やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダーエグゼイド 第2話「天才二人はno thank you?」 否定的感想

 

86ma.hatenablog.com

仮面ライダーブレイブ登場回。 実力はないが患者に寄り添いたい永夢と、実力はあるが病気さえ治せればいい飛彩の対立……を描きたかったんだろうが、実際に見てみると全く違う。おかしな点をひとつひとつ挙げていく。

 

・第1話のラストからシームレスに繋がってるはずの描き方なのに、颯太くんには一切触れない灰馬。だってあなた前回も言ったけど、CRでコーヒー飲んでた癖に永夢が無断で侵入して颯太くんを連れ出したことにまったく気付いてなかった訳でしょ? 寧ろ、1話時点では永夢が彼を説得して連れ出したという双方にとって比較的都合の良い可能性が残っていたにも関わらず、永夢に対して「入ってくるなと言ったはずだ」って言ってるので晴れてマヌケの称号が与えられます。

飛彩一人じゃ回らないだろ

・飛彩が「CRにドクターは二人も必要ない」って言うのは何故? 他人(大我)に任せたら彼女のオペを失敗されたから、ゲーム病の対処は全部自分でやりたいってこと?
気持ちは分からんでもないが、だったらCRに常駐しているべきでは。前回も間に合わなかったし、これからも手術だなんだと度々席を外す癖によく言うよね。

・診察をするべきだとは言うが、既に病名も対処法も確定しているというのに何をしろと言うのか。薬を処方してるなら副作用が出てないかとか量を調節したりとか色々聞くこともあるだろうけど、それだって通院してるから変わりないか確認するために診察するのであって、入院して隔離もされてるんだからあとはバグスターが出てこない限り別にやることもないだろ。

・飛彩が患者には関わらないのって、なんでだっけ? 小姫の件と頭の中で繋がらないんだけど、後悔してるならむしろ患者には寄り添うべきなのでは。だって、大学の勉強ばっかしてて彼女にかまってあげられなかったからキレられて、ゲーム病だったことも知らないまま死んじゃったんでしょ。
名前に関してはまぁ、ヒーローの鑑じゃなくて鏡写しのヒーロー……つまりヒーローじゃないって意味な可能性もあるか。

・「バグスターウイルス感染症……要はゲーム病です」
何ひとつ要せていない。それを聞いた患者も意味が分からなかったのか、ストレスを感じている。
表の方ではもしかするとバグスターは根本的にゲームと関係してる存在なのかもって話をしたけど、でも見えてる範囲ではただ「人に感染するようになったコンピュータウイルス」としか言われてなくてゲームとは限定されてないし、劇中では黒幕が黎斗だからみんなゲームキャラとしての性格をプログラムされた状態で出てくるけど、例えばパラドは永夢のイマジナリーフレンドであってゲームキャラでは多分ないし(正宗の個体と見た目が同じなのでマイティアクションCのキャラなのかもしれないが)。
そもそも患者にとって見れば分離したウイルスがゲームキャラのように振る舞ってることは些末なことというかぶっちゃけほぼ全く関係がなくて、一番聞きたいのは「体が乗っ取られてストレスを溜め過ぎると消滅……死んでしまう病気」ということであって、その部分を説明するのに"ゲーム病"という名称はなんの意味も為していないから、"バグスターウイルス感染症"のままで良かった。

・今回はアランブラもやっていたが、ガシャットを起動させると展開されるゲームエリアなるものは一体何?
「ガシャットに内蔵された空間生成装置によって周囲に広がる、データを実体化させる特殊空間」らしいが、そうなってくると、映画で取り扱われたVR技術が取るに足らないものになってしまう。
しかもVRといえば、YouTubeで公開されていたヴァーチャルオペレーションズでも使われていたはず。

ドクター失格ってか人間失格

・「患者に情が移って執刀の決断が鈍るなど、ドクター失格だ」とは言うけど、そもそもあの場で永夢が心配していたのは患者(蓮介)ではなく麻美の方。無関係な一般市民が殺されそうなのを無視するのはドクターどころか人として失格では。
更に言えば今回の場合、仮に麻美が死んでいたら、その瞬間ストレスで患者も消滅していたと思われる。結果的には両者とも助かったが、それが飛彩の意図していたところかどうかは明確な描写なし。患者のストレス(マリッジブルー)がバグスターの活性化と関係してる!ってくだりを彼は聞いてないので。

・相変わらず性格変化は医者としての信頼を下げている。トドメが誰かなんてどうでもいいだろう。まぁ素で言っている飛彩よりはいくらかマシとも言えるが。

・あれだけでかい態度取っておきながら、永夢はマリッジブルーの解決にほぼ関与していない。やったことと言えば話を聞いただけで、バトルが終わったら急に仲直りしていた。
・自分は人質をとられ手も足も出なかった状況を、結果的にとは言え解決してくれたというのに、飛彩の腕を認めるでもなくとにかく全否定する姿勢は異様。図に乗っていると言われても仕方ないのでは?

・息子を侮辱されて怒ったものの、本人の前だというのに上司の顔色を窺って「ですよね~」と手のひら返しする灰馬。あのさぁ……。

・公式サイトによると、飛彩の甘いもの好きという設定は嫌な奴に見えないようにするための策だったらしいのだが、自分には理解できない感性だ。人の命を気にしない医者が甘いもの好きだったからなんだと言うのだろう。

・これは邪推だが、大我が今回渡した資金は少なからず仮面ライダークロニクルの完成に一役買うことになったのでは?


まとめ
やはり飛彩は腕以外は褒めるべきところが見付からない。対する永夢は腕もないし言ってることも生意気だしで更に悪い。公式サイトによると、飛彩の甘いもの好きという設定は嫌な奴に見えないようにするための策だったらしいのだが、自分には理解できない感性だ。人の命を気にしない医者が甘いもの好きだったからなんだと言うのだろう。
設定面では概ね土台の説明が多いので、今のところおかしな点は少ない。その土台をひっくり返すようになってからがエグゼイドの真面目なのだが……。

 

エグゼイド感想一覧

表面

仮面ライダーエグゼイド 第2話「天才二人はno thank you?」 肯定的感想

 

前話

仮面ライダーエグゼイド 第1話「I'm a 仮面ライダー!」 否定的感想

次話

仮面ライダーエグゼイド 第3話「BANしたアイツがやってくる!」 否定的感想