やんまの目安箱

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ドラマ(特撮)、アニメ等の話を中心に色んなことをだらだらと、独り言程度の気持ちで書きます。自分のための備忘録的なものなのですが、読みたい方はどうぞ、というスタンス。執筆時に世に出ている様々な情報(つまり僕が知り得るもの)は特に断りなしに書くので、すべてのものに対してネタバレ注意。記事にある情報、主張等はすべて執筆時(投稿時とは限らない)のものであり、変わっている可能性があります。

仮面ライダージオウ EP22「ジオウサイキョウー!2019」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・アナザーリュウガは攻撃をはね返す鏡。彼を倒すには自分を倒す覚悟が必要だと言うゲイツに対し、即座に「無理ゲー」と諦めるソウゴ。なるほど、アナザーリュウガの被害者<自分というのがちゃっかり描かれてた訳か。もちろん自己犠牲的なことをする側面があるのも事実だけど。
・鏡「ほらね。そういうとこ、お前が聖人君子じゃない証だ」
ソウゴに対して"聖人君子だな"と思ったことは、そんなにないけどね。自己犠牲ができるとこも含めて、変わってるなとかズレてるなとか、そういう印象の方が強い。まぁ聖人君子という概念自体"変わってる"と言ったらそうなので、似たようなもんかもしれないけど。
・「俺は……」
ツクヨミがソウゴの表面だけを見て褒めそやしたことがきっかけで逆説的に「自分の本心」に気付くというのは、なかなか面白い。確かにあるよね、こういうこと。「自分ってそんないいやつではないんだけどな……」みたいな。褒められることに罪悪感が生じるとでも言おうか。
・鏡「認めろ。お前は俺だ」
なるほどな。前回は集合の包含として捉えたけど、単にソウゴが「俺(実像)はお前(鏡像)とは違う」と思っていることを鏡目線で言ったとき、「お前(実像)は俺(鏡像)ではない」となる訳か。逆に、鏡の中のソウゴは実像を受け入れてるってことになるのかな。
・「光と闇、過去と未来。2つの世界を統べるのが、真の王だ」
対置として考えるなら、今のソウゴが"過去"、オーマジオウが"未来"になるんだろうけど、じゃあ"現在"はどこにあるんだ? それが"オーマの日"?
・「善も悪も、光も闇も、すべて受け入れる。その力で俺は、未来を切り開く!」
受け入れて進む姿勢は、電王(良太郎)のそれと似ている。"すべて受け入れる"とした上でゲイツの敗北をなかったことに(否定)して自分の望むままに作り変えてしまうというのは、"ジオウサイキョウ"の言葉が示すように"独善"への一歩でもある。僕は電王について「あれだけ肯定に満ちた物語だったはずなのに、カイたちが否定されてしまったこと」が未だに解せていないんだけれど、それこそ僕はそこに独善性を感じた。
白倉さんの作品は傾向としてプレイヤー的であって、「これが"絶対"ではなく、あくまで一人の人間がそういう選択をしたというだけ」というスタンスを感じる(だから主人公が敵を殺すことにパラドックスは生じない)んだけれど、今回は"絶対的なヒーロー(正義)"というものと真っ向から勝負するつもりなんだろうか。

 

 明光院ゲイツ
・城戸真司を犠牲にしようとした自分が許せないという感情に任せて攻撃した結果、同じライダーの力じゃないからリュウガは無事で、対して自分のウォッチはきっちり壊れちゃうってのは、なんというかこう……本末転倒ここに極まれりというか、でもそこがゲイツっぽくもある。

 

 ツクヨミ
・「悲しいけど、私たちが取るべき選択は……見えたね」
あの能力に何か具体的なトラウマがあるような印象を受けた。この辺はいつか語られるんだろうか。

 

 ウォズ
・今回アナザーリュウガが出てきたのはタイムジャッカーが士から情報を得たからであって、元を辿ればそれはウォズの仕業でもある。結構なタイムラグがあったけど、"ゲイツへの対抗策"という意味で一貫してるし、一応これは「計画通り」ってことでいいのかな。

 

 もうひとりのウォズ
・"アナザーリュウガを倒せない"ことが"自分を倒せない"ことを意味するならば、前回のウォズの自問自答も少し違って見えるね。というか自問自答であった意味が分かる。鏡に話しかけているんだから、回答者は自分しかいない。
・「この手どうだ。分け身の術!」
姑息だけど面白いな(笑) どれだけ見かけの上で分身しても、"自分が本物である"という認識がある以上は"自分"に返ってくる。
・ところでうちのブログでは以前から彼のことを"作者"として捉えてるけど、舞台に出てきちゃうともうそれは"一人のキャラクター"になり下がる(?)よね。神様にも似たようなことが言える気がした。

 

 城戸真司
・「そうしないと俺は……鏡にも映らない。空っぽのまんまだ」
"鏡に映らない"の意味するところがまだよく分からない。それならアナザーリュウガにはね返されないから倒せるのでは? とか思ったけど、空っぽじゃそもそも攻撃なんかできないのかな。

 

 大久保大介
・前回、釣りをしつつも過去の話に夢中で魚が食いついてることに気付かないっていう演出があったのよ。それを踏まえた上での今回の水面を見合う演出はグッときた。最近ようやく、少しずつだけど、こうやってセリフには書かれてない映像表現を読み取る力が付いてきた気がする。もしかするとト書きの時点でもうあったものかもしれないけど。

 


