キャラクター
乾巧
・「それにまぁ……俺が奴のことをどう思おうがこれだけは言える。奴は何があってもそう簡単にめげないしくたばらないってな」
前回まであれだけぶつかってたのに、良い面もちゃんと見れるのはすごいよなぁ。真理を安心させるため(捜索するとなったら面倒だからとも取れるけど)にさらっとこういうこと言えちゃうのも。なんと言うか、口下手ではあるけど人としてはかなりできてる気がする。
・「おい。相手は子供だ、これ以上怖がらせるもんじゃないぜ」
ここはちょっと残念。"子供"というよりは一人の人間として描かれてるように見えたから、そういう括りにしちゃうのはもったいない。
菊池啓太郎
・「かき氷を食べれば幸せになれそうな気がする」
他人の幸せを願う啓太郎に対する試練として我儘で振り回すっていう構図は、小説版でもあったね。啓太郎にとってはここが一番重要なエピソードってことになるのかな。
・「俺だって、もう手を離したりしないから!」
いつも声を震わせて腰を抜かしてる啓太郎がオルフェノクに敢然と立ち向かう姿は、素直にかっこよかった。
真っ白い洗濯物がきっかけで記憶が戻るのもgood。
木場勇治
・勘違いでファイズに襲いかかる。前の話で巧が結花をかばったのと若干似てるけど、巧はクレインオルフェノクのことを知っていたのに対して木場はこのピエロがいいやつかどうかを全く知らないまま"ファイズにやられてるから"というだけの理由で行動している……なんか、副主人公というにはあまりにも理がない気がする。巧と全然対等じゃない。
井上敏樹が書く子供って、「たまたま年が周りより下なだけの個人」って感じする。まぁ彼の書く大人が結構子供っぽいってのも手伝ってるかもしれないけど。自分でお金稼いでプレゼントを買うなんて、まぁ言っちゃえばリアリティがないけども、でも僕としてはいい塩梅で物語として許される範囲の嘘なんじゃないかな、と。
完成された人なんていないし、そういう意味では大人も子供もイーブン……って言いたかったんだけど、たっくんが"子供"って言っちゃってたのがやっぱりひっかかった。
次話