やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

JIN-仁- 第九話 感想

キャラクター

 南方仁
・「江戸を火事から救ってきたのは、火消しの度胸と心意気(医者にそんなものはない)」と言う辰五郎に「流行病から江戸を救ったのは、医者の度胸と志」だと言い返す。
ペニシリンの為に火の中へ突っ込んでいった山田の件もあるし、コレラ菌の中で一人戦う仁の件もあるし、ここは言い返して当然。
・歴史改変に対する態度がコロコロ変わるのはどうにかならないかな。そもそもタイムスリップの仕組みが曖昧なので、それに対する態度が曖昧にならざるを得ないのは分かるが、見てるこっちとしてはもどかしい。
トリアージを絶対遵守。議論の余地は色々とあるものだが、緊急時となれば現状それに従うのが最善であろう。少なくとも一定の基準を設けブレない姿勢は、災害時にはとても頼りになる。
・「助けられる命を見過ごしては、私が死んでも死にきれません。それが医者の心意気です!」
相手が心意気の話をしているから説得するために心意気の話で返したともとれるが、それは単にエゴではないのだろうか?

 

 橘咲
・「私の揚げ出しなど、いつでも食べられます」
今は会いたくても会えない野風のために自分を犠牲にする余裕があるが、見合いの話によって次回どう動くか楽しみ。
・「流されるのではありません。元いたところに、戻っていかれるのです」
つらいなぁ。

 

 野風
・「では、心に決めたお方でも? それはどのようなお方でありんすか。(中略)……その方の名は何と。今宵は、あちきをそう呼んでおくんなんし。それなら、不実にはなりんせん」
咲と仁には医療という絆があるが、野風にはない。何か絆を作ろうとした結果がこれというのは、なんというか、他に人との関わり方を知らないんだなぁ、と……。
・「あちきが……穢れた体だからでありんすか!?」
いつも平然としている野風がここまで感情を顕にすると、本気なのがまざまざと伝わってくる。

 

 新門辰五郎
・「昔な、火事である家を叩き壊した。壊さなきゃならねぇほどの風向きだったんだ。ところがそこに、昔惚れてた女がいてな……逃げ遅れて下敷きになって死んじまった。顔も知らねぇ奴を山ほど救っても、俺ぁ惚れた女を殺しちまったんだ……俺ぁ、死ぬまで火消しを続けなきゃならねぇんだよ」
火事の話は良かったものの前後の話とどう繋がるのかと考えていたが、なるほどそうきたか。今回の仁も、顔も知らぬ患者を救うために野風の心を殺したようなものだし……。
・元々は藤田まことさんが演じる予定だったらしいが、ご病気で中村敦夫さんが代役として演じたらしい。近年だと古美門清蔵の役で見かけたが、いや、いい声をしてらっしゃる。藤田さんの辰五郎が見られなかったのは惜しいが、こちらも見事にハマっていて文句なし。

 

 福田玄孝
・漢方で自分にできることをやると言って来たが、逆にこれまで仁友堂と関わりはなかったのか? "西洋医学と漢方をひとつに"が仁友堂のモットーだったはずなので、そのきっかけをつくった福田の一件が架け橋になるものと思っていたが、未だに未接触だったとは……。

 

 

 

後半は千吉一人にかかりきりだったことに疑問を覚えたが、見返してみるときちんと直前に「患者さんも少なくなってきた」とのセリフがあった。こういうところが普段からしっかりしてるから、信頼がおける。

 

次話

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