設定

・「リュウガウォッチを手に入れることはできない」
実際は1/1000の確率で鏡を割ると繋がる……んだよね? というかミラーワールド自体はソウゴがやったようにリュウガに付いていくことが可能。その上で時間を遡るか何かしてリュウガウォッチをつくることは不可能ではない気がするんだけど……。そもそも劇場版の歴史が"なかったこと"になったのかは明確に描かれていないし。劇場版が本編のループのひとつってのはあくまで俗説だと僕は認識してた(優衣の過去の相違、タイムベント主体である士郎の消失より)んだけれども、その辺どうなんだろう。
・前回のウォズのセリフ(本来であれば、君がオーマの日と呼ばれる日に使うものだ)を信じるならば、逢魔の"魔"というのは鏡の中の自分ということになるのかな。しかし他のキャラもそれに向けて頑張ってるということは、ソウゴ"に限らず色んな人……精々小さくても全仮面ライダー(アナザー含む)規模で、鏡の中の自分と向き合わざるを得なくなる、ということになる……のか?
・「攻撃が強くてはね返せないんだ」
特に根拠はないけど、これはちょっと違うというか、あくまでゲイツの認識はこうだってだけで、僕には違って見えた。鏡像に投影される"自分の裏面"が内在化している以上、反射するものはない。攻撃が裏面のぶん強くなってるのも事実だろうけどね。

 

この間、白倉さんの『ヒーローと正義』を読んだ。今は人に貸していて手元にないので読み返したりとかできないんだけれど、キーワードである「"わたし(たち)"と"あいつ(ら)"」を頭の片隅に置きながら見ると、非常に面白い。

 

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仮面ライダーキバ 3,4話「英雄・パーフェクトハンター/夢想・ワイルドブルー」 感想

キャラクター

 紅渡
・「父さん……」
渡は逃避癖が強いね。まぁ結果的には名護の助言で現実と向き合えたけど、半引きこもりからいきなり日がな1日バイトってのはちょっとやりすぎにも思えた。或いは、渡もあれか、現実検討能力がない東條みたいなタイプ? 極端っていうかさ。
・あとあんまり関係ないけど、父親に幻滅してショック……みたいな気持ちがなかなか想像できない。"ヴァイオリン職人として尊敬してたのに"っていう視点なら分からなくもないけど。

 

 紅音也
・「2人まとめて愛してやる」はどこへ……? それが音也の基本スタンスだと思ってたので、それを大した意味もなく放棄して恨まれたんならあんまり擁護ができない。
でも、"過去編"と銘打たれてはいるけど本人にとっては"現在"なんだよな。そういう意味での、刹那的な今を生きる表現として、一貫性のなさなのかもしれない。そう考えると、これまでもずっと"現在"の話をしてたんだよな。というかまぁ、人の話を描く以上は現在以外の話はしようがないんだけど。

 

 名護啓介
・「ボタンの掛け違い」みたいな言葉があるけど、収集癖はそれと何か関係があるのかなぁ? ボタンについて調べてたら、心臓に近い第2ボタンを好きな人に渡すなんていう慣習もあるらしい。色々と面白いこと考えるよな、人って。

 


構成

・破天荒だが(たぶん)美しいもののために真っ直ぐな音也と、誠実で真面目だがその奥には人の上に立ちたいという歪んだものがある(らしい)名護が配置され……てるんだと思うんだけど、掴みきれない。渡も花が好きとかならまぁ最後で通じ合ってたのも分かるけど、なんでだろう。

 

 

キバが渡じゃない。今のところそれが一番最初に出てくる感想かな。アギトのときの感覚に近い。戦闘シーンだけで見るなら面白いけど、ドラマの一部として見るとなんか少し変。

 

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仮面ライダーキバ 5,6話「二重奏・ストーカーパニック/リプレイ・人間はみんな音楽」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダーカブト 33,34,35,36話「萌える副官/砕け超進化/地獄の兄弟/赤い靴暴走」 感想

キャラクター

 天道総司
・ひよりがいなくなっても尚、完璧超人を演じ続ける意味がよく分からない。あるいは演じ続けるうちにそういうペルソナとして天道に定着したんだろうか。ワームが擬態している姿に影響を受けるのと同じように、日下部じゃない天道の総司も、100%嘘ではなく彼の一部ってことなのかな。
・暴走装置の名前が「赤い靴」なのも意味深だな。赤とは成熟した精神のことを指し、完璧超人を演じていた天道は「知り合いだろうとワームは殺す」と言っていた。でも青くさい情のせいでひよりを殺せない。その天道を無理やり"完璧"に仕立て上げるのがこのシステムであり……というか多分、完璧≒機械→情がないという連想構造で、三島や間宮などの人間味がない連中のエピソードと絡んでるように見える。
・と思ったけど、暴走している様子はとても機械的には見えないな。どういうことだろう。

 

 加賀美新
・ハイパーフォームを活躍させるためだけに何の脈絡もなくやられてたのは可哀想だった。
・「俺とあいつは友達なんかじゃない」
剣との友情(割と一方的だけど)はなんなんだろう。"友達"に否定的な文脈を付けているようには思えないけど……。そういや剣の目は緑か。紫は赤と青を足した色でもある。

 

