キャラクター
津上翔一
・「姉さん、俺はアギトになっても楽しいことがいっぱいあった。アギトになったって、人は人のままで生きていけるんだ」
50話(若干くどいと感じさせかねないほど)積み重ねてきたギャグシーンにこういう意味を持たせるのか……なるほどな……。
・「可奈さん、生きてください……俺も生きます。俺のために、アギトのために、人間のために!」
離してって言われたときに手の力が緩んでたのは、同じアギトとして、恐怖の対象になることのつらさを想像したからだろう。それを踏まえての生きる宣言は、いいなぁ……。
氷川誠
・小沢「彼を誰だと思ってるの。彼は氷川誠よ。決して逃げたことのない男よ」
「ただの人間だ!」
うおー!!! ってなったけど、一応あるんだよなぁ。豆腐が取れない(→余計な力が入っている)って話をしてた時、翔一の免許に話を逸そうとしたことが。こういうときにギャグが足を引っ張るのは本当にもったいない。真面目なストーリーものにおけるギャグっていうのは、別になくてもいい添え物な訳で、めちゃくちゃ美味しいハンバーグの上にキャラメルソースかけたみたいな感じというか、つまりこれこそ蛇足だよね。キャラメルソースかけたハンバーグ意外とおいしいよって方いたら食べもせずこんなこと言ってすみませんね。
葦原涼
・終わり方はあんまりピンとこなかったかなぁ。結局また女は死んで孤独になっちゃったし、「俺が俺である意味」ってのが見つかったようには見えなかったし。ただ、あの描き方からすると放浪の旅をしているようにも見えたので、どれだけ不幸に見舞われても自分が自分である意味を探し続ける(=不死身)ということなのかな、とも。憑き物が落ちてスッキリした涼ってのは、こう言っちゃなんだけど"らしくない"気もするので、そういう意味だとしたら分かるかな。
北條透
・アンノウン保護……力関係がアギト>アンノウン≧G3なので分からなくはないんだけど、全人類にアギトが宿ってるってことは知らないんだっけ?
提示された謎
19.ノアの方舟
21.「こっちに来て」という音声
26.雪菜の手紙
結局残ったのはこの3つかな? 闇の力が言っていたノアの方舟伝説をほのめかすような過去の話と、風谷伸幸の家にあったテープの音声の意味、雪菜が自動筆記で書いた手紙の内容とそれを沢木(本物の津上翔一)に渡そうとした理由。1つ目は単なる裏設定の一端だろうけど、後はスッキリしないね。
ラスト5話は蛇足だって聞いてたけど、別にそんな感じは受けなかった。新キャラは唐突感がすごかったけど、描いてること自体はこれまでを総括するまともな内容だったので、特にノイズなく楽しめた。
まとめ
クウガへのカウンター『仮面ライダーアギト』 本編感想 - やんまの目安箱
次作