やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

トクサツガガガ 2話「トライガーノキミ」 感想

僕はどうやら……漫画の絵の吉田さんが好きらしい……。

いきなりなんの話かというと、前回1話を見たあと3巻まで試し読みをしたんだけれど、そのせいか役者さんに対する違和感という余計なノイズが発生している。
別に彼女の演技がどうとか雰囲気がどうとかそういう話では全然なくて、ただたまたま僕が漫画の絵の吉田さんを気に入っていて、"あの吉田さん"じゃないのに"吉田さん"であるという不和に苦しめられるという……それこそ本作『トクサツガガガ』で扱われそうな「オタクあるある」っぽい話。僕が"オタク"かどうかはさておき。
今回そのことばっかり考えててあんまり内容頭に入ってこなかったんだけど、まぁなんとかなるだろ。


「この価値観の押し付け……昔からちっとも変わってない!」
さて、今回の山場は多分ここだよね。僕に言わせれば、人に悪魔とかヤクザとかチャラ彦とか勝手なこと言っておきながら何言ってんだって感じだけど。一応普段は心の中に収まってるからまだいいけど、割と頻繁に口滑らせてるからね、仲村さん。その上、今回は特にモノローグが訛ってたので、余計に独りよがり感を強く感じた。

「いい年した女が特撮なんておかしい」の押し付け
     VS
「いい年した女が特撮を好きでもいい」の押し付け

とでも言おうか……割とどっちもどっちだよって。客観的事実がどうとか多角的視点がどうとかって言葉も出てきてたけど、それってあくまで自分に都合のいい事実と視点でしかないじゃんね。
それこそあのお母さんのような考えの人がある程度の数いるのも事実だろうし、フェミニズムの方が言うには日本は女性の社会進出なんてまだまだできてないらしいし。
"社会と違っててもいい"ことを納得させるために"社会の事実"を出すっていうこと自体がもうパラドックスだよね。30過ぎても未婚な人の"多数性"を武器にしている訳だから。まぁ、多数決至上主義の人を納得させる為に(自分は納得できないけど敢えて)その土俵に立つというのはいい手ではあると思うんだけど、そこまで考えてのことなのか微妙。


後半は概ね吉田さんのエピソード。多分僕が吉田さん好きなのもあるだろうけど、原作を試し読みしてて「おっ、こういう雰囲気も出せるならこれから先に期待できるかも」と思わせてくれた部分。
これまでと違って吉田さん視点のモノローグが入るので、それだけで一気に閉塞感が減って世界が広がった。
また細かいことを言うと、ヒーローショーって"撮影"してないから"特撮"ではないじゃないってことになるんだけれど、それがむしろ今回の視野の広がりとリンクしてていい。松本さん(作中の呼び方に倣うなら"任侠さん")のラブキュートも、特撮じゃなくてアニメだしね。
(原作でも)個人情報求めるのがハードル高いなら自分からメアドなり電話番号なり開示すればいいんじゃって思ったけど、チャラ彦のコミュ力に助けられるって展開も、それ自体はやりたいこと分かるし悪くない。

 

「関係ないと思います。好きなものに、性別とか、年齢とか」
主テーマであるこれだけど、恥ずかしながら正直に白状すると、いわゆる"美少女アニメ"みたいなのが好きな男性……特にフィギュアとか集めてるような方に対しては、ちょっと抵抗がある。
それがなんでかっていうのをしばらく考えてみたんだけれど、多分僕は、そういう人はその美少女を「性的に見ている」と思い込んでるらしいのね。男性が女性の特オタに「どうせイケメン目当てだろ」とか思うのも、もしかすると似たようなものなのかもしれない。(もっとも吉田さんは実際2割くらい性的に見てるかもしれないけど……)
松本さんがラブキュートを好きなのはそういうことじゃないってのは知ってるので、少なくとも彼に対してはそういうちょっとした差別感情みたいなのはないんだけれどさ。
そして今度はじゃあ「性的に見ること」は悪いことなのかって話になってくるんだけど、これはまぁ"悪い訳ではないけれど僕は嫌い"ってのと、あと性的ならばオープンにするのは社会的にまずいって2点かな。なんでまずいのかは僕には分からないけど。(参照:性描写について思うこと/グリッドマンの抱き枕カバーの騒動を受けて)

 

今回はこんなところかな。「ツイカセンシ」ってことは、次回ははやくも北代さんが仲間入り……? まだそのくだりは知らないので楽しみにしとく。

 

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