 矢車想
・緑色で赤い目をしたキックホッパーに。今の彼を表す言葉としては"空っぽ"が適切な気がするので、ここから"始まる"って意味なのかな。加賀美と同じく天道を見ているけど、あっちが憧れに近いものなのに対してこっちは妬みの赤なのかな。
・「地べたを這いずり回ってこそ、見える光があるんだ……」
これ、天道が言ってた「弱さを知るものだけが本当に強くなれる」と全く同じだよね。加賀美の踏み台でしかないキャラだったのに、ここへ来て結構核心に迫るムーブをするようになってきた。ちょっと楽しみかも。アクションとかも素直にかっこいいし。
・暴走する天道を倒すも、ガッカリしたような顔をして去っていく。矢車が堕ちたのは天道がきっかけなので、気持ちは分かる。あの戦闘も意味ありげだったけど、今のところまだよく分かってない。彼の目的はなんだろう。ただのやけくそなんだろうか。

 

 影山瞬
・矢車もそうだけど、空を飛ぶハチから地面で暮らすバッタになった(堕ちた)ってことなのか。そう考えると割とゼクターはみんな飛んでるな。サソードはそもそも虫ですらないけど、確かに剣は"地獄"を見ているかもしれない。でも1つ違うのは、バッタは飛べないけど跳べるんだよね。翅もあるし。と思って昆虫の翅について軽くwikiで調べてみたら、「前脚の変形ではなく、十分な歩行能力をもつ脚とは独立してハネを持つ生き物は、昆虫を除くと空想上の天使や天狗しかいない」とあった。"天使"というのはなかなか重要なワードになりうる気がする。飛ぶモチーフこそ多いけど、ライダー達が具体的に飛ぶことはほぼないので、このハネはクロックアップのことを象徴してるのかなってちょっと思った。成虫(ライダーフォーム)しか使えないし。例外はサソードなんだけどね。なんでサソリを入れたのか未だに分からない……。
・「汚してやる……太陽なんて」
そう言いつつ加賀美に襲いかかるのはなんでなんだ。ここは全然よく分からなかった。

 

 神代剣
・「やっと俺にも分かったぞ。食べ物ひとつに対する感謝の気持ち。そして、人の優しさ。それが、ショ・ミーンの幸せなんだな」
これまでは"高貴な振る舞い"をすることが目的であって、食を楽しむということをしてなかったのかな。ごめん、正直あんまり剣のギャグパートは集中して見てなかったから覚えてないんだけどね。
・ところで、ディスカリバー(ワームを倒せるライダーシステム以外の武器)の存在は天道や立川の言動に著しく説得力をなくしているんだけどいいんだろうか。

 

 高鳥蓮華
・「うまさとは罪です」
間宮や三島と絡めて、"人間らしさ"……というか、"生"を肯定するためのキャラクターのよう。
もしかしてだけど、劇中でやたらマナーが悪かったのはそういうことなんだろうか。禁欲の反対だから、享楽? 食事とは元来汚いもの。生き物を殺し、食べる……そういうリビドーを肯定しようということなのだろうか。
いや、でもそうなると、本能のままに動いてるワームが人間の心を手に入れるような描写というのはあまり良いことではないんじゃ……? 剣のエピソードも考慮に入れると、理性を全否定してる訳でもなさそうだから、いわゆる"人間賛歌"ってことになるのか?

 


設定

・「未来で再びつくられ、時を超えてやってきたんだろうな」「そして何度も現れた、あの謂わばハイパーフォームは、おそらく未来からやってきた俺自身」
過去に介入することで過程と現在が変わってしまうことが劇場版の通りだとするなら、あのハイパーカブトは出てきたシーンそれぞれで別の世界線(前に来たハイパーカブトによって改変された世界)から来たのか、あるいはひよりを助けるためにか知らないが、出てきてないだけでずっとあの時代をうろうろしてたってことになるのかな。

 

 

他の人の感想を読んでいると、この辺りからだんだん見放すような声が多くなってくる。僕はまだ気持ちがカブトに付いていけてるので、また"変わった"記事が書けそうでちょっと嬉しい。

 

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仮面ライダーカブト 37,38,39,40話「学校の怪談/あぶない妹/強敵黒カブ/最大の哀戦」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー響鬼 三十六,三十七,三十八,三十九之巻「飢える朱鬼/甦る雷/敗れる斬撃/始まる君」 感想

キャラクター

 安達明日夢
・ホイッスルの練習をするも、部長に戦力外通告を食らう。24話以降、一瞬たりともやってる様子なかったもんな……プール行ったり、殴られて落ち込んだり、京介に付きまとわれたり。しかも今回の描写を見るに、京介に言われて抱えた不安を振り払うためにやってる感じだったし。
ちょっと最近アクティブになったかと思ったら、またなよなようじうじに逆戻り……?
・ヒビキさんの教えでヨブコの波動を読んで援護する……のは良いんだけども、ヒビキさん自身がそれに全く気付いてないってのがなんか納得いかない。どうにかしてホイッスルと絡めて「明日夢だから分かった」みたいな流れになってれば、描写こそなかったけどちゃんと練習はしてたんだともなるし、回り道が役に立ったってことで24話の回答にもなる。惜しい。

 

 ヒビキ
・みどり「明日夢くんが元気ないとヒビキくんの仕事にも差し障るし……」
えぇ……ヒビキさんだけは仕事と私生活を分けてるってエピソードをやったばっかじゃん。それともシチューがまずかったのは、無意識に調子悪かったとかそういうこと……なのか?

