることを決意したきっかけはなんだろう。「何を信じれば」という問いに対し、例えば「何も信じられない」のような絶望的あるいは虚無的な返しではなく「自分で探せ」と、探せば見つかるかもしれないという希望を含んだ返答だったからだろうか。

 

 

うん、やっぱり面白い。確か放送当時は中学生くらいだったと思うけど、とにかく大好きだった。
ところで、冒頭で中国語を勉強していたのは中国人の女性と会うためで、それは不倫? の証拠を掴むためだったってこととか、蘭丸があの金髪の不良っぽい男として潜入してたこととか、この辺は劇中では明言されず、特に僕なんかは人を顔で認識するのが苦手(髪型変わったりすると分からなくなる)なので、映像をよく見ていないと分からない。昔これに気付いたのも、飽きるほど見返してたから。
"明言されなければ確定しない"というスタンスで見るのなら、蘭丸とあの青年はただのそっくりさんとして片付けられるかもしれない。僕はエグゼイドを見てた頃そのようなことを言っていたのだけれど、そうでもないね。というかまぁこの件について言うならば、例え疑ったとしても本筋とは大して関係ない話だからいいんだけれども。
映像作品における"描写"とは、セリフに限定されない。肝に銘じてよく見なければ。

 

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