やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダービルド 葛城巧殺害事件編(1話〜16話) まとめ感想

戦兎の記憶を辿るため、殺人犯の龍我の冤罪を晴らすために、スマッシュを倒しながら事件の真相を探っていく。

 

 

キャラクター

 桐生戦兎
・結局どういう人?
視聴者の僕としては主人公である戦兎の背景を知りたいんだけど、本人も全く知らないのよね。それはいいとして、じゃあ"戦兎"としてのアイデンティティ確立が描かれるかと思いきやそれは「放送開始前の一年間でやりました」。確立後の戦兎をドラマの中で描くのかと思いきや「アイデンティティが揺らぎます」。
揺らぐも何も、こちとら最初から僕の中の"戦兎像"はふにゃふにゃのほわほわですよ。ただでさえ展開が慌ただしくて戦兎の描写が少ないっていうのに、開発した武器で同居人に切り掛かるサイコな面は描かれたし。
で、年内のシメで出した結論は「ナルシストで自意識過剰な正義のヒーロー」だそう。それでいいのね……。

 

 万丈龍我
・バカ
大体この一言で解決してしまう。要素が多すぎて何をしたいのかイマイチつかめないんだよなぁ。香澄を殺されたことに怒ってて、冤罪を晴らしたくて、利他行動には憧れてて……この優先順位がコロコロ変わる。情緒不安定。

 

 氷室幻徳
・アホ
スタークに裏切られてばかりなのに、何故かそれなりに信頼を寄せている。記憶いじられてんじゃねーの。
・なんで一年間ものあいだ姿を見せなかったにも関わらず2話で突然出てきたんだろ?
放送開始前の一年間で倒されたスマッシュは最大でも6体、美空が事前に浄化させられた東都ボトルというのがラビットタンク以外にもあればもっと少ないんだけど、放送開始後は既に9体。
なんでそれまでそんなにのんびりやってたの?

 

 石動惣一
・だいたいこいつのせい/おかげ
スカイウォールの惨劇も、それによって三都の重要人物が戦争をしようとしているのも、全部石動さんのせい。
戦兎や龍我が仮面ライダーに変身して人々を守ったりできるのも、全部石動さんのおかげ。
ビルドのストーリーは全て彼のペースで進む。

 

 

 

設定

・フルボトルの能力
劇中で描かれた各ボトルの能力を書き連ねてみるとこうなる。

ラビット 脚力強化
タンク キャタピラ
ゴリラ 右腕強化
ダイヤモンド ダイヤモンド化
タカ 飛行
ガトリング 銃の扱いがうまくなる?
忍者 分身等
コミック なし(漫画的な演出が付くだけ)
パンダ 爪
ロケット 飛行・ミサイルとして飛ばす
ハリネズミ
消防車 水・火・ラダー
ライオン なぜか飛ぶパンチ
掃除機 吸引・排出
ロック チェーン
ドラゴン 青い炎
海賊 なし(ドリルクラッシャーに挿すことで渦潮? を発生させた)
電車 なし
オクトパス 触手・タコスミ
ライト 目眩し

ガトリング、コミック、ライオン、海賊、電車、こいつらはイマイチ能力が分からない。ライオンは固有能力(飛ぶパンチ)あるけど、ライオンと関係ない。
他の奴らはベストマッチウェポンがあるからそれに頼ってる感じでトライアルだと使えなそう。
海賊レッシャーがもうダメ。両方何するためのボトルか分からない。武器出すためだけのベストマッチって感じ。
しかも劇中設定的には武器の方が後付けな訳だから、食い合わせ悪いよね……。
「できることが差別化できてない」のはまだいいとしても「何もできない」のはダメでしょ。トライアルフォームになる意味がなくなっちゃうから、ハーフボディごとにちゃんと能力当てて欲しい。
・そんでもって、スタークが「手の内を知ってたから攻撃を見切ってた」という謎理論ね。僕が知らないだけで20本全てに固有能力があると仮定してあの時点ではオクトパスライトを除いた18パターンの対処法が必要なんだけど、スタークにそんな多彩な戦闘スタイルのイメージないよ。つーか結構負けてるし。

 

 

 

1クール目は、マイナスを0に戻すための展開って印象なんだよな。
戦兎の記憶、石動親子の正体、東都政府・ファウストの目的……普通なら最初に提示される情報(主人公と仲間、敵の概要)がほぼ全て伏せられたままなんだよね。
背景は何にも分からないけど、舞台上ではキャラクター達が何か色々やってる。全て分かってから見返すとまぁまぁ楽しいのかもしれないけど。

エグゼイドは主にファンから「1クール目はつまらない」って言われてるのをよく見る。確かに良くはなかったけどそれは描き方の問題で、やろうとしていたこと自体は間違ってなかったと思うんだよな。キャラクターの紹介、世界観の説明、フォーマットの確立……それを踏まえて2クール目の謎解きに入る。

販促スケジュール的に考えたら、1クール目は戦兎の人助け&ボトル集め+ファウスト幹部との戦いで、クールの締めにそれまで小出しで描いていた万丈と出会って戦兎の秘密に関わる謎の全容が見えてくる。そこからスタークの正体とスパークリングで畳み掛け……って感じだと思うんだけど、何故か並行してやってる。

全体的に「作者は分かってるんだろうけどこっちは何が起こってるのか分からない」感じというか、やることといえば伏せてある情報を明らかにして説明するばっかり。
正直、面白くはないね。

 

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