 

 イブキ
・「元々僕に……師匠をする資格なんてなかったんです」
ザンキ「お前はもう、師匠だろうが!」
そもそもどういう経緯で師弟関係になったのか、そのエピソードがあればよかった。
・序盤からかなり余裕のある人間として出てたので、それこそヒビキさんのように"弱い人間の気持ちが分からない"みたいな方向で描いていくことになった様子。

 

 ザンキ
・引退したのに無断で鬼の力を使ったけどお咎めなしなのかな。あ、でも医療行為だって、"緊急避難"に該当すると認められたら免許持ってない人でも法的責任を問われない場合があるんだっけ。珍しく鬼のルールについて触れられたから気になった。

 

 トドロキ
・「ザンキさん……俺、一人でやったっす。だから俺、負けたけど……負けてないっす」
ちゃんと自分に勝つっていう最近の流れを汲んでて、いい感じ。

 

 シュキ
・彼女の話自体に大した意味はなく、空気になりがちだったあきらとザンキをストーリーに絡ませるためのキャラだったみたい。

 

 

後半は"動く"ね。キャラクターも、ストーリーも。多少流れを無視したり積み重ねが足りなかったりするところこそあるけど。38,39話は自然が映ったりと雰囲気も前半に近いところがあったし、このくらいの塩梅がちょうどいいかもね。

 

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仮面ライダー響鬼 四十,四十一,四十二,四十三,四十四,四十五之巻「迫るオロチ/目醒める師弟/猛る妖魔/変われぬ身/秘める禁術/散華する斬鬼」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダージオウ EP21「ミラーワールド2019」 感想

キャラクター

 常磐ソウゴ
・鏡「俺はお前だ。だがお前は俺ではない」
矛盾してるようにも見えるけど、してないとするなら、「鏡像⊃実像」ってことを言いたいのかな……? 『龍騎』でも確かに、鏡像は実像のことを知ってて接触してきたのに対して実像はそれまで全く知らなかった様子だったから確かにそうかもしれないけれど、それの意味するところはなんだろう。

 

 明光院ゲイツ
・ソウゴ「二人はどんな未来にしたいの?」
なるほど、確かに現状のゲイツの目標は"オーマジオウ未来の回避"であって、ソウゴのように何か明確な青写真がある訳じゃない。少なくとも本編を見る限りは、そのように消極的……というか、ブラックリスト的な発想。……これも"白黒"だな、ちょっと頭の隅に入れとこう。

 

 もうひとりのウォズ
・「まるで時間が止まったかのような平穏」
"時間が止まる/動く"ってワードは1話から度々出てくるけど、そんなに重要なのかな。タイムジャッカーの能力とも被るけれど。もちろん変化と停止のことを指してるんだろうけども、ゲイツを従わせたい白ウォズが言うには皮肉っぽ過ぎるというか、なんか含みを感じるんだよな。
・「この男を倒せばあのアナザーライダーは消える。それでいいんじゃないか?」
ここは渡邉さんの微妙な演技も相俟って、諦めというか、"思考停止"的なニュアンスが如実に感じられてよかった。皮肉でも何でもなく、彼は"停止"を望んでるのかもしれない。
・「問題だ。『君は倒せない敵だが、私は君を倒せる。マルかバツか』。…………バツか」
何をやってるのかしばらく呆気に取られたけれど、クイズの演出を使っただけの単なる自問自答か。ウォズノート(仮名)の効力については作者であるウォズのプライド次第だろうって話を以前どこかでしたかな。物語が成立するためには読者を最低限"納得"させるだけの説得力が必要なのであって、自分でさえ納得できない無理筋を押し通すのはできない(か、したくない)。

 

 タイムジャッカー
・彼らの言う"王の擁立"ってのが全然分からないんだけれど、それって単にオーマの日を迎えさせることだったりするのだろうか。そうすれば、何かに逢ってものすごい力を手に入れることができる? でもアナザーファイズなんかはフォーゼの時点で力がなくなってたしな。そこで学んで、以降は特別な理由がない限り役に立たない1期系のアナザーを生み出さなくなったってだけのことかもしれないけど。
・ところでタイムジャッカーが敵として間抜けすぎる問題についてだけれど、彼らも"一般人"だということの描写なのかなという気もした。お三方のインタビューを読んでたら「仲間とは限らない」という話が出ていて、確かにこうやって1つの項にまとめているように"タイムジャッカー"として見てるなと思って、そこから見方を変えてみたら、なんとなく、龍騎のOPを想起したのよね。老人や女性、子供がカードを持ってるやつ。あれが"どんな人でもライダーになれる"ということの表現であるのは見ての通りだけど、それと似たような意味が、あのデコボコ感には込められているんじゃないかと。それならば、特別頭がいい訳ではないのも頷ける。

 

 大久保大介
・「でも最近の読者ってのは何でもかんでも自分で発信しちゃうじゃない」
なんかちょっとビビッときた。鏡像や影っていうのは、イメージとして"抑圧されたその人の裏面"を想起させると思うんだけれど、何でも発信しちゃうというのは、抑圧されていないということに繋がるような気がした。その影について書いてある河合隼雄さんの『ユング心理学』の冒頭に「なぜ?(Why?)」について興味深い話が載っているんだけれど、これは龍騎の主テーマである"問い"に通じるものがある。SNS等で何もかも吐き出して"発散"させてしまうのは、浅倉のそれと同じなのかもしれない。

 


設定

・「数千回に一回、鏡が割れる瞬間にだけ繋がる、失われた鏡の中の世界がある」
なんで割れた瞬間なんだろう。滅多に起こらないことなのは第2の神崎士郎が現れた様子がないことから察せるけど、そういう描写はなかった気がする。僕の認識では『平成ジェネレーションズFOREVER』と同じような、"純粋な願いは叶う"という世界観なんだけど、違うのかね。
合わせ鏡にすると出てこれるってのは、なんとなく納得できないこともない。幻に近い存在でも、無限に集まったら実体化しそう。

