やんまの目安箱

やんまの目安箱

ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 26話「生存を賭けたplayers」 感想

86ma.hatenablog.com

仮面ライダーポッピー登場回。
衛生省が消滅の事実を公開するかどうかごにゃごにゃする話。

 

 

 

キャラクター

 宝生永夢
・「このゲームをプレイしちゃ駄目だ!」
馬鹿の一つ覚えみたいに「ゲームをやめて俺のオペを受けろ」って言うんじゃなく、どうしてゲームにそこまで傾倒するのかを聞き出して心のケアをするなり、一人のゲーマーとして他の面白いゲームを紹介するなりしたらいいと思います。
・「例え患者に信じてもらえなくても、僕は患者を救います」
患者の意思を捻じ曲げオペ(と呼ばれているもの)を強行。この世界の医療にはインフォームド・コンセントって言葉とかないのかね。バグスター分離手術は身体に直接危害を加えるような類のものではないけど、それでも同意って必要でしょ。仮にクロニクルのプレイを続ける人間をすべて精神的に病んでいる、正常な判断力が欠如している自殺志願者として捉えたとしても、それを判断して入院を強制したりとかするには精神保健指定医の資格が必要だったりするし……。
・「……悔しいけど、僕一人の力じゃすべての人は救えない。それでも戦う! 一人でも多く、目の前の患者を救うために。一人でも多く、笑顔を取り戻すために」
今回は別にそんな話じゃなかったよね……? 力不足が原因で待機命令出された訳じゃないでしょ。人の話聞いてないにも程がある。

・「パラド、お前を攻略する!」
てっきりリプログラミングを使う流れだと思ったんだけど、どうやらパラドには何もない様子。この期に及んで手加減をしたらしい。

 

 鏡飛彩

・「レアキャラである仮面ライダーが現場に行けば、プレイヤーの射幸心を煽るだけ」

うん、まぁそれはわかる。じゃあライドプレイヤーに変身していこうよ。天才ゲーマーMならエグゼイドじゃなくても倒せるでしょうよ。
・「ドクターの資格とは……なんだ……。認可を受け、医師免許を持つ者がドクターなのか? 違う。ドクターの資格とは……」「目の前の命を救う、その為に俺達はいるんだ」
目の前の命を救うために認可・免許が必要なんですよ。あなたみたいな身勝手な都合で医術を施す者が現れないように。でも現にこういう奴がいる訳だから、やっぱりこの世界に医療倫理という概念はない、或いは現実世界とは相当違うってことなんかね。

 

 パラド
・「全部お前たち人間が望んだことだろ? 娯楽のためにゲームが生まれて、人間のストレス発散の為に敵キャラという存在が生まれた。つまり、バグスターが人間の命を脅かすのは、お前たち人間がそうさせたからさ。でも俺達は人間どもの駒なんかじゃない。バグスターだってこの世界に生まれた命だ。これはお互いの生存を賭けたゲームなんだよ」
バグスター=ゲームキャラ? 違うよね。ゲームキャラなのはあくまで"黎斗がゲームに感染させたから"であって、バグスターウイルスの本質はそこじゃないよね。パラドはゲームキャラじゃないし、後の黎斗や貴利矢もゲームキャラではない。はずなのに、何故かそういう前提で話が進んでて謎。敵キャラだから対立するってんなら、リプログラミング様で洗脳してあげれば、互いの命を脅かすこともなくなって解決でしょ。そもそも敵キャラというアイデンティティだってプログラムされたものなんだし、それを受け入れてるならそういう方法もある。

 

 日向恭太郎
・「消滅の事実が世間に知れたら、混乱は避けられない」
確かに消滅という表現はしたことないけど、13話の記者会見でゲーム病によって"命が脅かされる"って話はしてるんだよね。それなのに今更そこを気にするの?
・「ゲーム病の重症化、もしくは仮面ライダークロニクルをプレイしゲームオーバーになると、感染者は消滅、死に至ります。しかし、諦めることはありません。我々には、ゲーム病と戦う優秀なドクター達が付いています!」
その話も13話の会見で既に言ってたよね。電脳救命センターのドクターが最新の医療機器を使って治療に当たるから心配しないでくれーって。その発言で本当にパニックが防げると判断できるのであれば、既にパニックの心配はないんだから最初から公表しろよ。

 

 ライドプレイヤー
・以前の永夢と同じこと言ってた厄介なキャラクターが、自ら仲間集めを始めた。永夢なんかよりよっぽど賢いのでは。 
・3人がかりでレベル20のソルティにも勝てない。単純計算で平均レベルは7以下。どの程度"ゲームの腕"が反映されるのか知らないけど、得意得意ってイキってた割には弱いな。レベル5の飛彩さんよりは強いかもしれないけどね。
・結局、彼らの悪いところって、究極的には弱いことだよね。弱いから、趣味でゲームをやって仮面ライダーの手を煩わせることになる。ニコなんてそれの体現者だよね。強いからCRに容認されてる。弱者の主張に価値はなく、勝った者が正義ってことだよね。それ自体は嫌いじゃないよ。
問題は主人公がそれに無自覚的なこと。
そういう信念のもとに行動してるなら別に構わないんだけど、そういう訳じゃなく、ゲームの腕がうまいから勝っちゃって、その結果周りが折れて持ち上げるからいい気になってるだけ。
かつメタ的な視点でもそういう風に描かれてるように感じられない。その乖離が気持ち悪い。

 

 

 

設定

・プレイヤーを助けるために必然的に仮面ライダーはゲームエリアに向かうから、それを「レアキャラが出現」とかけるのはちょっとうまいなって思ったけど、「医療行為は禁止」とか言い出して笑う。感心をさせてもらえない。
・「彼女のセーブデータ……つまり記憶はリセットされてるからな」
なんとクロノスよりも先にラヴリカがリセットを使っていました! 驚愕の真実! 伏線! さすがエグゼイド!
……ただでさえ言葉選び(遊び)がややこしいんだから、更に引っ掻き回すようなことしないで欲しい。
・「体内に潜伏しているバグスターウイルスが活性化」ってずーっと前から言ってるけど、潜伏期間ちゃんと分かった上で言ってるの? 潜伏してるってことは、特に活性化しなくてもその内発症するってことじゃないの?

・もう1つ、そもそも何故患者のウイルスとは全く関係ないはずの"クロニクル由来の、同種だが別個体のバグスター"を倒すことで患者が治るのか、ということ。また「いつもと症状が違う」で片付けられてたけど、なかなか際どい設定じゃない? だってもし「バグスター1個体が倒されれば他のウイルスも消える」場合"バグスターは倒されても強くなって復活"なんて不可能だし、終盤たくさん見られる"ウイルスを少し取っておく"も不可能でしょ。

 

 

 

まとめ

飛彩や恭太郎は突然よく分からないことでうじうじと悩み出すし、対して永夢は相変わらず独善的に突っ走るし、両極端なんだよなぁ。もうちょっとぐらい自然に描けないもんか。

 

次話

仮面ライダーエグゼイド 27話「勝者に捧ぐlove&peace!」 感想 - やんまの目安箱