キャラクター
天道総司
・「おばあちゃんが言っていた。本物を知る者は、偽物には騙されないってな」
それは、なんというか……擬態というワームのギミックを全否定してしまっているのでは。"本物を知る"というところが難しくて、本質を見抜く力がないと駄目……みたいな話だろうか。
加賀美新
・ワームを誘き出すためとはいえ、犯罪に手を貸すのはどうなんだ。犯罪が起こるのを待つというのも変な話だから自分たちで演出しようというところまではまだ分かるが、本当に盗むことなくない? 結婚式の時みたいに"やらせ"でいい。神代家の描写さえなければすべて出来レースだったと捉えることも可能だけれど、少なくとも剣は知らなかった様子。
・「俺は、俺にしかなれない。でも、これが俺なんだ」
卑劣さに対する怒りとムーンボウを見せてあげる優しさを同じ相手に向けるってのは、何気にすごく矛盾してて、でもそこがむしろいい味を出してた。自分の"甘さ"を、天道に"甘える"のではなく自分できちんと決着をつけることで、自分の行動に責任を持てる"大人"となったことを証明するっていう、良いシーン。
……なんだけど、ゼクターが資格者を選ぶ基準が全く謎だから、加賀美がガタックを勝ち取ったというよりはたまたま手に入ったって印象が強いので、そこがとても惜しい。そもそもが機械のはずだし、出来レース疑惑すらある。そこが非常にもったいない。
影山瞬
・「ZECTに犯罪者がいるとなると放ってはおけない」
あんたがそれを言うか。加賀美の怪我についても未必の故意だし、ゴンの誘拐に至っては完全に実行犯じゃないか。まぁ、ZECTの意思と無関係な犯罪は駄目ってことなんだろうけど、どうしても突っ込みたくなる。
・三島に翻弄されて剣を呼びに行き、そこでもバースデーソングを歌わされる羽目に。少なくともカブトの世界において重要なのは、おそらく流されない確固とした自己だと思われるので、着々と矢車さんの轍の上を進んでいる様子。
・工場を爆破しても天道や加賀美、剣が無事ってことは、全員倒せたとは限らないんじゃない? とりあえず今回は卵を一網打尽にできればいいのかな。
神代剣
・基本一人な天道とは対照的にじいやが火消しに回る描写は、剣の幼さというか、至らなさを如実に表していた。んだけど、だからなんだろうという感は否めない。スコルピオワームについてもネタバラシが早すぎてここからどう使うのか未知数すぎるし、そもそも巧の二番煎じでしかないので、カブトの中でどういう立ち位置になるのか全く読めない。
連続で新ライダーの登場。剣は正直スコルピオワームのネタしかドラマに絡まないだろうからしばらくギャグ以外に何をやるんだろうって感じだし、加賀美も特に"変わった"というよりは変わらないことでガタックになったし、本当にどこに進むのか全然想像が付かない。次回はひよりと天道の謎にスポットが当たるっぽかったので、本筋が始まるのかな。
次話
仮面ライダーカブト 23,24,25,26話「謎+謎=X/ラーメン道/驕る捜査線/激震する愛」 感想 - やんまの目安箱