 

 

細かいところ(クレストの文字)を除けば概ねジオウのデザインは左右対象なので、マスクとベルトだけ新しくつくって並び立たせるのかなって思ってたけど、反転かつ合成だった。でもミラーワールドにする関係で画面全体が反転なのは前提だから、そうなると新造した方のマスクが違和感なく"いつものジオウ"に見えなきゃいけないんだとしたら、それはかなり難しそうだな。
と思ったけど、公式サイトによるとガワだけでなくソウゴを反転させる関係上、背景の方を2種類つくったとのこと。確かにそれならジオウを新たにつくる必要はないか。

 

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仮面ライダージオウ EP20「ファイナルアンサー?2040」 感想

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仮面ライダージオウ EP22「ジオウサイキョウー!2019」 感想

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仮面ライダー剣(ブレイド) 17,18,19話「邪悪なベルト/暗闇を操る魂/暗黒を征す者」 感想

キャラクター

 剣崎一真
・「勝手にしろ」
あれ、剣崎の性格戻っちゃった。
・「給料は安いし」
……出てるの、給料?

 

 橘朔也
・「やはりそういうことか」
放置した癖によく言えるなそれ……。
・「俺はまだ、戦えない」
前回想像したようなことは特になく、ただ中途半端にふらふらしてるだけの様子。
・「あんなことが……あんなことが許されるはずがない!」
橘さんより下の、悪いやつが出てきたことで、ちょっとは橘さんもマシに見える……かな。
・今はなき桐生さんの正義を継ぐ形で復活……って感じなのかな。あんまりピンとこなかったけど。でも"覚醒"が流れてきたのは問答無用に熱かった。

 

 相川始
・「温かい……だが、この温もりは俺にとって何を意味するんだ」
カリスとしての強さと人間としての弱さを比べてるらしい……んだけど、だったらあのレンゲルとの対決は、"天音を庇いながらだったから本気を出せない"みたいなシチュエーションであるべきでは。むしろあれは周りの人間への被害を気にしない化物としての始を描写してたシーンだったはずで、それは何か……違うと思う。

 

 上城睦月
・我を忘れて望美を手にかけようとしたことから、すぐさまベルトを捨てたのは好感が持てる。
・リモートして封印して……っていうマッチポンプ感が、思春期特有の勝手な思い込みで悩む感じにちょっと似てるなって思った。

 

 桐生豪
・「もっと馬鹿になれ。真面目過ぎるんだよ、お前は」
橘さんって真面目なキャラ……だったの? これまでのイメージとしては、やたら偉そうで、でも肝心なときにはヘタレで、ヤケクソで伊坂に挑んだら負けて、藻で我を忘れたた人……なので、真面目要素が見つからない。

 

 

井上さんが参加したものの、あまり改善された様子はない。関係ない始を隅に追いやって、桐生を使って橘と睦月の話を繋げたのはうまいと思うしすっきりしてて見やすくなったけど、肝心なところはあまりピンとこなかった。恐怖心は結局なんだったの。怪物と戦う怖さ? 自分にギャレンが務まるのかという不安? そこを解決しないと橘さんは進めない気がする。

 

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仮面ライダー剣(ブレイド) 20,21話「標的は虎太郎/友を思う戦い」 感想 - やんまの目安箱

トクサツガガガ 3話「ツイカセンシ」 感想

北代さん「興味もないのにその場の繋ぎで人の趣味聞くのってどうなんですかね」
僕「それ〜〜〜! 分かる〜〜〜!」

はい。今回のハイライトはこれです。トクサツガガガ見てて現状一番共感した。
僕は以前も言ったように、自分の趣味は特に秘匿してる訳でもひけらかしてる訳でもなく気分次第でやってる感じというか、「人間関係の中で共有してない趣味の話をすることはほぼないけど、特に対面してる訳じゃないなら一人で勝手に趣味関係のことをする」ような人間なので、特に興味もないのに質問とかされても困ることが多い。
まぁ困るっていうか、
相手「それ何? 仮面ライダー?」
僕「うん」
相手「へぇ」
で終わっていいなら僕も別にそれでいいんだけど、もし話を広げたり続けたりしたいなら、もっと何か共有できる話題を選んで欲しい。少なくとも僕は、目の前の相手が全く知らない話を積極的にしようとは思わないので。そういうのはブログやTwitter等の独り言で十分。なんとも言えない空気を好んでつくろうとは思わない。


少し話変わるけど、そう考えるとつくづく『ヘボット!』ってやっぱりすごかったんだなと。元ネタを知らないパロディでも、「いつもの唐突な意味不明ギャグ」として笑える。
パロディといえば、開幕早々のデビルマンね。全然世代じゃなくてぼんやりとしか知らなかったから調べたけど。特オタというよりは広く"オタク"に向けてつくられてる感じなのかな。僕が知ってるくらいだからかなり有名な作品なんだろうけど、あれでクスッとするのってどういう層なんだろう。まぁ分からなくても文意だけは汲み取れるから別に何も問題はないけど。


