キャラクター
紅渡
・「こんな汚れた世界の空気を吸っても生きていけるってことは、僕も汚れた人間だったんだ。そう思うとなんかショックで」
後述の通り"汚れ"はファンガイアを示すワードなので、一応1話から渡がファンガイアだと示唆されてはいるのね。まぁこれは結論を知ってるからこそできる話だけれども。
・ファンガイアは人間を"食ってる"ってことでいいのかな。もしそうなら、それを否定しキャッスルドランに食わせてる渡は何を目的としてるのか、或いは目的なんてなくただ本能のままに戦ってるだけなのか……。
麻生恵
・昔から疑問だったんだけど、食べ終わった魚の骨を盗られたくらいであそこまで追い立て問い詰める執念がいまいちピンとこない。欲しかったのかな、骨。
嶋護
・彼もたぶん神を信じてそうだけれど、体脂肪率のやりとりはなんとなく嘘ついてそうなんだよな、この人。明確な根拠はないけど。彼らが信じる神は嘘を禁じていないのか、神を信じる人でもそういう面はあるって描写なのか。
設定
・まだハッキリとは扱われてない(っていうか後にも扱われてた記憶ない)けど、"神"というワードが出てきたので、どうやら宗教が要素のひとつとしてあるらしい。
神様はアギトで一度扱われていたけど、"信仰"というかたちの描かれ方をするのは初めてじゃないかな。響鬼でも石を打ったり呪術があったりと、願掛けというか験担ぎというか、そういう若干似たような文化があったね。
歴史……というか社会科目全般は好きじゃないのでかなりざっくりとした認識だけど、80年代っていえばたぶんオウム事件とかがあった頃だよね。オカルトというかスピリチュアルというか、そういうのが流行ってたりしたのかね。僕は生まれてもないんで全然分かんないけど。
ファンガイアのモチーフであるステンドグラスも、教会とかにあるイメージだよね。調べてみたら、綴りはStained glassらしい。ステインと表記すれば、ヒロアカにそんなのいたよね。"染み"だっけ。「神は過ちを犯した」って言ってたから、そういう意味で"汚点"みたいなニュアンスがあるのかな。でもだとすると教会でよく使われてるのはなんなんだろう。普通に綺麗で神々しいからだったりするのかね。
・どうやら口が重要なファクターっぽい。吸血鬼の話な訳だから当然か。吸えば力を奪い、吹けば力を開放する。そして、コミュニケーションの要でもあり、食事をするところでもある。
構成
・すぐ他人に話しかける音也と恵、そうでもない渡とゆり、みたいな感じなのかな。どっちも極端だけど。静香も仕事を引き受けたりとどちらかと言えば外界と渡を繋ぐ方だけど、最終的には保護的な彼女とは離れていくことになりそう。
・ところで"ホースファンガイアの津上カオル"って、なんかそれだけで過去の2作をすげぇ連想させるよね。スパイダーファンガイアが電王を意識してるって話だったから、この辺も意識的なことだったりするのかな。あと2話のファンガイアも意味深に胸部をアップに映すシーンがあって、そこがなんとなくアギトのそれと似てるのよね。あの黒い石はワイズマン・モノリスって言うらしい。ファンガイアのはタコの口。
渡が空っぽというか、影が薄い。過去編があることで話が散漫になっている感もある。戦闘シーンが話数単位のクライマックスな訳だから、基本はそこに向けて盛り上げていくはずなんだけど、渡の戦う理由がさっぱりだから戦闘シーンもあんまり盛り上がらない。
音也たちがファンガイアを取り逃がすのが目に見えているのもちょっと。せめて誰か目の前の人を救えたっていうのがあればマシなんだけど……2回とも死んでるしなぁ。
次話