やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド VSクロノス編(33話〜45話)まとめ 感想

86ma.hatenablog.comチート等のお陰でクロノスを(5回)倒してクロニクルも終わったけど、バグスターウイルスの根絶はできませんでした。

 

 

 

キャラクター

 宝生永夢
・やる気がない
正宗がいくら舐めプをしようが倒さないし、仮に倒したとしてもリプログラミング等の根本的な解決はしないし、リプログラミングを思い出したかと思えば盾で弾かれただけで諦める(忘れる?)し、相手が弱くなっているからとわざわざ自分も弱い形態で戦ってあげるし、結局最後まで倒した後は棒立ち以外の行動を起こさない。
・不思議な死生観
下級バグスターは殺す、上級バグスターは比較的尊重する傾向があるが、目的のためならやはり利用し殺す、ゲムデウスは殺す、黎斗は殺す、貴利矢はノーコメント、"消滅した患者"は尊重。
・正当性がない
彼の口癖は「お前の運命は俺が変える!」だが、正宗の「私が審判を下す」と究極的な意味はほぼ同じである。だからこそ"何を根拠に動くか"が重要になるのだが、どちらも同じく自分の価値観でしかない。バトルに於いても互いにチート合戦だし。
「人を救う(脅かすものは殺す)vs世界を従える」という目的の違いは非常に重要な差ではあるものの、救う/救わないの基準が曖昧であるため、むしろ目的がはっきりしている正宗の方が対応しやすいだけ無害であるとすら感じる。

 

 鏡飛彩
・想像力がない
33話、どう考えてもあのまま正宗をリプログラミングしていれば全て解決していた。データのロックについてはどのタイミングでなされたものなのかは不明だが、少なくとも消される心配はなくなった。
例えば「一定時間正宗が操作をしなければ自動的にデータが削除されるような仕組みが施されているかもしれないと危惧し、潜入して調べてからの方が確実だと考えた」と言うのならまだ正当性が生まれる。エグゼイドのキャラクターにそんな知恵があるとは思えないが。
・気分屋
死者が蘇ることに対して「認めてはいけない」と言っていたはずなのに小姫を蘇らせるために裏切り、特になんの決定打もなく小姫を見捨て、小姫のデータが残っていると分かると良い笑顔。
・偉そう
裏切ったあとも大我のことを無免許医と呼んでみたり、医者の不養生を注意したり、免許がある故の余裕か大我の医療活動についてかけあったりする。我が振り直せ。

 

 花家大我
・多分彼はモブキャラ
感想書いてて感じたことなのだが、この人は書くことがない。おそらくメインストーリーが番外編で描かれているせいだろう、どういうキャラクターなのか最後までいまいち分からなかった。
ある時は自分以外の仮面ライダーを撲滅するために、ある時はゲームをプレイするために、またある時は5年前の因縁に決着をつけるために行動する。これらも特にきっかけなくスイッチするので、意味が分からない。

 

 九条貴利矢
・蛇足
本人の意思とは全く無関係に復活したせいか、持て余している感が強かった。
序盤は謎解き要因として、それ以降は半分後付けでリプログラミングのデータを残したとして、かなり有能な印象があったはずなのに、VSクロノス編での主な活躍は、プロトガシャットは正宗の手に戻ってしまったので、実質的に黎斗を殺したことぐらいである。

 

 檀黎斗
・プラマイゼロ
能力や技術、貢献度、やる気(ほぼいつも命がけ)は間違いなく彼が一番だろう。しかしマッチポンプだったり頭が悪かったり(というよりは発想力に乏しいというべきか?)ザコだったりで、まぁ、差し引きゼロだろう。
"すべての元凶"として扱われることが多いものの、少なくともバグスターウイルスの誕生自体は偶発的なものである以上、それをいち早く見つけ対抗策となるものを開発したという点を考慮すると、自分としてはマイナス評価にはならない。周りが役に立たないクズばかりというのも大きい。同じクズなら役に立つだけマシである。

 

 檀正宗
・優しいラスボス
主人公たちに見せ場を与えるためにアホなことをしてサンドバッグになってくれる、非常に良心的なキャラである。手法どころか思想すらも、主人公を引き立てるために変わる、出来の悪い舞台装置。

 

 パラド
・従僕
健気で可哀想な奴。16年もの間 主人の願いを叶えるために色々やってきたのに、本人に否定され、殺されかける。一度罪に対する罰として生命の危機にまで追い込んでから「一緒に背負ってやる」なんて、見事なアメとムチである。
不思議なのは、どうしてパラドの性格が上書きされなかったのかということ。永夢の願いに反応してパラドの性格が形成されたというのなら、16年越しに再び永夢の体に入ったことで、「命を救いたい/患者を笑顔にしたい」という願いで上書きされそうなものなのだが……財前に爪を折られたのかな?

 

 ポッピーピポパポ
・うるさい
いちいち叫ぶし、その割に内容はないし、癇に障る。
・頭が悪い
44話で自殺したところを見るに、死にたくなかったって訳ではなさそう。つまり、体内でゲムデウスウイルスを培養したり、ゲムデウスウイルスに順応してワクチンをつくったりする時に名乗り出なかったのは、単純にバグスターである自分が適任だということに気付かなかっただけ、ということになる。登場人物の知能が脚本の都合で上がったり下がったりする(上がった例は30話)のはもう仕方ない。そういう作風だから。
・中身がない
状況説明のために叫んでいるのはともかくとして、真面目なトーンで喋っているセリフにすら意味がこもっていない。的外れだったり、前提がおかしかったり、なんの解決にもなっていなかったり。最後まで彼女に物語上の存在意義はなかったと思う。

 

 西馬ニコ
・やっぱり要らない
足手まといでしかなかった。なまじライドプレイヤーである彼女がいたことで、CRメンバーの脳内に「正攻法で仮面ライダークロニクルをクリアする」という選択肢が生まれてしまったように見えた。高校生の英雄願望のせいでパンデミックが起こったというのだから、迷惑な話である。

 

 鏡灰馬
・やはりCRの無茶苦茶っぷりは隠匿しているようである。報告をしないという訳にもいかないだろうし、ただ隠しているのではなく嘘の報告をしていることになるだろう。彼自身が情報共有の輪から外れている(檀正宗の存在すら知らなかった)ことも手伝って、衛生省はまともに機能していないだろう。

 

 

 

設定

・ポーズ、ゲムデウス、リセット、セーブ
この辺りはもうどこをとっても無茶苦茶である。解釈しようという気すら起きない。説明もされない。矛盾していても誰も気にしない。
・バグスターウイルスとは一体何か
初期設定からありましたね。あくまで「人間に感染するように進化したコンピュータウイルス」だと。そりゃ医学的なこと調べても意味がわからない訳だ。
・人間とは何か
コンピュータウイルスに対する抗体が作れちゃう人体ってなんなんでしょうね。そもそもコンピュータウイルスの抗体ってなんだよ。ワクチンは聞いたことあるけどさ。

 

 

 

まとめ

この終盤は、いつも見返すたびに怒りすら覚える。それほどしょうもない。

 

総括

手品のような作品『仮面ライダーエグゼイド』 本編感想 - やんまの目安箱