やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーアギト 22,23話「運命の対決/資格ある者」 感想

キャラクター

 津上翔一
・「俺が頑張って生きて、穴を埋めます」
うじうじを引きずらないのが翔一くんのいいところよね、今回は小沢さんの計らいもあったけど。意外とこの2人って似てるのかもしれない。悪意なく周り(主に氷川さん)を振り回す感じとか、裏表ないところとか。

 

 氷川誠
・「ちょっと待ってください! 豆腐を取れないから私は彼より劣っていると言うんですか!? 納得できません! 第一なんですか豆腐なんて。こんなものはスプーンですくえばいい話だ。あ、それに、今思い出しました。あなたは無免許でバイクに乗ってるはずだ。記憶喪失の人間に免許が取れるはずありませんからね。そんな人間にG3-Xを任せる訳にはいきません」
ここまで来るとちょっと悪ノリのニオイがするけど、でもまぁ無理もないか。北條が装着員になるって時にはあれだけ庇ってもらって、尾室にやらせるという冗談まで言って発破かけられてたのに、もっといい人が見つかったとなればすぐさま乗り換えなんて、氷川さんからしたらあんまりだよな。
・負荷に体が耐えられるようにとトレーニングをする。馬鹿真面目というか脳筋というか……(笑)

 

 小沢澄子
・「分かりました。そういうことなら……私もあなたのことを嫌いになります」
あー、そういう。頭はいいけど人の気持ちが分からない……と言うと言い過ぎだけど、無意識のうちに周りを傷付けちゃうタイプね。
・流石に氷川さんが装着できないから翔一くんにあっさり変更ってのは酷いんじゃない? と思ったけど、体の心配をしてのことだったりするのだろうか?

 


提示された謎

2.翔一の記憶
7.アンノウンの目的
11.翔一が持っていた手紙
12.子供
14.子供が涼を助けた理由
15.あかつき号事件
16.風谷伸幸殺害事件
17.アギトマーク
18.沢木哲
19.ノアの方舟
20.裏返ったテニスボール
21.「こっちに来て」という音声
22.榊亜紀の目的

 


G3-Xが登場。見た目もすごくいいし、ゴツいから強そう。でもだからこそ暴走した時の怖さも大きかった。最近謎の方は動かないね。

 

次話

仮面ライダーアギト 24,25話「完璧マシン/激突再び」 感想

 

・やっぱり喋るのは違和感あるけど、「なんだこいつは……」ってことは普段迷いなく倒すアンノウンとは明確に違うものだときちんと認識してて、だから防戦一方なのね。
・一瞬だけど、G3がアギトを助けた!
マスク割れは仮面ライダーシリーズとしてはこれが初めてって聞いたんだけどマジ? もっと歴史深いのかと思ってた…。
・氷川さん、アギトに人間くささを感じてたって本気で言ってる……? そりゃ時たまそういうこともあった気はするけど、僕は基本彼から感情っぽいものは感じない。アンノウンの目的は超能力者の殺人ってハッキリしてきたけど、アギトが何のためにアンノウンと戦ってるのかは推し量り切れないものがあるから、その"よく分からない複雑さ"に人間らしさを感じてるってことだろうか。それか単に、人間を守ってくれるから人間に近いものを感じるってだけなのか。
・前回、なんだかんだでいつも勝つアギトとギルスはアンノウンより強いって風に言ったけど、その力と相対することで破壊され、強化を余儀なくされるというのは改めて自然な流れ。
しっかし尾室お前、ちゃんと見てみるとホント面白い奴だな。正直者って解釈は間違いじゃなかったらしい。
・これまで感情を顕にすることってあんまりなかったアンノウンだが(パッと思いつくのはスネークロードくらい)、タイミング見計らったかのようにめちゃくちゃ高笑いするやん、ビーロード。あとで普通に警察官殺すし。
・冷やしたグラスで水を飲む、どんな意味が?
・今更だけど、美杉教授と太一って似てるな。
・そうだ焼肉……アギトは焼肉が多いのだった。今は実にタイミングが悪い。完全に個人的な話だが、父親が再婚を考えているらしく、女性とその息子さんを交えて食事に誘われることが最近時々あるんだけど、その場所というのがまさに焼肉屋で、今はいい印象がない。女性は割とどうでもいいけど、息子さんは知的障害のある子で、悪気なくうるさくするから周りのお客さんに申し訳なくてすごく居心地が悪い。「こいつ生きてる意味あるの?」って本気で思っちゃうし、そういう自分も障害者だからじゃあまず自分が死ねよって思わされるので気分が悪い。
昔好きだった人に誘われて初めてお酒飲んだ思い出の場所でもあるのに、なんか汚されたような気がするのも不愉快。
・でもまぁ、嫌なことがあって酒を飲み、肉を食う。これぞ人間。
・大学に本を届ける翔一くんに、G3の訓練マヌーバ。まるで1話のやり直しみたいだな、今回。
・アギトとギルスの名前の意味を考えたとき、G3には全く触れなかった。なんでかって言うと、G3は"名無し"なのよね。V-1システム(VICTORY-1)と比較しても明らかだけど、"何の"3世代目(GENERATION-3)なのかって部分が欠落している。もちろんメタ的には"仮面ライダーG3"だし(先代クウガ→4号→G3?)、正式名称は「第3世代型対未確認生命体強化外骨格および強化外筋システム」らしいけど、劇中ではただのG3だし、更にそこへXまで追加されてもはやアンノウン。
だから掘り下げようがなかったというのが本音。

