やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダークウガ EPISODE11,12「約束/恩師」 感想

キャラクター

 五代雄介
・「桜子さん? 俺の代わりに、約束の場所に行ってください。未確認生命体が出ちゃったんだ」
行けなくてすれ違っちゃう展開かと思いきや、確かに普通ならこういうことするよね。というか、みんなに笑顔でいて欲しいとか言いつつ、恩師との約束を反故にするのは有り得ないか。
・神崎「五代雄介、こういうのを知ってるか? 古代ローマで、満足できる、納得できる行動をしたものにだけ与えられる仕草だ。お前も、これに相応しい男になれ。お父さんが亡くなって、確かに悲しいだろう。でもそんな時こそ、お母さんや、妹の笑顔のために頑張れる男になれ。いつでも誰かの笑顔のために頑張れる。すごく素敵なことだと思わないか? 先生は……先生は、そう思う」
五代の癖であるサムズアップにきちんと意味付けをして、これまで若干弱かった五代個人のキャラクターにしっかりと肉付けがされた感じ。2000の技ってのも、ただ持ってるだけじゃなくて「それを目標にずっと頑張ってた」っていうことと「それが実際に役に立った」っていう描写が両方あって、一気に輝いた。

 

 神崎昭二
・「私はね、教育というものが分からなくなったんです。上からは子供たちにゆとりを与えろと言われる。親たちからは成績を上げろと言われる。子供たちは、別に未来に期待はないと言う。だったら私は……子供たちに何を与えたらいいのか。それとも、与えるものなんてないのか。何のために教師でいるのか、分からなくなりました。もう教師をやめようかとさえ思ったりしました。だから、願掛けをしたんです。もしも今日のことを五代が覚えていて、連絡などしなくても来てくれたなら、私が教師でいた意味が少しはあるんだと考えて、このまま続けてみよう。その代わり、五代に会えなかったら、教師をやめよう。……教師らしくない、いい加減な考えです」
これさぁ……制作者側の声だったりしないのかな。「語ろう!」の高寺さんのインタビューが、この独白と同じ雰囲気をまとってた気がするんだよね。

 

 夏目実加
・「お父さんの分まで、頑張ろうと思って」
あー、いいね。こういうその後のフォローがあると、一気に登場人物達が地続きで生活してる感じが出るから大事。長野のバイク好き(?)な彼とか。

 

 グロンギ
・「ここではリントの言葉で話せ」
人間の言葉喋ってると、もはや普通の人だな……。

 


戦闘が見応えあった。ただ、生身アクションはさ、違うじゃん。クウガは"その気になったら変わる"んだから、変身する隙がないなんてことはあり得ないはず。ザインが変身してないから人間である可能性を疑ってるのかとも思ったけど、結局クウガの方が先に変わるし。というかザインが変身しない理由も分からんかった。
話もすごく良かったんだけど、最後、先生と一緒にサムズアップして終わりはないんじゃないかなぁ? 先生はすっごく迷ってたじゃん。納得できてないのにそれやっちゃったら、価値が下がる気がするんだけど……。花壇の話とかも、結局このラストにどう関わってるのかよく分からなかった。
五代の話としては文句なしだけど、神崎先生の話としてはあんまりピリッとしなかった。

 

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