やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダークウガ EPISODE40,41「衝動/抑制」 感想

キャラクター

 五代雄介
・「じゃあやっぱり俺、なりかけたんだ。凄まじき戦士に。42号の事件のとき、あの高校生の子たち、いつ死ぬのかすごく怯えてて、そのために自殺した子まで出ましたよね。それまでにも助けられなかった人はいっぱいいるけど、なんか、そういうのも重なったのかな。理屈じゃなく、もう、なんかすごく42号が憎くなって、ものすごい力が湧いて、一瞬、赤の金の力まで使おうかって思ったんです。一条さんや杉田さんたちが側にいるのに。で42号を倒したときに、見たんです。真っ黒で、角が4本ある戦士の姿を」「大丈夫。それが分かったんだから、俺もう絶対そうなりませんから」
やっと……やっと言及してくれた。うん、分かってるならいいんだ、分かってるなら。
・「人間だもんね。あるある、そんな気持ちになること。だから行くべきだと思う。でも、俺はこれを使ってすごく嫌な気持ちになったよ。一緒に深呼吸しない? 人間だからさ、大事なのは、間違えてるってことを、分かるように伝えることじゃないかな」
しゅうとくんとひろゆきくんの件とは、訳が違うよね。相手に悪意はなかったのかもしれないけど、許せないことって確かにある。
・「そうだよ。だからこそ、現実にしたいじゃない。本当は綺麗事がいいんだもん。これでしかやりとりできないなんて……悲しすぎるから」
なんていうか、さ。五代くんの言うことには説得力を感じるし、それが"正しい"って分かるんだよ。でも、ちょっと、ずるいよね。だって、誰よりもそこの狭間で頑張ってる五代くんに言われたら、正しいと認めざるを得ないじゃない。
こう言ったらアレだけど、"正し過ぎる"。簡単に言えば厳しい。
物語シリーズってライトノベルがあってさ、羽川翼ってやつがいるんだけど、それを思い出したな。世に出た順番で言えば五代の方がよっぽど先なんだけど。
・自分で言った通りに深呼吸してたのは良かった。けど、結局爆死させるならあまり変わってない……のでは?

 

 朝比奈奈々
・「誰かを殺してやりたいと思ったこと、ある?」
思ったよりもずっと深く踏み込んできたね。これまでずっとなんでいるのか不思議だったんだけど、こういう役回りなのね。

 


正論って、相手の逃げ道を奪っちゃうんだよね。みんながみんな正しく生きられるほど強くない。より正確に言えば、みんながみんな"いつも"正しく生きられるほど強くない。
もちろん正論を頭の片隅に置いておくことも必要だけど、必ずしもそれに従う必要は、僕はないと思うんだよな。何か別の健全なことで気を晴らす余裕があるならそうすればいいと思うし、勢い余って殴っちゃって、後からごめんでもいいと思う。
それこそ「"これ"でしかやりとりできない」訳じゃないから、生きてさえいれば仲直りだってできる。殺しちゃったらできないから、それはナシだと思うけどね。
クウガには、もう少し弱者に寄り添える人が必要だと思うな。結局奈々も抑制できちゃったし、良い人(強い人)ばっかよ。蝶野も最低の人間とか言われてたし、ちょっと厳格すぎるかなぁ。

 

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