やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 第7話「Some lieの極意!」 否定的感想

86ma.hatenablog.com

 

仮面ライダーレーザー レベル3登場回。
今回は良かった。というよりは、違和感に多少目を瞑っても良いと思えるような良いところがあった。

 

・貴利矢が入院していたけど、ライダーとして受けたダメージは装着者の肉体にも影響を与えるのか?だとしたら余計にゲームオーバーの起こる確率が下がった。

・一般病棟らしき場所で発症する患者ふたたび。たまたま貴利矢がその場にいなければ、1話の永夢みたいにゲーム病を知らない医者にとんちんかんな対処されていたかもしれないんだぞ。「衛生省の国家権力」が聞いて呆れる、絶対他にも犠牲者いるってこれ。

・「おっちゃんには関係ないだろ、自分の心配でもしてろ」という態度がそのまんま誉士夫のそれとリンクするものの、リンクした意味が特になく終わった。どういう意味があったんだろう。

・「貴利矢はここまで」「また何か企んでるに決まってる!」
嘘疲れたとはいえ、仮にも同じ医者同士なのにこれは流石に過剰反応でしょ。その割にCRに貴利矢だけを置いて全員どこか行くし。何のために入れさせなかったんだよ、ただのいじめかよ。
というか改めて調べてみて思ったけど、貴利矢のいる監察医務院ってのは聖都大学附属病院のいちセクションじゃなくて、また別の施設なのね。それならまぁ、部外者だし立ち入り禁止するのは分からんでもないけど、灰馬でさえも入れてもらえないんだからあんまりそこは関係ないのかな。

・開幕早々「あなたには任せられません」ときた。前回飛彩のルーツを知って、根拠もないのに熱く語りかけていたが、別に分かりあったんじゃないんだ?
・患者がまだ発症していないのに2人で変身。おそらくゲームエリアの展開に反応してウイルスが活性化して発症しているのだろうが、それではストレスを与えわざと発症させる飛彩と大差ないのでは?

・灰馬の「病室で戦うな」という指示を一笑に付す。オペの段取りも知らないのかよ天才外科医。それとも灰馬が的はずれなこと言ってるだけなのか。

・大我が未だにゲームスコープを持っていることで、その情報共有機能なのかなんなのか、彼もバグスターの出現に気付いたり、戦いに乱入できている。衛生省は連絡手段を見直すべきでは。
だって、そのせいで永夢たちはガシャットを奪われたりしてるんだから。


・灰馬、いつもより少し多めに出てきたかと思いきや、逆七光り,ごますり,挙句息子にまでへこへこするなど、信用と好感をことごとく下げていった。脚本の高橋悠也氏は嫌われるキャラクターをつくる天才だな。
「患者にもしものことがあったら君の責任問題だよ」……っていやいや、肩書的には明らかにあなたが責任者でしょう。責任者ってのは責任取るためにいるんだよ。
……それとも、灰馬はあくまで聖都大学附属病院の院長として協力している、謂わば黎斗のようなポジションに過ぎなくて、あくまでCRとしては衛生省の日向恭太郎が責任者、あるいはドクター個々人が個人事業主のような形式で運営していることになっているのだろうか。

・飛彩は飛彩で、灰馬のことを「うるさい」と一蹴しつつ、都合の良い時だけ調べものするよう頼る……思春期かよ。


・5話の嘘は「真実から守ってやるため」だそう。貴利矢が目撃したのは隠れて変身しているところであって別に黎斗が正体を明そうとしていた訳でもないし、黎斗がゲンムだとバレることでCRの面々に不都合が起こることは今のところない、むしろ知らないことで不必要な混乱が起こっているのに、わざわざ能動的に嘘をつく理由としてはやはり弱い。
・永夢に説教をする為に、襲われると分かっているしおりをそのまま帰らせる貴利矢。あとから追いついたからいいものの。
それに細心の注意を払えとは言うが、永夢が告知するのはたいてい今回のようにCRの病室であって、淳吾のように混乱して事故に合う可能性はない。……いやすみません、CRは永夢や貴利矢が無許可で入ってこれたり小学生(勇樹)でも脱走できるくらいセキュリティがザルなので、もしかしたらそういうこともあるかもしれない。でもそんなこと言ったら告知なんて一生できないよ。
・「真実が、人の人生を狂わせることだってあるんだよ!」というのは分かります。が、不用意な嘘の方がよっぽど人の人生を狂わせるということを思いつかないほど馬鹿なのか? 「真実を隠す」と「嘘をつく」はまた別の行為だよ。

 