・北條さんがアンノウンの奇行を説明するシーン、警察側がそれに気付こうが気付くまいが大差はないのであくまで視聴者に対する説明であって、ちゃんと聞くとどう考えても勘が良すぎて違和感しかないんだけれども、それを誤魔化すためなのかめちゃくちゃ変な演出されてて絶妙に頭に入ってこないのが面白い。これもエヴァスタイルか。
・氷川さん、結構足の毛生えてるんだな。僕もそう。「かわいい」って言われることが多いのでなんか意外な気もするが、当の小沢さんは全く気にしてない様子。まぁ、そもそも外見とはまた違うところの話で関係ないけど。ファッションと違って毛の有無なんて自分で選ぶもんじゃないから、中身の如何に影響されないし。強いて言えば、「自分かわいいって言われるけどイメージに反してたりしないかな、ガッカリされないかな」とか気にせずわざわざ剃ったりしない感じは"無骨"よね。僕はたまーに気になるけど、普通に面倒くささが勝つ。
・「G3装着員はアギトじゃなくて殺せないからアンノウン的には厄介なので逃げる」って言った身としては、触覚がおかしくなって人間も襲ってるビーロードにはV1システムともうちょっと戦闘してみて欲しかったところ。不調な触覚でも判別できるくらい北條の中のアギト因子が小さいのか、それだけV1システムの銃撃が本当に効いたということなのか。
・「津上さんの家」では微妙にないよ氷川さん(笑) 翔一くんにとっては自宅みたいなものでもあるって意味では間違ってないけど、それが第一義ではない。
まぁ彼にとっては一番年や性格が近くて友達みたいなもんだし、そういう認識になるのも仕方ないのかな。子供は普通に「◯◯くんの家」って言うけど、厳密にはその子が家主じゃあるまいし所有権はない。"美杉家"と言われて一番最初に翔一くんが浮かんでくるってことだから、親近感を覚えている証だ。
・アギトとして普段から戦ってるからこそ平気な顔で「面白そう」って言える訳だけど、そこが「緊張感ない」と見えるのが笑える。いや、例えアギトじゃなくても同じこと言ってのけそうな気もするから、そうすれ違ってもないが。
自分が本当にG3装着員として相応しいのかどうかってのは前々から考えてたことなはずだけど、翔一よりは勝ってるはずだとムキになるのが氷川さんらしい。
・『ヒーローと正義』では「人の命を助けてるヒーローにまず免許の有無を問うなんて」という話があるけれど、普通は無免許で運転することは人命に関わり得る違反なので、「記憶喪失の仮面ライダー!」ってフレーズだけがひとり歩きした結果なら分からんでもない。一口に記憶喪失といってもエピソード記憶だけで運転技術(料理,農業スキル含め)も忘れたとは限らないとか、その辺の無理解も手伝ってるのかな。
アギトは視聴率も高かったらしいし、苦情が増加の一途を辿ったというのは、それだけ大して見る気もない層にまで認知されていたという傍証なのかもしれない。逆にシリーズファンから、リアル路線だったクウガの反動で……という面もあるような気もする。
まぁ「人の命より免許が大事なのか」と言うには、緊急時以外でも普通に乗ってるけどな。
・しかし先輩だから先に変身してるってのはちょくちょくあるけど、2号の方が先に強化ってのは龍騎もだけど今じゃなかなか考えられないよな。と言っても、直近のセイバーのいわゆるパワーアップ形態であるワンダーコンボはブレイズ ファンタスティックライオンの方が先だった(ただしドラゴンアーサーと同話)けど。
G3のスペックや戦績の悪さって弱いみたいなネガティブな側面として捉えられがちだけど、暴力の否定っていう『クウガ』のテーマを踏まえた上では強くなり過ぎないというのは大きな意味がある。
その"抑制"的なテーマを乗り越え、人の可能性を信じて未来に希望を託すが故に、G3-Xという人の手に余るパワーアップをさせちゃうのが『アギト』よね。
・G3-XのAI、完璧と謳われる割にはV1に銃口向けられたのを誤解して暴走するのはなんかガバいよなと思ってたけど、これは装着者である氷川の真面目さがフィードバックされてるが故の部分もあるのかもしれない。冗談が通じないというか真に受けちゃうというか。
・ビーロードの暴走って今回単体で見るにあたってはG3-Xの暴走と絡める以外に意味の見出しようがないんだけれど、難解。
制御を失い暴走してるアンノウンですら倒せるってことでG3-Xの強さを強調したいと考えるならV1に対して撤退した描写が邪魔なので、テーマ的な背景があると考えるのが妥当な気がするけれど、制御できた状態で暴走してるやつを倒すなら分かりやすいのに、同じく暴走した力で倒してるからなぁ。覚醒してないただの人間を襲ったもんだから、人間からの逆襲にあったとか? 「人はただ人であればいいってことだったのに襲われた、話が違うぞコノヤロー」みたいな。自分らのルールを勝手に押し付ける癖にそれすら守らないようなやつは確かに腹立つけども……うーん。