やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダービルド エボルト編(29話〜49話) まとめ感想

エボルトとじゃれあった末に平行世界と融合して都合のいいように世界を作り変え、これまでのビルドは戦兎が語り部となって紡いだ物語であるということに。


キャラクター

 桐生戦兎
・手のひら返し
あんだけ防衛防衛うるさくてクソめんどくさかったのに、今度は人が変わったようにズルい抜け道作って攻め込んだりパンドラボックスで脅すよう氷室に頼んだり、剰えエボルトに対して「元はといえばあんたのせいだろ!」と責任転嫁し、エボルトぶっ倒して解決しようとする。2章はなんだったんだよ。
・変に素直
エボルドライバーをバカ正直に持っていったり、変身機能をなくしたりすることもなくブリザードナックルを一海に渡したり……。
・頭おかしい
主に父親関連の話になると気が狂う。言ってることの意味が全く理解できないことがしばしば。
・嘘つき
「ハザードトリガーは一度作動したら止められない」って言ってたのに忍法刀ごときで止められたり、「そのボトルともう一本は、また人体に入れて精製し直さなきゃいけない」とか言ってたのに黒いパネルに挿すだけで良かったり。
・一人じゃ何もできない
相変わらず凹んだら龍我に助けてもらわないと復活できないし、新しい情報も敵から教えてもらうかデータ検索するかしないと何ひとつ分からない。
・記憶喪失
よっ、出ましたお家芸。葛城巧の記憶操作によってか色々なことを忘却しまくる。上の事柄も大抵忘れてたと捉えると辻褄が合う。
・全部こいつのせい
ビルドの物語は戦兎によって語られたものとして着地した。つまり、本当は筋が通っていたかもしれないが辻褄が合わないのはすべて"戦兎の記憶が曖昧だから"という言い訳ができてしまったことになる。記憶喪失だけが取り柄ですもんね! いっそのこと綺麗さっぱり忘れて完全にC世界の住人になったらどうかな。

 

 万丈龍我
・天才より天才
基本はバカだけども、時折天才よりも頭の回転がはやい。天才を自称してる戦兎くんが頼りなさすぎて、バカと呼ばれてる彼が相対的に頭よく見える。どっちもどっちなんだけどね!
・鋼のメンタル
すぐに戦意喪失する戦兎と違って、どんな精神攻撃をされても一人で立ち上がる。お前すごいよ……あの頼りない背中を見てよくそこまで成長できたな……。

 

 猿渡一海
・情緒不安定
3羽ガラスのことを許せないと言っていたのに許しちゃったり、みーたん関連で気持ち悪いギャグを披露したり、何の脈絡もなく父親を信じようとする戦兎を必要以上に責めたり、戦う動機がコロコロ変わったり、北都の仲間を忘却して「自分が死んでも誰も悲しまない」なんてメンヘラみたいなことを言ってみたり、かと思えば戦闘狂のように「誰が俺を満たしてくれるんだよ!」と叫び散らしたり……ホントに意味が分からん。北都編終わってからの彼は完全に持て余してて見るに耐えない。

 

 氷室幻徳
・私服
仲間になるために"ダサい私服"ネタでウケを狙う。つまらないし、シリアスシーンが台無しになる。
・役割なし
序盤から出てるけど、結局なんの為にいたのか分からなかった。戦兎と似てるとかなんとか言われてたからテーマに直結するような何かを背負っていたんだと思うんだけども、僕には全然分からなかった。そもそも似てるかぁ?

 

 エボルト
・虚無
こいつは何の為に何をしてたんだろうね。戦兎に対するアンチテーゼって訳でもないし、ただ「破壊してやるぞー、滅ぼしちゃうぞー」って言ってナメプするだけのサンドバッグ。こいつ自身に中身がないので、エボルトと戦うだけのエボルト編も自然と虚無になる。戦兎たちの反論も虚しく響く。

 

 内海成彰
・情緒不安定
こいつもかなりワケ分からん。なんか47話で「最初からこの為にエボルトについた」みたいな雰囲気出してたけど、だったら戦兎(39話)や幻徳(42話)に対して喧嘩売る必要が皆無なんだよな。ただエボルトに味方ですよアピールするために出任せ言ってたんだとしたら、やっぱりこちらも戦兎サイドの反論が虚しすぎる。
・だから何?
サイボーグだったとか狂ったのは演技だったとか色々明かされたけど、全く意味を見出だせない。ブロスもそうだけど、なくても話として普通に成立すると思う(いや、あってもなくても成立してはいないんだけど)。

 

 葛城忍
・どこで何してたの
「実はずっとエボルトの側で倒す機会をうかがってました」……って"実は"好きだな、ホントに。ずっと何してたんだよ。お前みたいなのを"ポッと出"って言うんだよ。

 

 葛城巧
・何がしたかったの
中途半端に戦兎に口出ししては一人で納得して引っ込む。うるせー。

 

 滝川紗羽
・「それは……知らないほうがいい」
結局知られずに終わりました。4回くらい意味ありげに言ってたのは何だったんだよ。てかあんたもいなくて良かったよな。まぁ便利な情報屋さんではあるが、いなくてもみーたんねっとか敵側から教えてもらうかで何とかなるだろ。

 

 石動惣一
・佐藤太郎並みの捨てキャラ。まさか最後まで何もさせえもらえないとは思わなかった。

 

 

設定

・エボルトのいない世界になったってことは火星には今も知的生命体がいるってことになるな。10年前の火星探査で発見されなかったんだろうか。そもそもマスターはなんで宇宙飛行士じゃなくてマスターやってたんだ。
・とか言ってみたけど、もうこんなの考える意味ないと思うんだ。だって語り部の記憶はビルド史上最も信頼できないものだもん。もちろんメタ的に言えば作者なんだけども、作中キャラクターに責任を全て押し付けるとかすごいよな。話を動かすための駒でしかない感じは序盤から少しあったけども、まさかここまでするとはね……キャラクターもそうだけど、役者さんが可哀想。

 

 

中身のない話をギャグで薄めたことで完全な虚無と化した。ブラックホールはこれの伏線だったんだね。
つーか、わざわざ無関係のB世界を巻き込んで新世界まで創ったのに、万丈の中にはエボルトいるし戦兎はまだネビュラガスの入ったフルボトル持ってるし、もし仮面ライダーに変身できるなら戦兎にもエボルトの遺伝子あることになるし、不安要素残りまくりなんだよな。いっそいつもの自己犠牲のノリで2人揃って自殺したらどう? そうでもしないと申し訳が立たないと思うんだけど。「俺もお前も存在しちゃいけないんだ、最高だ!」って意味不明過ぎだろ。

 

まとめ

どこまで本気か分からないギャグ作品『仮面ライダービルド』 本編感想 - やんまの目安箱