今回のテーマのひとつであろう、いわゆる"布教"。僕はあんまりすることはないかな。わざわざ相手が話題に出してきたらとりあえず社交辞令的に薦めてみることはあるけど、正直「語り合いたい」とか思ったことはないかな。「吐き出したい」ならよくあるけど。基本的に一方的なのかな、僕は。自己完結するタイプというか。
"黒歴史"って話題も出てたけど、卑屈で悲観的な(或いは作品終了後にその手の話題が出ないことを不満に思って役者さんを批難したい)特オタが勝手に言ってるだけじゃなかったのか? って思った。少なくとも僕は、劇中のように特撮と縁のない人がそういう話をしてるのはとんと聞いたことがない。
まぁ、僕は「特撮番組に出演したこと」に限らず黒歴史としたいことくらい1つ2つあって当たり前だと思うから、それならそれで全然いいと思う(自分が残念だと感じるのとはまた別に)けどね。俳優として役を演じることも紛れもなくその人の人生の一部であって、その事実やそこから受けた影響自体は、僕らが覚えてる限り嘘になんかならない。その上で「嘘であって欲しい」と願うのはその人の自由だ。
そういう種類のものなのかは実際に話したことがある訳じゃないので分からないけど、幻徳役の水上さんはファイナルステージ2部のキャストトークを見る限りは色々と思うところあったように見えたし。カットされてたのか僕が見落したのか、いくつかの話題が彼だけ振られてなかったようにも見えた。変身ポーズの披露でもふざけて茶化したのがなんか少し見てて切なかった。


ダミアンくん(腹の立つことに、今のところ松本さんと違って蔑称しか知らないのでこう呼ぶしかない)の「リアルってまるで怪人」ってセリフ、偶然かもしれないかもしれないけど、高橋優さんの『現実という名の怪物と戦う者たち』を思い出した。『バクマン。』のEDにもなってた曲。
まぁあっちは夢の反対としての現実なので、ニュアンスは少し違うけど。

youtu.be


あ、そうそう。前回言った「吉田さん問題」だけれど、今回の女幹部になりきる感じはちょっとハマってて、目も慣れてきたのもあって、意外と早めに解決を見そう。

 

今回はこんなところかな。

 

次話

トクサツガガガ 4話「オタクノキモチ」 感想 - やんまの目安箱

SS-02 ディセプティコンスティンガーを買った感想

スタジオシリーズのスティンガーを買った感想と、トランスフォーマー(以下特に理由がない場合はTFと表記)についての雑談です。
これまでTFは正直あんまり興味なくて、映像作品もほとんど見てない(テレビ放送された実写のを2作くらいぼーっと見たくらい)し、玩具も自分ではほぼ買ったことがない。

ただ、僕はYouTubeをよく見る人間なので、鷹の爪のDLEさんと声優さん(細谷佳正さん,木村良平さん,鈴木達央さんなど)を知ってたことから『キュートランスフォーマー』のアニメは配信で見てて、ヲタファさんのプレゼント企画でハローキティのやつを貰ったこともある。

youtu.be

 

玩具レビュアーさんの動画も結構な頻度で見るんだけれど、その中でも僕はChannel CUBEさんという方のトークが好きで、玩具そのものというよりは彼目当てでTFのレビューもちょいちょい見てた。
そのうちにイージーダイナミックシリーズのスプリングロードのかわいさに一目惚れして、これが自分で買った初めてのTF玩具かな。一発変形ってのも魅力のひとつで、僕がTFを食わず嫌いしてたのって「難しそう、めんどくさそう」が主な理由なので、あれはシンプルで手を出しやすかった。

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次に欲しくなったのはスピードチェンジのバリケード。これは確かレオンチャンネルさんの動画で知ったのかな。手順は簡単なんだけど中の方で複雑に動いてるのが面白くて、好きになった。これは値段と欲しさがなかなか釣り合わなくて、ようやく昨日たまたま見つけたターボチェンジ(たぶん構造変わらず塗装が増えた)のを900円で買った。
スピードチェンジは色の少なさがちょっと気になってたので、窓や胸が塗られてたりPOLICEの文字が印刷されてたりと、かなり見た目の満足度が高くなってる。

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で、そうやって少しずつTFの世界に触れていってようやく最近「ひとつくらいは変形難しいの持っててもいいかな」と思って中古屋さんで安めかつかっこいいのを探した結果が、スタジオシリーズのスティンガー(1900円)だった。
実在のスポーツカー(パガーニ・ウアイラ)をモデルにしてるだけあって、ビークルモードがまずめちゃくちゃかっこいい。ちょこんと飛び出たサイドミラーもなんだか愛らしい。あと、ウィンドウがクリアブラックになってるのも車っぽさを増してる気がする。変形玩具だと内部構造(当然シートやハンドルではなく折り畳まれた足や腕など)が見えてしまう場合があって、僕はそれかなりガッカリするんだけれど、黒いおかげかそういうこともないし、気になることといえば武器のディスクがはみ出ることと、それを取り付けておくアームがうまくやらないと地面に擦ることくらいかな。

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気がかりだった変形も、思ってたよりはずっと簡単だった。
現状僕のストライクゾーンど真ん中なジュウオウキングと比べるとそりゃパーツが干渉したり意図しないところが曲がったりっていう多少のストレスはあるものの、慣れるまでは往復30分とか平気でかかると思ってた(ちなみにMGデルタプラスでの経験則だったりする)ので、かなりびっくりした。
っていうか今気付いたけど、対象年齢を見ればある程度は予想できたかも。これは5歳以上らしいです。なんとDXヘボットよりも低い。まぁ基準がメーカー間(TFはタカトミ、ヘボットはバンダイ)で統一されてるのか分からないからなんとも言えないけど。

