やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーカブト 33,34,35,36話「萌える副官/砕け超進化/地獄の兄弟/赤い靴暴走」 感想

キャラクター

 天道総司
・ひよりがいなくなっても尚、完璧超人を演じ続ける意味がよく分からない。あるいは演じ続けるうちにそういうペルソナとして天道に定着したんだろうか。ワームが擬態している姿に影響を受けるのと同じように、日下部じゃない天道の総司も、100%嘘ではなく彼の一部ってことなのかな。
・暴走装置の名前が「赤い靴」なのも意味深だな。赤とは成熟した精神のことを指し、完璧超人を演じていた天道は「知り合いだろうとワームは殺す」と言っていた。でも青くさい情のせいでひよりを殺せない。その天道を無理やり"完璧"に仕立て上げるのがこのシステムであり……というか多分、完璧≒機械→情がないという連想構造で、三島や間宮などの人間味がない連中のエピソードと絡んでるように見える。
・と思ったけど、暴走している様子はとても機械的には見えないな。どういうことだろう。

 

 加賀美新
・ハイパーフォームを活躍させるためだけに何の脈絡もなくやられてたのは可哀想だった。
・「俺とあいつは友達なんかじゃない」
剣との友情(割と一方的だけど)はなんなんだろう。"友達"に否定的な文脈を付けているようには思えないけど……。そういや剣の目は緑か。紫は赤と青を足した色でもある。

 

 矢車想
・緑色で赤い目をしたキックホッパーに。今の彼を表す言葉としては"空っぽ"が適切な気がするので、ここから"始まる"って意味なのかな。加賀美と同じく天道を見ているけど、あっちが憧れに近いものなのに対してこっちは妬みの赤なのかな。
・「地べたを這いずり回ってこそ、見える光があるんだ……」
これ、天道が言ってた「弱さを知るものだけが本当に強くなれる」と全く同じだよね。加賀美の踏み台でしかないキャラだったのに、ここへ来て結構核心に迫るムーブをするようになってきた。ちょっと楽しみかも。アクションとかも素直にかっこいいし。
・暴走する天道を倒すも、ガッカリしたような顔をして去っていく。矢車が堕ちたのは天道がきっかけなので、気持ちは分かる。あの戦闘も意味ありげだったけど、今のところまだよく分かってない。彼の目的はなんだろう。ただのやけくそなんだろうか。

 

 影山瞬
・矢車もそうだけど、空を飛ぶハチから地面で暮らすバッタになった(堕ちた)ってことなのか。そう考えると割とゼクターはみんな飛んでるな。サソードはそもそも虫ですらないけど、確かに剣は"地獄"を見ているかもしれない。でも1つ違うのは、バッタは飛べないけど跳べるんだよね。翅もあるし。と思って昆虫の翅について軽くwikiで調べてみたら、「前脚の変形ではなく、十分な歩行能力をもつ脚とは独立してハネを持つ生き物は、昆虫を除くと空想上の天使や天狗しかいない」とあった。"天使"というのはなかなか重要なワードになりうる気がする。飛ぶモチーフこそ多いけど、ライダー達が具体的に飛ぶことはほぼないので、このハネはクロックアップのことを象徴してるのかなってちょっと思った。成虫(ライダーフォーム)しか使えないし。例外はサソードなんだけどね。なんでサソリを入れたのか未だに分からない……。
・「汚してやる……太陽なんて」
そう言いつつ加賀美に襲いかかるのはなんでなんだ。ここは全然よく分からなかった。

 

 神代剣
・「やっと俺にも分かったぞ。食べ物ひとつに対する感謝の気持ち。そして、人の優しさ。それが、ショ・ミーンの幸せなんだな」
これまでは"高貴な振る舞い"をすることが目的であって、食を楽しむということをしてなかったのかな。ごめん、正直あんまり剣のギャグパートは集中して見てなかったから覚えてないんだけどね。
・ところで、ディスカリバー(ワームを倒せるライダーシステム以外の武器)の存在は天道や立川の言動に著しく説得力をなくしているんだけどいいんだろうか。

 

 高鳥蓮華
・「うまさとは罪です」
間宮や三島と絡めて、"人間らしさ"……というか、"生"を肯定するためのキャラクターのよう。
もしかしてだけど、劇中でやたらマナーが悪かったのはそういうことなんだろうか。禁欲の反対だから、享楽? 食事とは元来汚いもの。生き物を殺し、食べる……そういうリビドーを肯定しようということなのだろうか。
いや、でもそうなると、本能のままに動いてるワームが人間の心を手に入れるような描写というのはあまり良いことではないんじゃ……? 剣のエピソードも考慮に入れると、理性を全否定してる訳でもなさそうだから、いわゆる"人間賛歌"ってことになるのか?

 


設定

・「未来で再びつくられ、時を超えてやってきたんだろうな」「そして何度も現れた、あの謂わばハイパーフォームは、おそらく未来からやってきた俺自身」
過去に介入することで過程と現在が変わってしまうことが劇場版の通りだとするなら、あのハイパーカブトは出てきたシーンそれぞれで別の世界線(前に来たハイパーカブトによって改変された世界)から来たのか、あるいはひよりを助けるためにか知らないが、出てきてないだけでずっとあの時代をうろうろしてたってことになるのかな。

 

 

他の人の感想を読んでいると、この辺りからだんだん見放すような声が多くなってくる。僕はまだ気持ちがカブトに付いていけてるので、また"変わった"記事が書けそうでちょっと嬉しい。

 

次話

仮面ライダーカブト 37,38,39,40話「学校の怪談/あぶない妹/強敵黒カブ/最大の哀戦」 感想 - やんまの目安箱