やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

トクサツガガガ 4話「オタクノキモチ」 感想

仲村さんは相変わらずそんなに好きになれないけど、全体的にはそこそこ面白かったかなぁ。自分語りをしたくなるのはいい作品の証のひとつだと勝手に思ってるので、そういう意味では良かった。

今回の感想は「人付き合いって難しい」。
この一言に尽きる。
最近、しばらくやり取りしてなかった友達から急に連絡が来て、嬉しいは嬉しいんだけど距離感が掴めないみたいなことになった、というかなっているので、ちょうどこういう話がハマるタイミングだった。
今回のテーマはオタクとかそういうのそんなに関係なく、それなりの人にそれなりに伝わるだろう。サブタイは"オタクノキモチ"だけど。


仲村さんと北代さんのすれ違い具合が……あれは仲村さん個人の視野の狭さにもだいぶ起因してるけど、笑えた。
メールの重めか軽めかって悩むよなぁ……。僕はこんな風にいつも文を書いてる人間なので、自然と長く重くなっちゃうんだよな。打ってると平気で1時間とか過ぎる。電話とか会話の方が気楽でいい。
クライマックスとも言うべきカラオケも、利害が一致してる……と言えるのかよく分からない、お互いよく知らないノリに付き合うという奇妙な風景がなんだか面白かった。
まぁ、僕もカラオケに誘われた時は友達に一緒に歌って(知らない曲の場合は歌おうとして)もらったりしてたけど。
視聴者の僕目線でも、全く知らない曲とノリを3種見せられるというのはそこそこに奇妙な気分だったな。


北代さんに加えてもうひとつの今回の軸は、残業の話。
僕はなんというか、周りの空気に流されるのも自分の選択じゃんって思っちゃう方なので、やっぱり仲村さんの演説はそんなに好きじゃないんだよねぇ。もし残業まで含めて就職の際に契約してたならそれを責めるのはおかしな話だし、断るコミュ力が自分にないのも別に誰かのせいではないだろって感じ。
「なんで用事として認められないの!」ってキレてたけど、認めてないのは主に自分なんだよな。この程度の用事ではとても自分だけ帰るなんてできない、って。自縄自縛ってやつ。チャラ彦こと川島さんも自分で言いつつ「用事の大小」に引っかかってたみたいだし、彼が"強いてた"と思ってる人がいるなら異を唱えたい。「本当に(行かないとまずい)用事がある」というのはどう考えても、それこそ"価値観"……つまり何にどれだけの価値を感じるかっていうものによる訳で、自分自身の用事の重大さくらい自分で測れって話なんだよな。少なくともマイさん的にはデートよりも残業する(周りに合わせる)ことのほうが価値が高いことで、仲村さん的にも最終的な判断から逆算するとそういうことになるよね。
ユキさんもユキさんであれだけ本人がいいって言ってるのに言うとか、だいぶお節介でありがた迷惑な人だなぁと思ったけど、おそらく善意でやってるんだもんな。この辺のすれ違いも、冒頭の感想に繋がってくる。

とはいえ、自分の選択だからと言って一切の後悔がなくなる訳じゃないんだけどね。自分の中で利害が一致しないことなんてよくある。むしろ自分で選択したからこそ"後悔"はあり得る訳で。
だから後悔はすればいいと思うし、気が変わるのも好きにすればいい。でも他人のせいにするのは……やめたいね。


ところで、劇中でネタにされてた"加湿器"だけど、あぁいう道行く人を笑いものにするのってどうなんだろうね。僕も昔は『月曜から夜ふかし』とか見てたけど、本人のコメント自体についてならともかく、インタビュー内容とは全く関係ない、"本人の意図してない笑いどころ"をイジったりしてるのを見ると、不愉快な気持ちになる。
加湿器の彼だって、別に笑いをとろうと思って言ってた訳じゃないじゃない。
Twitterでは少し話した、宇野常寛さんの話題もそうなんだけど。

 

"笑い"って本当に難しい。松本さんの演技も、これは僕の受け取り方次第だと言われたらぐうの音も出ないんだけど、ちょっと滑稽味が強すぎる気がする。役者さん自身はお笑い芸人の方らしいので"笑いものにされる覚悟"というのをある程度は決めているだろうからいいといえばいいのかもしれないけど、以前こういう話も読んだのよね。

d.hatena.ne.jp

僕はこういう、自虐ネタとか嘲笑させる流れとか大嫌いなんだよね。『笑われる人が可哀想』とかって気持ちもなくはないけど、「お前らこれで笑うんだろ?」って思われてる事実が気に食わない。
そして実際面白いなって思って笑ってしまう自分も嫌い。むしろ、自分のそういう面を意識させられるからこそ嫌いなのかもしれない。


自分で書いててちょっと気が滅入ってきたのでこの辺で切ろう。自分と付き合うのも他人と付き合うのも、どっちも大変。

 

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