やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイドを見返すにあたって

僕は現状、エグゼイドという作品があまり好きではない。駄作だとすら思っている。好きではないというかむしろ大嫌いだ。
だがタイトルの通り、これから本編全45話を見返す予定でいる。
「嫌いなら何故わざわざ見るのか?」と思う方も多いことだろう。
今回の本題は、「なぜ嫌いか」とそれの2本だ。

 

 

まず「なぜ嫌いか」だが、端的に言えば「理解できないから」だ。
具体的な疑問点については、忘れていたり自信がなかったりするので、見返してる最中に書く予定である各話感想・批評を参照してもらうとして、ここではあくまで「最後に見てから3ヶ月半経ち記憶がややあやふやになっている現在の自分が抱く、エグゼイドに対するイメージ」について話をさせてもらう。

 

・テーマを蔑ろにする
エグゼイドという作品のメインテーマを挙げよと言われたら、「医療」と「ゲーム」の2つで異論は出ないだろう。公式サイトでは裏テーマも語られていたが、開始前から大々的に打ち出されていたのは上の2つだった。
命の扱いもゲーム要素の扱いも、かなりお粗末な。ものだった印象が強い。

 

・キャラクターを蔑ろにする
前述した裏テーマとして、「善と悪の表裏一体」が紹介されていたのだが、それでも説明がつかないような、キャラクターの言動の不一致が多くあった。高橋悠也氏による一人脚本が取り沙汰されることも多いが、脚本家キャラクターともに、比喩でなく別人になったかのようだった。

 

・設定を蔑ろにする
「バグスターウイルスとは何か」「ライダーシステムとは何か」そういった根本的な設定すら、今となってはまるで理解できない。設定の説明を省いたり、あるいは設定を無視して奇跡を起こしたり、そういったことは過去の作品にも、仮面ライダーという枠をなくしてもたくさんあるだろうが、エグゼイドではとにかく目についた。何度も前提をひっくり返され、何も信じられなくなった。

 

以上が、僕がエグゼイドを嫌う理由だ。もちろん悪いことばかりではない。それらの優先度を下げたからこそ出せる勢いや盛り上がりというのもあったのだろう。
だが自分は、その短所を許せるほどは盛り上がれなかった。こればかりは好みの問題であるので、仕方ないとも言える。

 

 

ここからは「嫌いなら何故わざわざ見るのか?」である。こちらも一言で言ってしまえば、「好きだから」だ。
エグゼイドはよくデザインに対しての否定的な意見をよく目にしたが、自分は初見から特に違和感なく好きだった。食玩の装動シリーズもほぼ全て集めていた。
話に焦点を絞ると、16話がお気に入りである。
平成ライダーシリーズとは記憶もないような時期からの付き合いであるし、思い入れも深い。

 

にも関わらず、ここまで「酷い」と感じる作品が生まれたことが不思議で仕方ないのだ。
これまで17作品を見てそれなりに楽しめていたのに、18作目でここまで出来が悪くなるものだろうか? と。
(ゴーストは、面白くはなかったが酷くもなかった。Vシネスペクターは割と「酷い」に入る部類だったが)

 

要は「東映がここまでひどい作品を世に出すだなんて信じられない。自分が何かを見落としているだけなのではないか」という話である。キャラクターにしても設定にしても、テーマの扱いにしても、自分の手元にある情報や解釈の仕方によっては見え方が変わってくるかもしれない。
もっとも、そのつもりでこれまで合計4回程度は見たはずなのだが、未だにどういう筋が通っているのかよく分からない。
一応、これで駄目ならもう諦めるつもりだが、将来のことは将来の自分しか分からないので分からない。

 

そんな訳で、ちょっとしたエグゼイドファンよりはよっぽどエグゼイドと真面目に向き合っている自負がある。最後に見返してから3ヶ月半、勿論現行のビルドも見ていたが、それと同時進行でウイルスや抗体、リプログラミング(エピジェネティクス)、生命倫理の本を数冊読んでいた。
我ながら、エグゼイドのためにここまでした人もそうはいないのではないだろうか。

 

ついでなので、特に面白かった生命倫理の本を紹介しておく。

 

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

はじめて出会う生命倫理 (有斐閣アルマ)

 

 

  

命の周りで起こる様々な葛藤が記されていて、かなり刺激的な読書体験だった。起承転結こそないが、これこそ立派な医療ドラマというべきものだろう。
命にまつわる問題は、多かれ少なかれ誰しも考えるものであると思うので、特に難しい話でもない。全ての人に一読をおすすめする。

 

閑話休題。僕はこれから全45話を細かく丁寧に見返し、そこで得られた情報を記録し、感想や批評をこのブログに書くつもりでいる。投稿ペースは週1を維持できれば理想的だが、どうなるかはやってみなければ分からない。案外飽きて放り出すかもしれない。
アンチは勿論、個人的にはファンの方の意見もいただければとても嬉しい。筋の通った解釈・反論は大歓迎です。

 

まとめ 駄作だと感じたものの嫌いにはなれないので、好きになるために見返す

 

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