やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーディケイド 1話「ライダー大戦」 感想

キャラクター

 門矢士
・写真がヘタクソだと客が文句を言いに来るシーンが、過去作品の扱いに対するファンのそれを彷彿とさせる。実物(過去作)そのものを見て楽しむのではなく、わざわざ写真に切り取ったもの(ディケイド)を見るのであれば、いわゆる"解釈違い"というのは避けられない。実物なら自分の好きなところから見られるけれど、写真ではそれができず、撮影者の見方に限定される。「あの作品のここを写さないなんて有り得ない」という声を集めていくと、結局は過去作そのものができあがってしまう。
「これはこれでなかなか芸術的でいいじゃないですか」と言う栄次郎は心が広いね。
・"写しん"
おぉ、これはなかなかお洒落な表現だな。映像だからこそすっと入ってくる。真じゃなくて心を写すときたか。本人は「世界が撮られたがってない」と捉えていたけれど、例えば『ゴースト』のキュビのように、自分の撮った写真と世界が一致して欲しいのだろうか。心というのは士の心なのか、被写体の心なのか……。
・紅渡から使命を授かる……んだけれど、言ってることが無茶苦茶でよく分からない。9つの世界が消滅しそうだから、それらを旅して"破壊"するって、どういうことなんだ? 破壊したいなら放って置けばいいんじゃないのだろうか。"仮面ライダー"さえ消してしまえば、世界の消滅は防がれるってことだろうか。さっき言ったように(ヒーローものとして)一番の不都合は「前作のヒーローが今の危機を無視してる」ことだから。

 

 光夏海
・ライダー大戦の夢を見たり、ディケイドのバックルを見つけたりと、かなりのキーパーソンらしい。写真というのはそもそも根本的には"光"を写したものなので、全部彼女の夢オチという可能性も……。
しかし光といえばもうひとつ、その速度は誰にとっても不変であるというアレも連想する。人それぞれの見方という士の項で話したことの例外的な存在。僕は別にしっかりこううことを学んでる訳ではない(いつかはやりたいが)のであんまり浅い知識でどうこう言うのは避けたいけれど、科学的に間違っていることをブログに書いてはいけない法はないので、まぁいいかなとか思いながらいつもなぁなぁで書いてる。ここは僕が心に感じたことを書く場所なので、科学っぽいこともそれを構成する要素の1つに過ぎない。

 


設定

・ライダー大戦とはなんだろう。見た感じ、本編とか劇場版とか関係なくとにかく互いに互いを攻撃し合っていたように見えた。最強のライダーでも決めようとしてたんだろうか。僕は当時ディケイドのCM見て「最強じゃん!」とか思ったりしたなぁ。
また、若干ミュウツーの逆襲を思い出したりもした。自分が自分であるためには、他の世界を否定しなくてはならない……? まぁ確かに、「世界が繋がってるならなんで前作の仮面ライダーは助けに来ないんだ」というのはありふれたツッコミではあるので、世界が繋がってしまうならば物語を守るために戦わざるを得ない。
ディケイドは戦いを止めたのか、夏海を守ったのか……。

 


公式サイトにて"現在形"についての話がされていたんだけれども、変化というニュアンスとしてはむしろ現在進行形だよね。でもそこを敢えて"現在形"とするところが、僕は好きだったりする。テレビ番組としての理想形である安定と、仮面ライダーとしての理想形である変化の間で葛藤している感じがさ。

 

次話

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