やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダージオウ EP28「オレたちのゴール2019」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・「過去のためじゃなく、今のために生きようよ」
ここ良かったなぁ。アギトの終盤を思い出した。「俺はアギトになっても楽しいことがいっぱいあった」ってやつ。あれが本当に1年の終わりだったのに対してこれはまだ中盤だから積み重ねが足りない分 小規模にはなってるけど、これまで放送されてきた"いま"がこうやってフォーカスされるのはいいなぁ。

 

 明光院ゲイツ
ツクヨミは死んだと思ってたのが意外なんだけど、理屈の話をするなら、"いま"ジオウを倒したからってツクヨミが死ななかったことになる訳じゃないし、ツクヨミ以外に「自分がウジウジしてるせいで犠牲になりそうな(かつ助けたい)人」というのも特にはいないので、ゲイツが戦う合理的な理由は何もないんだけれど、リュウガ編で完全撃破もできないのに自殺まがいのことをやったことを踏まえると、そんな深く考えてないというか、本当にただ「俺が倒さなかったせいで悲しいことが起きたから倒す」くらいの気持ちなのね。ゲイツらしいと言えばらしい。
・体への負担って設定は、(ウォズは理屈っぽく時間を引き伸ばしたり縮めたりしてる代償とか解釈してたけど)意思に反してジオウを倒すことに対する傷心の表現だと思われるので、これからはなぁなぁになりそう。こういう理解でいいなら、別にそれでいいけど。いつまでもまともに戦えない最強フォーム見せられてもつまんないし。
ゲイツは"約束"にこだわるね。鎧武編でもそうだったけど。オーマジオウのせいで果たせなくなった約束でもあったのか、オーマジオウを倒すという約束のことなのか。
・「……そんなもんか」
自分が倒される約束に律儀に来るというのは、普通ならあり得ない。でもゲイツがわざわざ約束をしたのは、ソウゴならゲイツの判断を信じて決着を付けに来ると思ったから、なのだろうか?
・ソウゴを放っておいたら世界がめちゃくちゃになるから、倒さなきゃいけない。でも自分はソウゴと戦いたくない……。
この心情はまさしく『剣』のそれと被る訳で、"とりあえず決着を付けない"という選択をした彼らの前に、2004('05)年に同じ選択をした"その後"の彼らが現れるというのは、それこそ運命じみたものを感じる。
のはいいとして、公式サイトから情報を読み取っていくと、まずアナザーブレイドの年号が2019、かつこれからは"現在編"ということで、『剣』の歴史はタイムジャッカーによってなかったことにはなっておらず、(ほぼ)あのまま時間が経過した"ifでない彼ら"が描かれるっぽい。じゃあ『剣』→『響鬼』の世界観変更はどうなるんだ、という話に当然なってくる訳だけれど、ここから導き出せるのは「前作がなくなる≠次作が始まる」ではないということ。あぁ、なんかこう文字に起こすと当たり前の話だな。タイムジャッカーがアナザーライダーを生み出した結果生まれる世界に、更に新ライダー(いわゆるオリジナル)を生み出すことで2重に改変して生まれるのが次の作品の世界観。つまり、例えアナザーライダーが生まれておらず前作のライダーがそのままでも、次作の世界観を生み出すことはそれとは別個にできるということ。ここで気になってくるのはやはり「じゃあその前作のライダーはなぜ次作で戦わないのか」ということになってくる訳で……残ってるレジェンドのうち、ドライブだけはその理屈が既に提示されている(ベルトさん封印)けれど、他の作品はどうなることやら。まぁ、これまで通り普通に「アナザーが当時からいました」で押し通しても矛盾はしない気がするけど。

 

 ツクヨミ
・ディケイドの言ってることになぜそんな説得力を感じるのか正直よく分かんないけれども、彼女の心情変化も見返しで追う予定なので保留。

 

 ウォズ
・「よろしく」
これまでは神出鬼没でどこかに"定住"するようなイメージはなかったんだけれど、これで一人の人間らしくなった。白ウォズが変身するというのは、オーマジオウ一人が君臨するのと比べて多様性が認められていることの証だと思ってるんだけど、オーマジオウ未来に属するはずの黒ウォズにもその人権が認められたことを意味する。
特に何も考えてないけどなんとなく雰囲気で書いてます。見返して確信を得るまでは聞き流して。

 

 もうひとりのウォズ
・「どう転んでも、私たちの計画に支障はない」
他のセリフなども踏まえるに、どうやらスウォルツは白ウォズと同じ時代から来た人間("私たち"の一員)のようにも思える。2022年でアナザーシノビウォッチを入手できたのがひとつの根拠になるだろう。以前『やぎさんゆうびん』では白ヤギさんから始まっているという話をしたけれど、ゲイツリバイブ未来をまとめて白陣営とするならスウォルツはそちらに属している訳なので、そことリンクする。"すべてのはじまり"は白によるものだった。

 

 加古川飛流
・皮肉なことに、むしろ飛流は(少なくともあの場では)ソウゴに助けられている。子役の顔なんていちいち覚えてられないけど、あの服は確か飛流だよね。あのバスジャックそのものがソウゴによって引き起こされたとするなら確かに大きな視点では「ソウゴのせい」は正しいんだけれども。
・彼が従えているのは、みんな過去(レジェンド)編のアナザーライダー。唯一「似たことがあった」はずのアナザーWだけいないけど、他は揃ってる。アナザーリュウガは「自分と向き合う」ことの権化なので、わざわざ未来編にねじ込まれただけあって別枠。

 


設定

・前回は"すべてのはじまり"と銘打たれてたけれど、病院で「ずっと前(スウォルツの実際の介入前)から夢で見てた」ことや、今回の"アブナイ"を見るに、ソウゴの現実化能力そのものはこの事件よりも前から備わっていたと見るのが正しいと思うんだけれども、これはどういうことなんだろう。
これからの10年(ジオウ)を見据え、『平成ライダーシリーズ』として意識したつくりをし始めたという意味での"はじまり"だろうか。ソウゴの認識としては、無意識から前意識への移行?
・てっきり今回が早まった「オーマの日」なんだと思ってたけど、違うのね。でもだとするなら、またゲイツとジオウは戦うのか? それともあの未来は変わったということでいいのか?
・アナザージオウウォッチのあの描写はなんだったんだろう。スウォルツがつくりだしたもののはずなので、その辺と絡んでくるのか? 少なくとも加古川飛流個人の物語は、一応の完結を見たと認識したけれど。

 

「ごめん」っていう気持ちは、いいものだ。人は変われる。始まったものが終わることもあるし、終わったものがまた始まることもある。

 

ジオウ感想一覧

前話

仮面ライダージオウ EP27「すべてのはじまり2009」 感想

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