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あともうひとつ僕がTFに勝手に抱いてるイメージがあって、それが"ガワ変形"なんだよね。
こう……「車がロボになる」じゃなくて「車の中にロボが隠れてる」みたいな。この辺のラインは本当人によって千差万別だろうからあくまで僕の中でだけ通じるイメージの話なんだけれども。
僕はどちらかというと車の"顔"がそのまま胸に来るような、例えば近年だとドライブヘッドとかシンカリオンみたいな元の形状が見て取れる方が好きなんだよね。ジュウオウキングなんかキューブそのままだし。多分僕が言いたいガワ変形ってのは、ロボとビークルのデザインがかけ離れていて、「お前そのパーツどっから出てきたんだ」みたいなのが多い(≒元の形状が活かされてない)ことだと思う。
このスティンガーについては、劇場版のキャラってこともあってそういう側面も結構あるにはあるんだけれど、まずコピー元のバンブルビーのデザインくらいは僕もそこそこ馴染みがあるというのと、意外と車のパーツがうまく活かされてるのよね。
まず目につくのは右手にある畳まれたルーフかな。一部クリアになってるのもあってかなりかっこいい。具体的に何に見立ててるのかと聞かれると返答に困るけど、クローっぽくもありビームが出そうでもありバイルバンカーっぽさもなくはないみたいな……。

両肩にビークルのときに特徴的だったライトの部分がくるのもいい。

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左手は肘がちょっと出てて、トンファー的なそれに見えたり見えなかったり。こっちはドアがそのまま付いてるだけなんだけど、そこに視線が誘導されるので、かっこよさと車っぽさが両立されてる感じがして結構好きなポイント。肩とふくらはぎにフェンダーがまるまるついてるのも、いかにも車から変形しましたって感じでかわいい。
あと特筆すべきは前輪かな。鎖骨みたいなイメージになっててとてもセクシーな感じ(使い方あってるのか?)。

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"スティンガー"というキャラクター自体は知らないので、差し替えになっちゃう背面のディスクとそれを付けるアームだけはビークル/ロボの両モードで僕的にはちょっと邪魔かなって感じちゃうけど、それを除けば文句なしに気に入った。
これからはTFも欲しいものの選択肢に入れていこうかなと。

仮面ライダーキバ 1,2話「運命・ウェイクアップ!/組曲・親子のバイオリン」 感想

キャラクター

 紅渡
・「こんな汚れた世界の空気を吸っても生きていけるってことは、僕も汚れた人間だったんだ。そう思うとなんかショックで」
後述の通り"汚れ"はファンガイアを示すワードなので、一応1話から渡がファンガイアだと示唆されてはいるのね。まぁこれは結論を知ってるからこそできる話だけれども。
・ファンガイアは人間を"食ってる"ってことでいいのかな。もしそうなら、それを否定しキャッスルドランに食わせてる渡は何を目的としてるのか、或いは目的なんてなくただ本能のままに戦ってるだけなのか……。

 

 麻生恵
・昔から疑問だったんだけど、食べ終わった魚の骨を盗られたくらいであそこまで追い立て問い詰める執念がいまいちピンとこない。欲しかったのかな、骨。

 

 嶋護
・彼もたぶん神を信じてそうだけれど、体脂肪率のやりとりはなんとなく嘘ついてそうなんだよな、この人。明確な根拠はないけど。彼らが信じる神は嘘を禁じていないのか、神を信じる人でもそういう面はあるって描写なのか。

 


設定

・まだハッキリとは扱われてない(っていうか後にも扱われてた記憶ない)けど、"神"というワードが出てきたので、どうやら宗教が要素のひとつとしてあるらしい。
神様はアギトで一度扱われていたけど、"信仰"というかたちの描かれ方をするのは初めてじゃないかな。響鬼でも石を打ったり呪術があったりと、願掛けというか験担ぎというか、そういう若干似たような文化があったね。
歴史……というか社会科目全般は好きじゃないのでかなりざっくりとした認識だけど、80年代っていえばたぶんオウム事件とかがあった頃だよね。オカルトというかスピリチュアルというか、そういうのが流行ってたりしたのかね。僕は生まれてもないんで全然分かんないけど。
ファンガイアのモチーフであるステンドグラスも、教会とかにあるイメージだよね。調べてみたら、綴りはStained glassらしい。ステインと表記すれば、ヒロアカにそんなのいたよね。"染み"だっけ。「神は過ちを犯した」って言ってたから、そういう意味で"汚点"みたいなニュアンスがあるのかな。でもだとすると教会でよく使われてるのはなんなんだろう。普通に綺麗で神々しいからだったりするのかね。
・どうやら口が重要なファクターっぽい。吸血鬼の話な訳だから当然か。吸えば力を奪い、吹けば力を開放する。そして、コミュニケーションの要でもあり、食事をするところでもある。

 


構成

・すぐ他人に話しかける音也と恵、そうでもない渡とゆり、みたいな感じなのかな。どっちも極端だけど。静香も仕事を引き受けたりとどちらかと言えば外界と渡を繋ぐ方だけど、最終的には保護的な彼女とは離れていくことになりそう。
・ところで"ホースファンガイアの津上カオル"って、なんかそれだけで過去の2作をすげぇ連想させるよね。スパイダーファンガイアが電王を意識してるって話だったから、この辺も意識的なことだったりするのかな。あと2話のファンガイアも意味深に胸部をアップに映すシーンがあって、そこがなんとなくアギトのそれと似てるのよね。あの黒い石はワイズマン・モノリスって言うらしい。ファンガイアのはタコの口。

 