貴利矢の嘘は大したことない

・貴利矢は嘘つきだって言うけども、ぶっちゃけ彼って根が悪人ではないので、騙されてたとしても心理的ショックこそ受けても現実的に何かすげぇ困るってことはあんまなくて、ほぼ無害なのよね。
例えば100万円騙し取られましたとか、協力するフリをして後ろから刺されましたとか、そういうことは彼はしない。ただ「本当の目的を別に隠し持っていた」っていうだけで、戦いの協力自体はモータスの時も今回も恙無くやってくれてるし、ゲンムの正体にしたって結局やることは「とりあえずバグスターを倒す、その後できればゲンムも問い詰める」で何も変わってないので、問題がない。
"嘘つき"という語感の悪さだけが先行してて中身が全くと言っていいほど伴っていないので、ただちょっとヒネてて悪ぶってるだけの"良いやつ"でしかない。
これを「最終的に仲間になるキャラクターなんだから、変に悪いことさせなくて良かった」と取るか、「悪くないやつと和解してもカタルシスがない、木場みたいにガチで人殺してるやつとでも協力するくらいじゃないと」と取るかは意見が分かれるところだろう。


・貴利矢から爆走バイクガシャットを抜き取って自分がバグスターにトドメを刺したかと思いきや、何の脈絡もなくレーザーにギリギリチャンバラを挿す……なぜだ。「(ゲンム)レベル3が相手なのだからレベル3が2人で同時攻撃の方がいい」と言うなら分かるけど、永夢はレベルアップの素振りを全く見せない。
・わざわざ「ゲンムの正体は社長だ」と嘘をついて「見てろ、いま証明してやる」とまで見栄を切り、ガシャットを手に入れた後に自分で変身解除に追い込んだのに違う人(本当の変身者)が出てくるって、どう考えても貴利矢マヌケ過ぎでしょ。でも永夢と飛彩の中じゃそうなってるんだよね。
まぁ4話でもメリットなく「嘘でした」ってバラしたし、全く考えられないこともないが。そういう思考を経ての「本当のあなたはどこにいるんですか(一体何考えてるんですか)?」というセリフなら、まぁ頷ける。

 

チャンバラバイクゲーマー

・ギリギリチャンバラってなんか色々納得いかないゲームだよな。まず"チャンバラバイクゲーマー"って何だよっていうのは本当に思う。
でもってそのチャンバラに使う武器が弓/鎌ってのも謎すぎる。バグスターは刀なのにだよ? ガシャコンスパロー自体はバイクゲーマーの胸部にも描かれてる通りレーザー(爆走バイク)の専用武器として設定されてるけど、レベル1の時はそれとは別にタイヤの武器があってレベル2ではバイクだからこれまで使う機会がなかっただけ……だと解釈するのが一番スッキリするんだけど、ライドプレイヤーはギリギリチャンバラのガシャットでガシャコンスパローを召喚してたのよね……。

もちろんその2つは両立し得ない訳じゃなくて、単に同じライダーのガシャットなら共通した武器を召喚できるってだけの可能性はある。そうじゃないとしたら、専用武器がない他のガシャットをドロップさせた場合のメリットが何もないというあまりにも杜撰な設定になってしまうので、ゲキトツロボッツならガシャコンブレイカー、ドレミファビートならガシャコンソードといった具合に何かしら出てくるのかもしれない。
「何も出ないんだけど!」っていうシーンがあったはずなので確認したところ、専用武器がないガシャットだからってことじゃなくて既に他のプレイヤーがガシャコンブレイカーを使用している状態でマイティアクションXを起動しても何も出ないという描写(25話)だったので、一応矛盾はしない。
撮影の都合で描かれなかっただけで、流石にマイティアクションXとゲキトツロボッツを別々に起動した際は、ガシャコンブレイカーが2つ出てくるんじゃないかな、知らんけど。というかハンマーモードとブレードモードで少なくとも2つはプロップあるんだから、しようと思えば撮影できるよな。


・「確かに5年前、お前は友人を亡くしていた。でも原因はバグスターじゃない、ただの事故死だ。俺たちに近付いたのも、新しいガシャットを手に入れる為だろう。こいつの言葉に真実など1つもない」
「確かに」って言ってるんだから「1つも」ではないだろ。
灰馬は「5年前、死者、九条貴利矢の友人」この3つのキーワードだけで淳吾を特定するフィリップばりの有能さも見せるも、印象アップには繋がらず。
いや、普通に考えてすごいと思うよ。5年前に死んだ人間ってだけなら淳吾には絞れるはずがなくて、ほぼ"貴利矢の友人"という僅かな情報から答えに辿り着いている。本人に聞けるならともかく、周りの情報だけから仲の良かった人間を特定するなんて。
でも人格に問題のある人が能力を持っていることほど怖いことはないということを、奇しくも彼の息子が体現している。「涙のperiod」とかね。

 

まとめ
今回の一番の欠点は、患者の状況が前回と何も変わらないところだろう。
「相手のことを思って敢えて遠ざける」ってのは小姫、曜子に続いて3人目になる。引き出しが少ないのは仕方ないが、一人脚本を引き受けておいて2話連続で同じ話やるのはやる気なさすぎでは……。
一貫性があるとも言えるけど、割かれてる尺から考えても単純にゲストのドラマはハナから真面目に描く気がないんだなと思う。

 

エグゼイド感想一覧

表面

仮面ライダーエグゼイド 第7話「Some lieの極意!」 肯定的感想

 

前話

仮面ライダーエグゼイド 第6話「鼓動を刻め in the heart!」 否定的感想

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仮面ライダーエグゼイド 第8話「男たちよ、Fly high!」 否定的感想