渡が空っぽというか、影が薄い。過去編があることで話が散漫になっている感もある。戦闘シーンが話数単位のクライマックスな訳だから、基本はそこに向けて盛り上げていくはずなんだけど、渡の戦う理由がさっぱりだから戦闘シーンもあんまり盛り上がらない。
音也たちがファンガイアを取り逃がすのが目に見えているのもちょっと。せめて誰か目の前の人を救えたっていうのがあればマシなんだけど……2回とも死んでるしなぁ。

 

次話

仮面ライダーキバ 3,4話「英雄・パーフェクトハンター/夢想・ワイルドブルー」 感想 - やんまの目安箱

仮面ライダー電王 37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49話「俺、そういう顔してるだろ?/電車の中の電車王/そしてライダーもいなくなる/チェンジ・イマジン・ワールド/キャンディ・スキャンダル/思い出アップデート/サムシング・ミッシング/決意のシングルアクション/甦る空白の一日/今明かす愛と理(ことわり)/俺の最期にお前が泣いた/ウラ腹な別れ…/クライマックスは続くよどこまでも」 感想

キャラクター

 野上良太郎
・良太郎(ライナーフォーム)がリュウタの動きをしてたのは、憑依時の記憶から"学んだ"ってことでいいんだろうか。"良太郎の中のリュウタロス像"というかさ。
・「楽しくてもこれは本当の時間じゃない」
な、何を言い出すんだ良太郎。悲しいからってちょいちょい勝手にゲストの過去を改変してたのは自分も同じじゃないか。前回の解釈(新たな可能性を足してるだけ)はどうやら違ったらしいことが分かったので、うーん……よく分からん。設定の整合性が分からないのはいいとしても、キャラの認識がこっちに伝わってこないのは大問題だよね。カブトはまだ"矛盾"ってほどではなかったと思うよ。ワーム判定スコープだって、使えば楽に済んだじゃんって場面はあったと思うけどなくても問題はなかったし、終盤のネイティブ化装置だって加賀美ひとりでスコープ使うより効率がいいのは明白だし……。でも良太郎の言動はどう見ても矛盾してる。その矛盾を気にさせないためか、最近はゲストの問題も解決しなくなったけど。今回なんてなんの意味もなく過去に飛んで入社試験に落ちてこの後ずっと悲しむであろう人を横目に別に今でなくてもできる桜井さんの話しだすしさ。ちょっと何考えてるのか分からなくなってきた。
・「一緒に戦う訳にはいかないと思った」
自己犠牲……というよりは、やっぱり自己否定の否定だよね。うん、この辺の解釈は間違ってない気はする。

 

 モモタロス
・「でも! ……あぁ、悪い」
細かいけど、こんなに自然に謝れるようになってたのね……! すぐさまコレクション(TTFCの機能のこと)に保存した。いやー、デンライナーでワイワイやってるだけでなかなか変わるもんだな。

 

 リュウタロス
・「違うんだ……僕のじゃ、ないんだ……」
あぁなるほど、これをやる為にリュウタは支配力が強かったのかどんなに強く憑依しても良太郎にはなれない。響鬼やカブトとはまた少し違う切り口で、自他の境界線と自立を描きたかった訳だ。

 

 カイ
・「俺、そういう顔してるだろ?」
なるほどなぁ、こっちもなんとなく掴めてきたぞ。通常の敵イマジンはカイの命令に従うだけのやつらで、個人の主張みたいなものはほとんど見受けられない。対して仲間になったイマジンたちは良くも悪くも濃いというか、"自分"を持ってる奴らなんだ。カイは自分が何を考えているのか、どう感じているのかさえ分からない危うい存在で……って、口癖が「気がする」ってソウゴと同じじゃん。ジオウを読み解く上でも重要なキャラクターかも?

 


設定

・序盤で考えてこなかったせいではあるんだけど、最近本格的に置いてけぼり感に襲われている。時間は記憶って設定は、実際に時間を行き来してしまうタイムマシンの存在さえなければすごく納得のいくものなんだけど……どうなんだろうね。いや、デンライナーだって基本は人の記憶を辿ってる訳だからそれでいいのか。つまり時間じゃなくて記憶を変えてる……? 実在するのは"現在"だけで、過去は全て記憶(心象)、未来は期待? でもミルクディッパーが実際に変わってたから記憶を改竄してる"だけ"ってことはないよな。放送されてる現在はハナやイマジンたち未来人からしたら過去(記憶)じゃないのかってところが一番引っかかる。
イマジンたちが現在に姿を表すために現在の人間の"イメージ"が必要ってのはさっきの"期待"の理屈で何か分かりそうな気がしたけど、カイとかハナが……ってあれはだから特異点だから特別なのか? 今のところ、特異点は色んな時間に点在してるチェックポイントみたいなイメージで、そこに辿り着くかは路線変更(分岐点)次第ってことになるんだろうけど……。特異点は"時間"を絶対的たらしめるための観測装置? いやでも、ハナと良太郎のように違う時間を生きる特異点同士が接触するとそれはそれでやっぱり相対的になっちゃうんだよな……2話でハッキリと描かれてたけど。
うーん、一度最後まで見てから見直しつつ考えるか?
・ゼロフォームによって、デネブの記憶は消えないのかね。結局その様子はなかったけど。

 


ノれない。っていうか、それ以前にだからよく分かってないので、書くことが見つからない。こんな話数まとめたの初めてだよね。我ながらひどいよこれ。

 

まとめ

手繰り寄せ進む『仮面ライダー電王』 本編感想 - やんまの目安箱